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日本ハムの2021「年男」 平沼翔太は正遊撃手へ向けて勝負の年

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日本ハムファイターズの主な年男ⒸYoshihiroKOIKE

遊撃で52試合に出場した平沼翔太

チーム打率.249はソフトバンクと並んでリーグ2位タイでありながら、2年連続リーグ5位という不本意な結果に終わった日本ハム。巻き返しを図る上で注目したい選手は、2020年に遊撃でのスタメン出場がキャリアハイの35試合を数え、2021年に24歳を迎える年男の平沼翔太だ。

5年目となった昨シーズンは、主に後半戦からの出場機会が増加。二塁や三塁のほか、チームとしてなかなか固定できない遊撃で先発するなど52試合に出場した。打率.228、出塁率.299と結果は出なかったものの、シャープなスイングから繰り出すシュアな打撃は非凡なセンスを感じさせる。

ゾーン別データを見ると、真ん中の打率が.389(18打数7安打)、真ん中低めが.321(28打数9安打)と打ち込んでいるものの、それ以外のコースに苦戦。特に内角を苦手としており、内角高めは.091(11打数1安打)、内角中程は.125(8打数1安打)、内角低めは.0.000(9打数0安打)とほとんど打てていない。内角の見極めや内角のさばく技術を向上させることは喫緊の課題と言える。

新たなライバルの存在も刺激に

遊撃のレギュラーを目指す上でクリアしなければならないのが守備。打撃が好調の時は比較的に守備も安定していたが、打撃の調子を落とすと守備にもミスが出てそれを取り戻そうと空回りしているようなシーンも散見された。送球、捕球はもとより、連携の部分で安定感が出てくれば良いリズムが生まれ、打撃にも好影響を与えるはずだ。

二塁はここ2シーズン、渡邉諒が結果を残してレギュラーとして君臨。平沼が成長することで二遊間が安定すればチームとしても大きい。今オフはメジャーで通算19本塁打(マイナーで通算98本塁打)をマークし、二塁、三塁、遊撃、中堅を守れる新助っ人のロニー・ロドリゲスを獲得。新しいライバルの存在が平沼にとって刺激となるだろう。

ここ数年の経験を糧に、攻守両面でのさらなる成長に期待したい。

昨季も安定感抜群だった宮西尚生

注目したいもう一人の年男は、2021年に36歳を迎える宮西尚生だ。昨年も50試合に登板し、新人から13年連続となる50試合に登板するなど鉄腕ぶりを発揮した。シーズン後半は不振の秋吉亮に代わりクローザーのポジションにも入ったが、任された役割を淡々とこなす姿はさすがだった。

7月29日のオリックス戦では史上17人目となる通算700試合登板を達成。8月12日のロッテ戦では史上初の350ホールドを達成するなど、セットアッパーとして新たな金字塔を打ち立てた。伝家の宝刀スライダーの被打率は驚異の.091。投球の45%をも占める球種でここまでの被打率を残すことは至難の業だ。

2021年シーズンは、2016年以来となる5年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指す日本ハム。2年連続で5位に甘んじたチームを再浮上させるため、ベテラン宮西の活躍は欠かせないし、野手陣では平沼がブレイクできるか否かが大きな鍵を握りそうだ。

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記事:浜田哲男

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