ネタが新鮮で、アットホームな雰囲気が魅力的です 尾浜町にある老舗江戸前寿司店『紀久鮨(きくずし)』で「上ランチ」を実食 尼崎市
昭和49年から続く老舗の江戸前寿司専門店『紀久鮨(きくずし)』(尼崎市)は、「ランチはボリュームがすごい」「ネタが大きい」などの口コミが話題となっているお店です。
お店は住宅街の一角にあり、昭和60年頃に店主の祖母が経営していた大衆食堂を改装して営業されています。趣のある店構えに少し緊張しながら店内へ。
カウンター席、テーブル席、座敷など様々な形態の席があり、2階には宴会場があるので大人数の集まりにも使いやすいですね。
筆者はやはり新鮮なネタがずらりと並ぶショーケースに目を奪われました。
数の子、エビ、白身、サーモンなどショーケースから食べたいネタを注文できるのも素敵なので、カウンター席がオススメです。
家族で経営されており、現在の店主のお父さんにお寿司を握っていただきました。東京の寿司屋で修行、その後独立し10年間ほどされていましたが、弟さんにそのお店を譲り尼崎で寿司屋をされることを決意されました。10年前に息子さんに代を譲ってからもお店に立たれています。
店主も東京に修行に行きその後お父さんの厳しい修行にも耐え、そこで培われた目利きでその時に質がよく新鮮なネタを選んで寿司を握っています。
今回、サラダ、味噌汁、9貫のお寿司、デザートにバナナまでつく豪華な内容の「上ランチ」を注文しました。お寿司を食べるときは、なかなか野菜がとれないことが多いので、サラダが付くのは嬉しいです。シャキシャキのレタスにゆで卵とミニトマトまでのっています。
味噌汁は、お寿司屋ということもあってやはり出汁がしっかりきいていて、本当にホッとする味わいで身体が喜びます。
メインのお寿司が来ました。寿司ゲタからはみ出そうなくらいのボリュームに胸が高鳴ります。仕入れによって内容は異なりますが、筆者がいただいたときは「中トロ、イカ、マグロ、数の子、ヒラメ、エビ、甘エビ、玉子、つぶ貝」というラインナップでした。
まずは王道の「マグロ」と「数の子」をいただきます。「マグロ」はねっとりとした食感で、ネタは分厚く赤身のうま味を存分に味わえ、「数の子」はプチプチとした食感がたまりません。
シャリが見えないくらい大きな玉子は存在感が大きく、普段スーパーの薄い玉子の寿司しか食べたことのない筆者は、ふわふわで卵の甘みがしっかり感じられとっても贅沢な気持ちになりました。
中でも筆者が感動したのが「中トロ」で、上質な甘いマグロの脂身が口の中でとけて一瞬でなくなってしまいました。ほかのネタのイカやつぶ貝も、食感や素材のうま味を存分に堪能できました。
地域密着型の老舗の寿司店で常連客はもちろん新規のお客さんもよく訪れるそうで、確かな技術とアットホームで温かい雰囲気のお店はまた訪れたくなりました。
場所
紀久鮨
(尼崎市尾浜町1丁目28-6)
営業時間
11:00~14:00
16:00~22:00
定休日
火曜日