【絶滅危惧種に指定】“森の宝石”ブッポウソウ 庄原市総領町で子育て最盛期|地球派宣言
瑠璃色に輝く鳥。
その色鮮やかな姿から「森の宝石」とも呼ばれるブッポウソウです。
5月から9月にかけて、東南アジアから繁殖のために日本に渡ってきます。
しかし近年、森林の減少なので巣づくりができず、その数が激減。絶滅危惧種に指定されています。
そんななか、県内でも有数の生息地として知られるのが庄原市総領町です。
この町で、ブッポウソウの保護活動を行っている山坂健治さん。
町内に巣箱を設置するなど、繁殖できる環境づくりに取り組んできました。
町内に設置された巣箱は、50カ所以上。
その一つに、案内してもらいました。
しばらく、待っていると……ヒナが、巣穴から姿を現しました。
この時期は、子育て真っ最中。
親鳥が頻繁に巣箱を出入りするため、観察に最も適した時期なんだそうです。
山坂さんが保護活動を始めてから20年。
町に飛来してくるブッポウソウの数は、少しずつ増えてきているといいます。
山坂さんは、地域のイベントなどで巣箱づくり教室を開き、ブッポウソウを守る活動の輪を広げてきました。
町内には、個人で巣箱を設置する人も。
総領町に暮らす風越正子さんも、その一人です。
18年前に自宅の車庫に巣箱を設置。
以来、毎年のように、ブッポウソウがやってくるようになりました。
風越さんにとって、ブッポウソウに会えるこの時期が、何よりの楽しみなんだそうです。
この時期だけしか見られない「森の宝石」。
子育てを終えたブッポウソウは9月、東南アジアに帰っていきます。
広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2024年7月10日放送)