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夏の納涼に!?『猫にまつわる化け物・妖怪』4選 化け猫に猫又…怖いけど魅力的なもののけたち

ねこちゃんホンポ

1.鍋島化け猫騒動

佐賀藩の藩主鍋島光茂は、碁の相手をしていた家臣を理不尽に斬殺してしまいます。これを知った家臣の母は自害してしまいました。家臣の母の光茂への恨みが飼い猫に乗り移り、光茂を祟るようになります。猫は化け猫となり、光茂のお気に入りの女性を食い殺し、その皮を被ってなりすましました。そして光茂に近づき、弱らせて病に伏せさせます。自分を怪しむ家臣は噛みついて血を吸って命を奪ったり、屋敷内に奇妙な音を立てたりして、佐賀の町を不安に陥れ光茂を苦しめます。

この怪談は、佐賀藩のお家騒動の悲劇が脚色された物語です。作り話ですが、化け猫の話は人々に恐怖心を抱かせ、化け猫の無念の思いを鎮めたいという思いから、実際に化け猫を供養する祠が建てられました。白石町の秀林寺にある「猫塚」が特に有名です。化け猫は怖いですが、物語の背景や、猫の気持ちを思うと切ない気持ちにもなってしまいますね。

2.猫又

年齢を重ねた猫が化けた妖怪が猫又だと言われています。鎌倉時代の書物にも猫又が登場しているそうです。猫又の特徴は「2つに分かれたしっぽ」です。呪いをかける、人を食い殺す、人の言葉を理解できるといった能力があるとされています。富山県には、黒部の山に猫又が棲み着き、人を襲っていたという猫又伝説があり、猫又がいた山は「猫又山」と呼ばれるようになったそうです。

猫又は踊りが好きで、手ぬぐいをかぶって仲間と踊るシーンが民話にあります。新潟県には、人に化けた猫又がお祭りに踊りにやってきたという逸話が残されています。人を襲ったり呪いをかけたり怖いイメージもありますが、踊っている姿を想像すると可愛らしいですね。

3.猫魈(ねこしょう)

霊力と知識を持った、化け猫や猫又などの妖怪を従えたボスのような妖怪です。猫又はしっぽが2本ですが、猫魈のしっぽは3本に分かれています。

化け猫には10年ほど生きた猫、猫又は20年以上長生きした猫がなると言われていますが、猫魈になるのは30年以上生きた猫だという話もあります。

猫魈は人を惑わすだけでなく、大規模な怪異を引き起こす妖力があると考えられています。しかし、猫魈になるほど長生きする猫が少ないためか、猫魈にまつわるエピソードはほとんどないそうです。怪異を引き起こされるのは怖いですが、愛猫には猫魈になれるように長生きしてもらいたいですよね。

4.金華猫(きんかびょう)

中国に伝わる猫の妖怪です。人に飼われて3年たった猫が、毎晩月に向かって座り、月の精気を吸い取って金華猫になると考えられています。金華猫は人間に化けて人々を惑わし、精気を吸い取るそうです。愛猫が月を眺めていたらドキッとしてしまいますね。

まとめ

猫にまつわる化け物、妖怪のお話をご紹介しました。実際に供養されたり、山の名前の由来になっていたりするものもあります。また、長生きしたら妖怪になったり、現代の猫でもする仕草をしていたりすることも。作り話とわかっていても現実味があるところが、怖いのに魅力を感じさせるのかもしれませんね。お気に入りの妖怪を見つけて、納涼気分を味わってみてはいかがでしょうか。

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