インフルエンザ流行で増加 感染対策のふるさと納税返礼品 沼津市に6万7000円寄付すると…
■ふるさと納税返礼品 「除菌」関連が3倍以上に増加
インフルエンザが全国的に流行し、静岡県でも感染者が増えている。この状況に、ふるさと納税も感染対策の返礼品が伸びているという。感染症予防に関連する返礼品は全国各地の自治体にあり、静岡県内でも沼津市が空気浄化ミストを用意している。
静岡県のインフルエンザ患者数は直近1週間(1月6日~12日)で、定点医療機関1か所当たり47.73人となった。警報レベルの基準値30人を4週連続で上回っている。入院患者は昨年12月後半から急増し、高止まりが続いている。
全国的にも昨年12月からインフルエンザが猛威を振るっていることもあり、ふるさと納税の返礼品にも変化が出ている。ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」によると、「除菌」がタイトルに付く返礼品への寄付件数は昨年12月、前年同月比で約3.2倍に増えた。「石けん」や「ハンドソープ」が付く返礼品も2.1倍に増加した。
感染対策の需要が伸びていることについて、さとふるは「2024年12月23日から29日のインフルエンザ患者数が30万人を超え、感染が広がる中でウイルス対策を目的としてお礼品を求める人が増えていると推察されます」としている。さとふるでは寄付件数が増えた返礼品の一部を紹介している。
■沼津市は「空気浄化ミスト」 寄付額6万7000円
例えば、栃木県佐野市のキャラクター「さのまる」を大きくデザインした除菌99.9%のウエットティッシュは、前年同月比で3倍以上に膨らんでいる。寄付額は1万円で、1パック20枚のウエットティッシュ20パックがセットになっている。
静岡県からは沼津市の返礼品「エルーモポット」が紹介されている。寄付金額は6万7000円。空間をクリーンにする空気浄化ミストで、加湿器のメカニズムを応用している。
菌やウイルス、その他の有機化合物を不活性化できる成分「無光触媒」をさわやかな香りとともに空気中に散布することで、空気を漂う浮遊菌や落下菌を不活性化。空気中に散布された無光触媒は菌やウイルス、その他の物質と接触してもなくならないため、部屋の壁やテーブルなどに付着して残ることで抗菌が継続して感染予防を期待できるという。
その他に、大阪府和泉市の「クリーンプッシュ キャップレスハンディ除菌・消毒アルコールスプレー(寄付金額2000円)」、京都府木津川市の「蒼SOAP3個セット(寄付額1万5000円)」などが紹介されている。インフルエンザは今後も流行が続くとみられており、感染対策の返礼品は需要が高まりそうだ。
(SHIZUOKA Life編集部)