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【世界ビールの日】缶ビールをもっとおいしく!「三度注ぎ」やグラス選びのコツを元バーテンダーが解説

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【世界ビールの日】缶ビールをもっとおいしく!「三度注ぎ」やグラス選びのコツを元バーテンダーが解説

いよいよ夏本番、ビールがおいしい季節になりました。今回は「世界ビールの日(毎年8月第1金曜日)」にあわせて、元バーテンダーの筆者が、おうちの缶ビールをもっとおいしく飲むためのコツを紹介します。

ビールは缶でも鮮度が大事!おすすめは製造後1カ月以内


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アメリカには「ビールには旅をさせるな」という格言があるほど、ビールにとって“鮮度”は命! お店で飲むビールと、家で飲むビールの大きな違いの1つも鮮度にあります。

国内の大手メーカーが販売する缶ビールの賞味期限は製造後9カ月〜1年ですが、賞味期限内であっても、缶の中では時間とともに風味が落ちる・気が抜ける・泡立ちが減るなどの変化が起こっています。

ビールの種類によっては、製造後あえて熟成させたり、年代物がおいしいとされるビールもありますが、爽快さやのどごしの良さが特長のビールは、新鮮なほどその良さが際立つものがほとんど。

缶ビールの賞味期限は底面に印刷されているので、チェックしてみましょう。おすすめは製造後1カ月以内のもの。とくに製造後2週間以内のものに出合えたらラッキーです。

なお、生鮮食品とは違い日付まで刻印されていません。店頭で奥から引っ張り出してひっくり返すようなマナー違反はしないでくださいね。

雰囲気だけじゃない!グラスに注ぐとおいしくなる3つの理由


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同じ缶ビールでも、缶から直接飲むのと、グラスに注ぐのでは味わいが変化します。味の好みは人それぞれですが、お店で出されるようなビールに近づけるなら、グラスに注いで飲むほうが圧倒的におすすめです。

その理由は3つあります。

1つめは「炭酸ガスの量」。長期保存や鮮度を保つため、缶ビールにはビールサーバーより多めに炭酸ガスが充填されています。これをグラスに注ぐことで、ほどよく炭酸ガスが抜け、サーバーのビールにより近い味わいになります。

ちなみに缶ビールをそのまま飲むとすぐにお腹がいっぱいになる人は、この炭酸ガスの影響かもしれません。

2つめは「飲み口」の影響です。金属(アルミ)でできている缶に口を直接つけて飲むと、ビール自体の味は変わらなくても「ビールから金属の味がする」と脳が錯覚してしまうそう。グラスに注ぐことで脳の錯覚による金属っぽさがなくなり、よりビール本来の味を楽しめます。

3つめは「香りと泡立ち」です。グラスに注ぐことで、缶にはなかった“泡”を作ることができます。ビールは注ぎ方で味が変化する飲み物。勢いよく泡を立てて注ぐことで香りが立ち、苦味が抑えられてまろやかになります。

さらに、しっかり立てた泡がフタの役割をし、香りの飛散を防いでくれるので、より長くおいしさを保てます。

缶ビールをおいしく飲むためのグラスの準備


以上を踏まえて、ビールを注ぐグラスを選びましょう。口径と高さの比率が1:2くらいのものがおすすめです。

ピルスナーグラスやパイントグラスなどのビール専用グラスもありますが、ある程度の高さがあるグラスがあれば、わざわざ買わなくてもOK。

高さがあることが、ビールを注ぐときの泡立ちや味の変化にとって重要です。

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次にグラスを洗います。ビールの泡はタンパク質でできているので、油分は大敵です。スポンジに残った油分がつかないように、清潔なものを使いましょう。

洗い終わった後は、自然乾燥します。布巾などで拭くと、付着した繊維がビールの泡立ちを妨げてしまいます。

とはいえ、完全に乾かす必要はありません。よく水切りした後に残る程度の水分は、グラス内側の目には見えない凹凸をコーティングし、きめ細かい泡立ちを助けてくれます。

缶ビールがおいしくなる「三度注ぎ」のやり方


それではいよいよグラスにビールを注いでいきましょう。ビールの注ぎ方はいくつかあり、香りを立てる注ぎ方、苦味を強く残す注ぎ方など、ビールの種類や好みでさまざまです。

今回は、ビール大国ドイツやチェコから伝来し、現在でも王道とされる「三度注ぎ(つぎ)」を紹介します。

まずは動画で見てみましょう。

www.youtube.com/embed/693mM426l0k
※動画が表示されない場合はオリジナルサイトでご覧ください

とっても簡単ですよね。続いて、それぞれのポイントを解説していきます。

1. 真上から、グラスいっぱいまで注ぐ


まずはグラスの真上から、グラスが泡でいっぱいになるまで勢いよく注ぎます。高さの目安は、グラスの上10cm〜グラスの高さ倍くらい。高いほうが泡立ちがよくなります。

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2. 真上から、グラスの縁の上まで注ぐ


泡と液体が半々くらいになるまで泡が落ち着くのを待ち、2回目を注ぎます。1回目と同じようにグラスの真上から、縁より上まで泡を盛り上げるように注ぎましょう。

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3. グラスの縁近くから、泡が盛り上がるまで注ぐ


盛り上がった泡がグラスの縁くらいまでおさまったら、3回目を注ぎます。最後は高いところからではなく、縁の近くからやさしく注ぎ、泡がふんわりと持ち上がったら完成です!

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この「三度注ぎ」の方法は、ビールの中の苦味が泡部分に移り、全体の飲み口は甘みが強く、炭酸もまろやかになります。また“フタ”の役割をする泡が長持ちするので、ビールの風味を長く楽しめるのもメリットです。

一方、勢いよく一度だけ注ぐ「一度注ぎ」や、泡が立たないように注ぐと、苦味と炭酸をより強く感じられます。三度注ぎに慣れたらいろいろな注ぎ方を試して、好みの味わいに近づけるのも楽しいですね。家で缶ビールを飲むときには、ぜひお試しください。

※未成年者の飲酒は法律で禁じられています

(ライター/コンドウナツキ)

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