ワインのように香りを楽しむカカオの風味薫るチョコレート 上相野にあるカカオ工房『EL Molino(エルモリーノ)』に行ってきました 三田市
チョコレートの新たなムーブメントとして注目されている「Bean To Bar (ビーン トゥ バー)」のお店があると聞いて、下相野にあるカカオ工房『EL Molino(エルモリーノ)』(三田市)を訪れました。
市街地から県道141号線を篠山方面へ25分ほど走ると、つつじヶ丘へ向かう道の左手に看板が現れます。
入店は建物正面の左手から。
店内は中南米の陽気さをイメージしたようなポップな雰囲気で溢れています。
「カカオはワインと同じように、その地の土壌や気候によって味わいが変わってくるんですよ」と、オーナーショコラティエの酒井さん。
以前住んでいたコスタリカで “Bean to Bar” のチョコレートに出会い、その美味しさに感激して現地で作り方を学んだそうです。
“Bean to Bar”とは、カカオ豆(Bean)から板チョコレート(Bar)ができるまで一貫して製造することだそう。こちらではトリニタリオという、苦味が少なく風味の良い中南米産の稀少な「フレーバービーンズ」を使用。添加物や香料などを使わず、丁寧に時間をかけて作られます。
クーベルチュールを使ったものと違い、カカオ豆を焙煎する温度など、レシピを好みにアレンジできるためオリジナルなチョコレートが作れるのが最大の魅力。
ウィノワーで選別されたニブ(豆の中身)をメランジャーで最大3日、挽き続けます。その後、テンパリングをして豆の焙煎から5日ほどで出来上がり。機械に頼りきれず人の手を使って作業することも多いそうで、とても手間がかかっています。
女性に人気の「濃厚カカオプリン」は、チョコ×パンナコッタにフルーツソースが添えられています。
さらっとしたベリーソースに、ほんのり苦味の濃厚カカオフレーバー。さっぱりしていて後味も良く、プリンが苦手な人でも美味しく食べられそうです。
こちらは、ドライいちごをトッピングした板チョコ。いちごの酸味とカカオのほろ苦さがドッキングして、口の中でハーモニーを感じました♪
純粋にカカオの風味を楽しみたいならアソートを。「コスタリカ」 は、食べ終わった後に抜けるような芳醇さと酸味を感じます。「ベトナム」は、深いコクがありながらもまろやかな口当たり。ほんのり甘くてクセがない「コロンビア」。それぞれの個性を楽しめるパッケージです。
他にも2種類あるので、気になるものを選びましょう。
食べ終えたところで、スーパーフードとして注目されている「カカオニブ」を試食しましたが、味がほとんどチョコレートと変わらないことに驚き!”Bean to Bar”の魅力を再確認しました。
酒井さんの知る限り、兵庫県では芦屋など数少ないという”Bean to Bar”のお店。同店には大阪や宝塚から足を運ぶお客さんや、根強いファンもいるとのこと。
普通のチョコとは一線を画す”Bean to Bar”。ワインのようにショコラの香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
場所
カカオ工房 EL Molino
三田市上相野852-1
営業時間
11:00~17:00
定休日
月曜日、火曜日、金曜日
TEL
070-6501-4897
駐車場
有り