くノ一終盤に勝ち越し弾 対S世田谷 なでしこ1部
女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は5月4日、伊賀市小田町の上野運動公園競技場でスフィーダ世田谷FCと対戦し、3‐2で勝利した。通算戦績は5勝1分2敗で、順位は前節から変わらず、首位と勝ち点2差の12チーム中3位。
点の取り合いとなった試合は、くノ一が3人の今季初得点で競り勝った。2点リードした後に追いつかれたが、試合終盤のゴールで突き放した。
前半14分の先制点はMF島野美央、コーナーキックから奪った後半7分の追加点はMF常田麻友で、共に頭でネットを揺らした。ボランチ2人のゴールは左利きのMF増田玲那が精度の高いクロスで決定機を作り出した。
3点目が決まったのは2‐2で迎えた後半43分で、途中出場のMF唐沢芽依が右足を振りぬいた。同じく途中出場のFW平田ひなのが放ったクロスをファーサイドに走り込んだFW神谷千菜が頭で折り返し、唐沢の加入第1号ゴールをお膳立てした。
失点は、プレーが一旦止まるコーナーキックとスローインからで、くノ一が2点目を奪った後の10分間に続けてゴールを決められた。今季はセットプレーから失点する場面が目立っている。
試合後、北村隆二監督は「2‐0まではいい流れだったが、その後にロングボールを入れられ同点にされた。修正しないといけない。決勝点は途中出場の選手が試合の流れを変えてくれた」と振り返った。開幕戦から8試合全てで途中出場している唐沢は「神谷選手がいいパスを出してくれた。ずっとゴールを決めたかったのでうれしかった」と話した。
次節の11日は、敵地でヴィアマテラス宮崎と対戦する。