五輪で躍動!フェンシング教室に体験申し込み相次ぐ
パリオリンピックが終わって2週間経ち、日本時間の今月29日にはパラリンピックの開会式が行われます。そんななか今、オリンピックで大活躍の「フェンシング熱」が高まっています。
高まるフェンシング熱 体験申し込み相次ぐ
フェンシングは男子フルーレ団体・金メダルや男子エペ・加納虹輝選手の金メダルなど、合わせて5つのメダルを獲得。この大躍進を受けて、子どもたちが通う「フェンシング教室」に体験の申し込みが相次いでいるそうなんです。墨田区と府中市に店舗を持つ「リッツフェンシングアカデミー」の店舗スタッフ 坪 颯馬さんのお話です。
リッツフェンシングアカデミー 店舗スタッフ 坪 颯馬さん
火曜日から日曜日が営業日です。3コマ編成で、1コマ80分です。無料体験は1コマに1人の形でやっています。なので、みっちり教えられるという感じですね。1週間に1回入ると良かったというものが、1週間で4、5回。今日も3コマ中3コマ、1人ずつ入っている状況なので、本当にオリンピックの効果は凄まじいなと感じますね。もともとフェンシングも、オリンピックでメダル候補の種目としてあがっていて、そこで認知度があがっていて、ちょっと前から徐々に増えていって、オリンピックが終わって金メダルの効果もあって、今は忙しくさせていただいているという感じですね。
リッツフェンシングアカデミーは4歳、5歳から高校生まで2つの店舗に、合わせておよそ150人が通うフェンシングクラブ。フェンシングは「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3つの種目があってルールや使われる剣の形が違いますが、このクラブでは「フルーレ」を学ぶことができます。クラブの月謝はおよそ1万円~1万3千円ほどですが、体験は無料でできます。男女問わず体験に来るそうで、特にオリンピックのメダルラッシュから急増しています。
フェンシング教室に来ていた子どもたちは
体験に来ていた小学生や、通っている子どもたちに、話を聞いてみました。
(体験に来た女の子)
「2年生。体験です。オリンピックを見てやりたいなと思った。楽しかった。通いたい。防御が上手くなりたい。」
(通っている男の子)
「3年生。3年ぐらい。男子が金メダルを獲って、すごいなと思った。お母さんが「オリンピックに出てね」って言ってる。頑張りたい。」
(通っている男の子)
「3年生です。3年半です。優先権が、あっちに行ったり、こっちに行ったりするから面白いなと思う。フルーレの団体の松山恭助選手は、一緒の小学校に通っていて、オリンピックの壮行会で会いました。「頑張ってください」って言って、それで1位で良かったと思います。お姉ちゃんもフェンシングをやっていて、小学5年生で、それでも中学生に勝っているからすごいなと思います。そこを目指したいなと思って、頑張っています。」
フルーレ団体で金メダルを獲得した松山恭助選手の母校、台東区の金竜小学校に通うお子さんに話を聞くことができました。学校で行われた壮行会で松山選手と交流したそうで、活躍が嬉しそうでした。
取材の日は、小学2年生の女の子が体験に来ていました。普段野球をしていて、運動が好きということで、初のフェンシングにも興味津々。何度もチャレンジして、相手が驚くほど勢いよく攻めていました。
(提供:リッツフェンシングアカデミー)
マイナースポーツとは言わせない!
実はフェンシングは、子どもの習い事におすすめだと言われています。魅力や、今後への期待を、再びリッツフェンシングアカデミー 坪 颯馬さんに伺いました。
リッツフェンシングアカデミー 店舗スタッフ 坪 颯馬さん
フェンシングは礼で始まって礼に終わる。基本的な挨拶を学べるのもそうですし、技術面の攻防とか、スポーツIQ、他のスポーツで学べることがギュッと詰まったスポーツになっているのかなとは感じますね。例えば、僕が初対面の人と話して「体格いいですね。何やってるんですか?」と聞かれたときに「フェンシングです」って言ったら「え、フェンシングやってる人、初めて会いました」って言われると「マイナーなんだな」と感じるので、そういうのが無くなっていけばなと。マイナースポーツと言われる部類の活躍ではない、もうそれ以上の活躍はもちろんしていると思うので、今後マイナースポーツ脱却、というところを期待していますね。フェンシングの魅力が1つでも多く伝わってくれればなという思いで、やっていますね。
(提供:リッツフェンシングアカデミー)
スタッフの坪さん、実は金メダリストの中に一緒に練習や合宿をした人もいるそうで、オリンピックでの活躍は「本当に誇らしいし、輝かしい」と嬉しそうに話してくれました。
パラリンピックでも、車いすフェンシング、日本代表も出場しますし「問い合わせや、体験のピークはまだ先だと思う。魅力をしっかり伝えていきたい」と意気込んでいました。
子どもたちの中から、将来のメダリストが出るかもしれませんね!
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:西村志野)