甘みが変わる!管理栄養士に聞いた「夏の果実」の正解保存術「買ってすぐに冷やすのはNG」「追熟が大事」
夏においしい果実は、保存方法を間違えると風味が落ちたり傷んだりしやすいもの。追熟させたい場合や鮮度を保つには、ちょっとした工夫が必要なのを知っていますか? 今回は、医療法人 春陽会 サクラクリニックの管理栄養士の方に「夏の果実4種の正しい保存方法」を教えていただきました。
教えてくれたのは……健康増進施設ファイト!
愛知県名古屋市天白区にある「医療法人 春陽会 サクラクリニック」の3階にある施設で、健康運動指導士と管理栄養士が中心となり、運動指導や栄養管理を行っている。利用者に食事と運動の両面から健康づくりをサポートし、一人ひとりに合わせた運動メニューの作成や、糖尿病・高血圧など生活習慣病の改善を目的としたレシピを提供。より多くの方が日々の生活に取り入れやすいように、SNSを通じて健康情報を発信している。
追熟させる夏の果実の「正しい保存方法」とは
夏に旬を迎える果実は、保存方法を間違えると追熟が進まなかったり、風味を損ねたりすることがあります。特に追熟が必要な果実は、室温や湿度など、夏特有の気候にも注意しながら保存環境を整えることで、おいしさを引き出すことができます。
今回は、4種類の果実の正しい保存方法をご紹介します。
アボカド
買ってきてすぐに冷蔵室で保存するのはNGです。完熟するまでは常温で保存しましょう。特に夏場は27度を超えると追熟が早く進むため、こまめに確認することが必要です。完熟すると、外側の皮が少し赤みがかり、触れるとやわらかくなります。完熟後は、乾燥や冷やしすぎに注意しながら、ポリ袋に丸ごと入れて野菜室で保存してください。
メロン
買ってきてすぐに冷蔵室で保存するのはNGです。食べごろになるまでは常温保存し、20~25度くらいの環境で追熟させるのが理想的です。食べごろになったら丸ごとのまま冷蔵室へ、または半分に切って種を取り除いてラップで包み、冷蔵室で保存しましょう。
マンゴー
買ってきてすぐに冷蔵室で保存するのはNGです。完熟するまでは1個ずつ新聞紙で包み、風通しの良い場所で常温保存するのがおすすめです。完熟したら新聞紙で包んだあとポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。
桃
買ってきてすぐに冷蔵室で保存するのはNGです。追熟させるために常温で保存しましょう。追熟した桃は、食べる1時間ほど前に冷蔵室に入れて冷やすと、よりおいしく味わうことができます。ただし、冷やしすぎると糖度が下がって甘みが落ちてしまうため、食べる直前に冷やすのがベストです。
果実は保存環境によって、そのおいしさが大きく変わります。風味や鮮度を最大限に保つために、適切な保存方法を実践してみてくださいね!
shukana/webライター