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【湘南 イベントレポ】海上交通「かながわシーライド」モニタークルージング - 海から見た湘南の魅力

湘南人

それは、海から見た湘南の魅力を再発見させてくれる時間でもありました。同時に、かけがえのない海の資源を未来に繋いでいく取り組みへの参加を促してくれる機会でもありました。
2024年3月に始まった、江の島島内にある湘南港に誕生した新しい係留施設「SHONAN江の島桟橋」を基点とする海上交通「かながわシーライド」の本格運航。これを今後、相模湾一帯に広げていくためのモニタークルージングです。

江の島から船でのんびり真鶴へ

わたしたちが参加したのは「真鶴よさこい大漁フェスティバル2025満喫旅」。湘南港と真鶴港を往復するクルージングです。
乗船したSea Friend8(株式会社トライアングル)は横須賀・猿島航路などでも使われているチャーター船。1・2階の客席に、合わせて150名ほどの座席を持つ、安全性と快適な居住性を両立させたクルーズ船でした。

午前9時に湘南港を出港。陸からは見ることのできない野性味溢れる江の島の山肌に圧倒されながら、相模湾を西に航行していきます。

潮風を感じながら速度12ノット(時速20㎞)のゆったりのんびりしたクルージングです。風もなく陽射しに恵まれた秋の海はほどよく凪いでいて、デッキには日向ぼっこしながらまどろんでいる乗客の方も。

海から見た湘南の魅力

ツアーの見どころのひとつは「海から見た湘南」。
134号線沿いの街並みの向こうに聳える山の稜線に湘南がいかに緑に恵まれた町であるかを再認識させられます。

「森は海の恋人」という言葉にもあるように、山に降り注いだ雨が川伝いに運んでくる森の栄養が相模湾で水揚げされる多様な水産資源を育ててくれていることを実感させてくれる光景が続いていきます。

やがて見えてきたのは、サザンオールスターズにも歌われて有名になった、えぼし岩。茅ヶ崎の沖合1.4kmにある高さ14.6mのこの岩礁は1200万年前に誕生したもので、古くから絶好の漁場でもあるんだそうです。

かながわシーライドとは?

そんな漁師さんたちと同じ視点で湘南を見ているうちに気づくのは、海上交通は134号線の渋滞と無縁なこと。
県は相模湾を使った新たな移動手段の開発と海洋ツーリズムの推進による地域活性化の取り組みとして「かながわシーライド」をスタートさせたそうです。
すでに湘南港と葉山、大磯間で定時運航を行う「海上タクシー(乗合)」のほか、貸切で運航する「海上タクシー(貸切)」、100名程度の大型の船でクルージングや遊覧を行う「チャータークルーズ」が民間事業者により運行中。
今回のモニタークルージングツアーは来年度以降、大磯より西側の真鶴港、小田原漁港や江之浦漁港への航路開拓に向けた実証実験として実施しているそうです。

相模湾の今を知るエデュケーションツーリズム

片道約2時間の船内では「真鶴の干物」を賞品にしたクイズ大会も催されました。

「2024(令和6)年度に真鶴港で一番水揚げされた魚は?」
「真鶴で江戸時代に植林された保安林は?」

などなど、クイズを通じて目的地である真鶴を始めとする相模湾の水産資源の現状について学ぶことができる機会にもなっていました。

相模湾では近年、温暖化など複合的な原因による磯焼けで水産資源の減少が進んでいます。
藻場が消えていくことはそこで育っていた稚魚が消えていくことでもある。船内では稚魚放流協力金(公益財団法人 神奈川県栽培漁業協会)も募っていました。
相模湾の観光には食という豊かな水産資源が欠かせません。こうしたエデュケーションツーリズムには地域で共存している水産業と観光業をともに持続可能なものにしていくための思いも感じました。

上陸した真鶴を歩き「美の基準」を体感する

船はいよいよ「東洋のリビエラ」と地中海の景勝地にも例えられた真鶴へ。下船して坂道の多い町内を散策すれば至るところから青い海を眺めることができます。

今でもビル群がなく、昭和のままの半島の美しい稜線が保たれているのは1993年に制定された「美の基準(Design Code)」というまちづくり条例によるもの。

「さわれる花」「生きている屋外」「実のなる木」などの条例によるデザインコードに沿って維持されている町の景観には、地方の均一化により失われつつある日本の旅情を感じずにはいられませんでした。

散策とランチを終えて港に戻ると、海に浮かべた特設ステージでは色鮮やかな大漁旗をバックにダイナミックなよさこい演舞が繰り広げられていました。
江ノ島からたった2時間船に乗っただけの県内にも関わらず、とても遠くまで来たような感慨も船旅ならではのものなのかもしれません。

参加した方々の感想は?

後日、県の担当者の方から参加された方々の感想を共有して頂きました。

「素晴らしい時間をありがとうございました!」
「えぼし岩や江の島、いつもの目線とは違った景色は全く違うところに来たようでした。神奈川の小・中学生が自分たちの住むところを再発見できるような機会があると良いと思います」
「今後も定期的に実施して頂けるとうれしいです」
「真鶴の古き良き街並み、”真鶴よさこい大漁フェスティバル2025”が印象的だった」
などなど、皆さん大満足だったようです。

海から見た湘南の魅力を再発見できる「かながわシーライド」。あなたもぜひ一度乗船してみて下さい。

海上交通「かながわシーライド」モニタークルージング


「真鶴よさこい大漁フェスティバル2025満喫旅」

開催日時

2025年11月8日(土曜日)9:00〜16:30

開催場所

集合場所:湘南港 ヨットハウス
住所:神奈川県藤沢市江ノ島1-12-2
駐車場:あり

参加費

大人:7,500円 小人:7,000円

主催

神奈川県

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