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伝統とニューカルチャーを融合し、函館の新しい夏の風景を創る

北海道Likers

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北海道Likersのでは、北海道のさまざまな分野の“仕事人”を取り上げ、その取り組みや志、熱い想いを紹介しています。

今回は、函館市で新感覚の野外フェス『LOOOP(ループ)』を企画・運営する、『LOOOP実行委員会』の委員長・早野拓真さんにお話を伺いました。『LOOOP』は、失われつつある地域の盆踊りを現代の視点でアップデートし、次世代へ繋ぐ“新しい夏祭り”です。「記憶が記録になる前に」という危機感のもと、初開催で1,700人を動員し、参加者と共に持続可能なお祭りづくりに挑戦する早野さんに、函館の未来にかける情熱を語っていただきました。

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画像:LOOOP実行委員会

早野拓真(はやの・たくま)。千葉県出身、和歌山県育ち。2023年より株式会社Stapleの函館プロジェクトに参画。現在は1日1組限定の宿「Portside Inn Hakodate」のマネージャーを務める傍ら、飲食店やホテル、イベントの企画・運営など、多岐にわたる事業に従事している。

自分が欲しい場所を作る。移住体験から生まれたフェス立ち上げの原点

千葉県出身で東京のおむすび屋の店長を経て函館へ移住されたと伺いました。そこからご自身でフェスを立ち上げようと決意された原点について教えてください。

東京で秋田をテーマにしたおむすび屋で働いていた時、秋田の生産者の方々と繋がる中で「地域に住んでコミットする仕事も良いかもしれない」と思い始めました。その後、現在の会社に出会い、メンバーに誘われて函館を訪れた際、とても素敵な場所だと感じて移住を決断しました。

函館での暮らしは生活の質が高く不便はないのですが、東京にいた時に比べてライブやイベントへ行く機会が減ってしまいました。アーティストの全国ツアーなどでも函館がスルーされてしまうことを寂しく感じていて、「自分が欲しいと思う、新しいきっかけになる出会いがある場所がもっとたくさんあったらいいのに」とずっと思っていたんです。

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画像:LOOOP実行委員会

だったら、自分が好きな音楽を聴ける場を作ってしまおうと考えたのが、フェス立ち上げの原点です。自身の「あったらいいな」を出発点に、函館に住む大人や中高生にとって新しい出会いやきっかけとなる場を提供したいと考えています。

古い文化と今のカルチャーを混ぜ合わせる。盆踊りへのこだわり

「LOOOP」は盆踊りを軸にされていますが、そこに現代のカルチャーをどのように掛け合わせているのか、そのこだわりをお聞かせください。

北海道はロックフェスなどの文化が根付いていますが、世代を問わず誰もが楽しめるポップなイベントを作れないかと考えていた時、函館青年会議所の方から「緑の島で盆踊りのイベントをやりたい」とお話をいただいたのがきっかけです。

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画像:LOOOP実行委員会

函館には『函館港まつり』という素敵なお祭りがありますが、昔ながらの盆踊りは規模が小さくなっており、寂しさを感じている方もいました。そこで、古いカルチャーと今のカルチャーが混ざり合う中で「どう昔を楽しむか」ということを意識しました。例えば、日曜日はDJを入れますが、土曜日はあえて昔の曲を生バンドの演奏で踊るというこだわりを持っています。

古い伝統をそのままにするのではなく、マルシェやライブ、子どもたちが遊べるプレイパークなどを複合的に組み合わせることで、結果的にみんなが盆踊りに参加する空間を目指しています。

初開催で1,700人を動員!世代を超えて楽しめる空間づくり

昨年の初開催では1,700人もの来場者を動員されたそうですね。多くの人を巻き込み、新しい文化を牽引する力はどこから来るのでしょうか。

自分が「あったら楽しいな」と思うものを、同じように求めている人が少なからずいるはずだという思いが根底にあります。

移住して1年半ほどの手探りの状態でフェスを立ち上げましたが、蓋を開けてみれば約1,700人もの方が来てくださり、生の盆踊りが本当に素敵な景色になりました。特に嬉しかったのは、ベビーカーを押して遊びに来てくれる方や、親子で楽しめるイベントを待っていたという声を多くいただいたことです。

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画像:LOOOP実行委員会

昼間からお父さんお母さんはお酒を楽しみ、子どもはプレイパークで遊んでいる姿を見た時、「こういう場所が本当に求められていたんだ」と実感しました。皆様の希望に応えたいという気持ちが、私の原動力になっています。

地域と共に作り上げ、新しい挑戦のきっかけを生み出す

イベントを通じて、地域の方々と共に作り上げる姿勢を大切にされていますね。その想いについてお聞かせください。

『LOOOP』を通じて、たくさんの方が関わりしろを持っていただけたら嬉しいなと思っています。企業に協賛してもらいながら、地域の方々と一緒にお祭りを作り上げています。

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画像:LOOOP実行委員会

協賛をきっかけに初めて函館に足を運んでくださる方もいらっしゃいますし、函館に住んでいる方にとっても「函館でこんな面白いことができるんだ」と知っていただく機会になればと思っています。私たちが楽しむだけでなく、関わってくださった皆様にとって、新しい挑戦への“いいきっかけ”になることを常に目指しています。

ここにしかないフェス。今年の「LOOOP」への意気込み

今年は2年目の開催となりますが、読者の皆様へ「LOOOP」に向けた意気込みやメッセージをお願いします。

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画像:LOOOP実行委員会

『LOOOP』は今年2年目になりますが、昔ながらの盆踊りとライブといった新しいカルチャーが融合した、本当にここにしかないフェスだと思っています。 函館の皆様も、北海道の皆様も、道外の皆様にも、ぜひたくさんの方に遊びに来ていただきたいなと思っていますので、ぜひ函館に来ていただけたらと思っています。

あなたの「北海道Like」(=北海道の好きなところ)を教えてください

一番は生活のしやすさですね。食事が美味しくて鮮度が高いのはもちろんですが、函館は車で15分ほど走らせると温泉が15〜20個くらいあるんです。地元の人は銭湯=温泉という感覚で通っていて、暮らす中でとても贅沢だなと感じます。

気候も過ごしやすく、景色の美しさも含めて、生活の水準が上がったと感じます。人生に心のゆとりをもたらしてくれているという意味で、日々の生活の豊かさが何よりの魅力ですね。

詳細情報

LOOOP(ループ)
開催日時:2026年7月25日(土)11:00~20:00/26日(日)10:00~20:00
開催場所:北海道函館市大町15 緑の島
入場料:チケット制(両日とも18:00以降の盆踊りタイムは無料開放)
主催:LOOOP実行委員会

北海道Likers編集部のひとこと

お話を通じて、“自分が欲しい場所をつくる”という純粋な熱意が、多くの人の共感を呼び、1,700人もの心を動かしたのだと強く感じました。 古い盆踊りの良さを生バンドなどで引き出しつつ、マルシェやプレイパークといった現代のカルチャーを掛け合わせるアプローチは、とても新鮮で魅力的です。

函館の絶景の中で、世代を超えて一つの輪になって踊る景色は、この街の新しい財産になるはず。今年は2026年7月25日(土)・26日(日)に開催予定とのことですので、皆さんも緑の島で新しい盆踊りを体験してみてはいかがでしょうか。

取材・文/北海道Likers 取材協力/LOOOP実行委員会

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