【サントリーホール】開館40周年を記念して、正面エントランスのパイプオルゴールの演奏曲に作曲家・池辺晋一郎の新曲が登場する
サントリーホールは、2026年に開館40周年を迎えた。その記念として、正面エントランスに設置されているパイプオルゴールの演奏曲に、日本を代表する作曲家 池辺晋一郎の書下ろしによる新曲『CELEBRATION for Suntory Hall』が登場する。本作品は2026年6月より、今シーズンを通して各公演の開場前に演奏される。
パイプオルゴールは、1986年の開館とともに誕生。オーストリアの名門リーガー社が手がけ、大ホールのオルガンと同じ素材で製作された37本のパイプからなる。公演の開場前と毎日正午になるとからくり人形が動き出し、本格的なパイプの響きによる演奏が行われている。開館から今日に至るまでの演奏レパートリーは約20作品。時代とともに変遷を重ねながら、現在はレオポルト・モーツァルト、C.P.E. バッハ、スウェーリンクによる楽曲など年間8作品が季節に合わせて演奏されており、音楽ファンだけでなく、アークヒルズを行き交う地域の人々の日常に彩りを添える存在として広く愛されている。
池辺晋一郎氏は、開館当初からサントリーホールと共に歩み続け、その歴史と精神を深く知る作曲家である。
「当時サントリーの社長だった佐治敬三さんがオルガンのAの音を鳴らし、それがオープニングの合図となるという、しゃれた開館をしたわけです。そのあと芥川也寸志さんの曲が演奏されたこともよく覚えています」と、オープニングセレモニーの記憶も鮮明だ。
演奏開始日は、サントリーホール公式HPで発表される。
パイプオルゴールの演奏で、開場を待つひとときがまた豊かになることだろう。
池辺晋一郎(いけべ しんいちろう)
作曲家。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。主要作品に11の交響曲、3つのピアノ協奏曲、チェロ協奏曲、オペラ『死神』『鹿鳴館』をはじめ管弦楽曲、室内楽曲、合唱曲など多数。附帯音楽の分野でも映画『影武者』『うなぎ』、TV『独眼竜政宗』『八代将軍吉宗』など多数の映画・ドラマ音楽の他、演劇の音楽約500本を担当。1996年より13年間、NHKテレビ「N響アワー」の司会を、2015年~2020年までNHK-FM「N響 ザ・レジェンド」司会を担当した。 現在、東京音楽大学名誉教授、東京オペラシティ・ミュージックディレクター、サントリー芸術財団評議員ほか多くの文化団体の企画運営委員、顧問、評議員、音楽コンクール選考委員などを務める。日本音楽コンクール、尾高賞などの受賞の他、映画、テレビ等の附帯音楽分野での受賞も多数。交響曲、オペラ、管弦楽曲、合唱曲から映画、テレビ、演劇の附帯音楽まで、極めて幅広い領域で活躍し、2004年に紫綬褒章受章、2018年に文化功労者に顕彰、2026年には日本芸術院賞を受賞するなど日本の音楽界を牽引。教育者としても多くの後進を育成する傍ら、メディア出演や執筆活動を通じて、今なお日本中に多くのクラシック音楽ファンを生み出している。