文明崩壊後の景色に佇むカップヌードル Xで話題のジオラマが壮絶にエモい
日常と非日常が入り混じった、“カップヌードルのジオラマ”がXで話題です。
映画のクライマックス、あるいはプロローグのような、壮大な物語の断片を感じさせます。
XユーザーのMASAKIさんがこのほど「#アイデアの勝利だと自負してるプラモ」というハッシュタグを添えて公開したのは、退廃的な雰囲気を感じる滝のジオラマの画像。
澄み渡る青い空を背景にそびえる滝と、滝壺を歩き回る動物たちの姿。そして中央でひと際存在感を放っているのが、さびついたカップヌードルの容器。
この容器は本物ではなく、MASAKIさんが投稿に綴っている通り、プラモデル。BANDAI SPIRITS社が2020年9月に発売した、1/1スケールの“カップヌードルのプラモデル”です。
表面をリアル感漂うさび色に塗装したプラモは、もう最初からそういう建造物だったようにしか見えません。
MASAKIさんによると、この作品は、総合ホビー情報誌「ホビージャパン」内に掲載する「水を使ったジオラマ」の作例として制作したものだそう。
イメージしたのは、日清食品の関東工場(茨城県取手市)にあるカップヌードル型の巨大煙突。それが人類文明の崩壊後に「災害などで崖下に流れ着き、そのちょうど上から滝の水が注ぎ込む形になったというイメージで制作しました」とMASAKIさん。
巨大カップヌードルにお湯を注ぎ込むイメージから滝が思い浮かび、そこに自身が得意とする終末世界の雰囲気をかけ合わせたとのことです。
別角度の写真を見てみると、カップ容器の中は空洞ではなく、3Dプリンターで制作したという骨組みが入っています。また底の部分には容器を支えるための脚と思しきものも。
細かい部分を見ることで、この巨大カップヌードルが工場の煙突だと分かる瞬間がとても気持ちいい……!ただいたずらに巨大カップヌードルを置いているのではなく、そこに確かなドラマを感じることができます。
日清カップヌードルといえばかつて、地球文明が崩壊した後の未来世界を舞台にしたプロモーション・プロジェクト「FREEDOM-PROJECT」を展開していました。
同プロジェクトの一環として公開されていたCMでは、月に住む主人公が文明崩壊後の地球を訪れる描写がありました。
今回のMASAKIさんの作品は、そのCMに登場してもおかしくないクオリティ。もしもあのCMの主人公たちが滝壺に放置された巨大カップヌードルを見たら、何を思うのでしょうか……。
そんなMASAKIさんは、7月24日から8月24日まで、銀座 蔦屋書店のデザイン・建築コーナーにて展示会を開催予定。
カップヌードルのジオラマのような、退廃的で美しい世界観に魅了された方は、是非足を運んでみては。
<記事化協力>
「MASAKI」さん(@MasakiSe)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025071903.html