カフェも併設! 元果物店の「やまがた屋・ジャム アンド」に行ってみた【北九州市門司区】
北九州市門司区大里原町にある「やまがた屋・ジャム&(アンド)」は、もともと父から継いだ果物店「くだもの山形屋」として、山形さん夫妻が二人三脚で同区柳町にて30年営んでいました。
現在の地に移って約10年。移転を機にジャム専門店へとリニューアルし、地域に愛され続けています。
そんな同店に友人と行ってみると、多種多様な商品ラインナップに驚くとともに、“地域に愛される理由”が分かりました。
実物大パネルは店主? 「歌う果物屋」として発信
JR門司駅から国道3号線を小倉方面に向かい徒歩5分。大きなパチンコ店の1軒先が「やまがた屋ジャム&」です。
店舗は駐車場の奥にあります。
駐車場を奥へ進むと、等身大パネルのようなものを発見。このパネルの主は、歌とギターをこよなく愛する店主の山形公規(きみのり)さんです。
“お客様を楽しく出迎え”という気持ちが伝わるユニークなパネル。このパネルの姿に、思わず笑顔になります。
公規さんは果物店の時代から、仕事が休みの日には「歌う果物屋」として長きにわたり活動。現在も、店のことだけでなく、門司区をはじめとする街を愛する「まちあるき発信」を行っています。
今ではジャムが約30種!
店内に入ると、“ジャムの美術展”かと思うほど、美しく並んだ彩り豊かなジャムの瓶が目に入り、期待が高まります。
このジャムを作っているのは、公規さんの奥さんの洋子さん。商品名は「洋子ちゃんのジャム」と、かわいいネーミングです。
洋子さんにジャムは何種類くらいあるのか尋ねたところ、「30種類くらい」といい、素材は季節によって変更していると話します。
果物店時代に、店の一角で販売していたジャムは約15種類ほど。洋子さんが「この素材でジャムを作ってみたい」とワクワクしながら作るうちに少しずつ種類が増えたそうです。一度に大きい鍋で約30個分を作っているといいます。
「お客様を迷わせてしまうから、種類は減らさないといけないと思っているんです…」という悩みもあるそうですが、それでも、「作るときが一番楽しい!」と語る洋子さんの笑顔が、とても印象的でした。
やまがた屋の豊富なラインナップ
同店では、ジャムやマーマレードのほか、洋子さんの手作りの菓子やジュース、シロップ、調味料も販売しています。
ベリー系&果物系が充実、珍しいジャムも!
ジャムの中で人気なのが、ベリー系。筆者が訪れた日は、「いちご」や「ブルーベリー」、「ミックスベリー」(いずれも646円)のジャムがありました。季節によっては、「あまおう苺」(754円)もあるそうです。
また、果物系では「キウイフルーツ」や「柿」、「桃」などがラインナップ(いずれも646円)。「パイン」(754円)など気になるジャムもありました。
さらに、地域愛を感じる「門司港バナナ」(538円)。珍しい「うめ」(646円)や「生姜」(538円)は料理の味変にも好評とのことです。
今回はアメリカンチェリー(878円)を購入。アメリカンチェリーの果肉と果実の密度があり、とろみが少なくさらっとしたソースは、甘さが控えめでパンやヨーグルトとよく合いました。
種類豊富なマーマレード
柑橘類の果実や果皮を材料とする「マーマレード」は、種類が豊富で感心します。
この日は、「橙(だいだい)」(538円)や「甘夏」(538円)、「きんかん」(646円)、「八朔(はっさく)」(538円)、「晩白柚(ばんぺいゆ)」(538円)がありました。
柑橘類の味の違いを知るためのも、ぜひ食べ比べをしたいと思うほどです。
全粒粉やオートミールによる菓子
菓子には、「オートミールクッキー」や「コーンマカロン」、「全粒粉クッキー」(いずれも302円)などがラインナップ。
これらは、ややかた目でザックリした食感です。噛めば噛むほど香ばしく、ほんのりとした甘さがあり、どこか懐かしさを思い出すような味わいでした。
全粒粉は、小麦の粒をまるごと挽いた粉で、カルシウムや鉄、カリウムなどを含むとされています。また、オートミールも、食物繊維やミネラルを含む食品として知られているようです。
そんな全粒粉やオートミールが好きだという洋子さん。美味しさへの探求心が旺盛で、自分が「美味しい」と感じるものを、自らの手で作り提供したい──。そんな思いや願いが感じられました。
生姜チップス&生姜シロップ
なかには、渋めの「生姜チップス」(214円)もありました。これは「生姜シロップ」(354円)で使用した生姜を活かした菓子です。
生姜チップスや生姜シロップは、飲み物の風味づけとしても利用可能。紅茶に生姜チップスを加えると、砂糖を入れなくても甘みと生姜の風味が感じらました。
また、生姜シロップをホットミルクに加えると、ミルクのやさしい甘さに生姜のスパイシーさが加わり、独特の味わいが楽しめました。
万能な焼肉のたれ
調味料系の焼肉のたれ(646円)は、内容量の半分以上が林檎・パイン・梨で作られているそうです。
生姜も効いているため、甘いばかりではない奥行きのある味わい。肉との相性だけでなく、豆腐や野菜とも合いました。
ご飯のお供まで!
他にも、ご飯のお供として、梅干し・小梅(592円)や鳥取らっきょう(592円)などもありました。
内容充実のカフェメニュー
店内の半分は、カフェスペースになっています。カフェの奥には楽器があり、時折ミニコンサートが開催されるそうです。
カフェメニューは、自家製ヨーグルト付きで「ホットサンドセット」(1078円)や「スコーンセット」(759円)、「マフィンセット」(759円)。どれも美味しそうで悩みます。
ほかにも、単品で、ゼリー&ヨーグルト(418円)、ヨーグルトスムージー(550円)や自家製ジンジャーエール(440円)、どれも自家製でとても魅力です。
全粒粉の<スコーンセット>&マフィン
筆者は、洋子さんおすすめの「スコーンセット」を注文。ドリンクは紅茶にしました。
スコーンは全粒粉で作られており、サクリとした食感が楽しい一品。甘すぎないため、クリームや甘夏ジャムを塗りながらスコーンを食べ、紅茶は最後にミルクを入れてミルクティーに。
自家製ヨーグルトは、トロっとした食感。ヨーグルトの上にはスライスしたバナナやきなこ、黒蜜がトッピングされ、ヨーグルトの下の層はグラノーラです。
スプーン一杯にバラエティ豊かな食感や味わいを楽しみました。
友人はマフィンを注文。アクセントにレーズンが入っていました。
5種類から選べる<ホットサンドセット>
他のメニューも気になってしまい、別日にも訪問しました。
この日は、「ホットサンドセット」を注文。ホットサンドは5種類から2種類選ぶことができ、1番人気という「人参しりしり(ソーセージ&卵)」と、「卵焼き(ハム&キャベツ)」を選びました。
セットのサラダは日替わりで、この日はかぼちゃ。
スパイスに目がないという洋子さんが作るかぼちゃサラダは、刻みきゅうりと炒めベーコンにシナモンが効いているオリジナルです。
ホットサンドは、具沢山でボリュームがあり、自家焙煎コーヒーのすっきりした味わいとマッチしていて美味しかったです。
夫妻の笑顔と味に会いに
店が愛される理由の一つには、公規さんと洋子さん夫妻の笑顔にあると感じました。
「やまがた屋 ジャム&」は、また訪れたいと思わせる笑顔と味が詰まっている素敵な店でした。
<やまがた屋・ジャム&>
■住所/北九州市門司区大里原町2-34
■電話/093-391-0366
■営業時間/10:00~18:00 ※カフェは11:00~17:00
■店休日/日曜日・祝日
■駐車場/店舗前
※掲載の価格は全て税込表示です。
※2026年2月12日現在の情報です
(ライター・しまだじゅんこ)