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石破首相退陣表明 自民党総裁選は経済政策が最大の焦点

文化放送

9月9日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、石破首相退陣後の自民党総裁選について意見を交わした。

生活が十分に回復しないときは積極的な財政と積極的な金融政策をやる、これは当たり前ですから!

自民党は9月8日、総裁選挙管理委員会の会合を党本部で開き、臨時総裁選の手続きの停止を決めた。石破首相が退陣の意向を表明したことを受け、総裁選の実施に向けた準備を進める。 

党は9月9日にも、全国一斉で党員投票を行う「フルスペック」方式で実施するかどうかや日程などを決める見通しだ。フルスペックで行う場合は、10月上旬に投開票を行う案が出ている。 

こうした中、茂木前幹事長が先陣を切って立候補の意向を表明した。総裁選は前回の選挙に出馬した複数候補による争いになる見通しで、去年の総裁選で上位につけた高市前経済安全保障担当大臣や小泉進次郎農水大臣らが軸となる見通し。林官房長官や小林元経済安全保障担当大臣の出馬も取りざたされている。 

(寺島アナ)「改めて田中さん、自民党の総裁選どんなところに注目されていますか?」 

田中氏)「石破さんの緊縮財政スタンスが今の物価高に悩む国民の生活を支えるのに不適切だ、という判断をこないだの衆議院選挙、参議院選挙、都議選で国民が答えを出してきたわけです。それを無視するような意見もメディアでは聞きますが、石破氏退陣の一因はそこにあると思います。じゃあそれと違う立場の人が自民党総裁、総理になれるのか?そこに大きな関心が寄せられるのは間違いないと思います。市場は真っ先に反応してましたよね?高市さんが本命だと思っている人が、投機家筋では多いのかな?と思いますが」 

(寺島アナ)「これまでの緊縮財政が積極財政に変わる、っていうことですね?」 

(田中氏)「それが本当になるのかどうか? そこが私自身の大きな関心ですね」 

総裁選では、物価高対策や日米関税交渉などに加えて、少数与党の国会運営で連立拡大を含めた野党との協力の在り方が争点になると言われている。有力候補と言われている高市氏、イギリスのサッチャー元首相を目標としている。学生時代はヘビーメタルバンドでドラムを担当していた、松下政経塾出身の64歳。去年の総裁選の期間中、出演した番組では「日銀の金融政策」について“金利を今上げるのはアホやと思う”と発言して利上げをけん制した。また今年の参議院選挙の前には、“食料品対象の消費税率8%を0%に引き下げるべきだ”との考えを示していた。 

(寺島アナ)「こうした高市氏の考えですけど、田中さん、どう評価しますか?」 

(田中氏)「今の日本経済では国民のお金を使う力が弱い、つまり消費が低迷している。そういったものが物価高で悩んでいる背景にあるわけです。“賃金が上がった!”と言ってますけど、我々の所得は思うような消費ができるまで回復していない。それを改善するような政策。例えば財政政策では高市さんの言っている消費税率、これは品目別でやるか全体でやるか色んな議論があると思いますが、少なくとも消費を進行しようという高市さんの主張は評価するべきだと思います」

田中氏は、高市氏の「利上げ」に対する姿勢も評価する。 

(田中氏)「さすがに今の不安定な経済状況の中で、利上げについて日銀でさえも慎重姿勢を持っています。本音は“上げたい上げたい!”ですけど、それに対して冷水を浴びせる高市さんの主張は十分評価すべきで、“景気を見ながら慎重にやるべきだ”と思っている審議員は日銀のなかで一人しかいませんから。野口旭審議員ですけど、彼が来年いなくなるんです。そうなると昔風の日銀、つまり日本経済を長期不況に叩き込んだ人たち、あるいは組織から委員を調達していくわけです。それにストップをかけるのは高市さんであれば明白です」 

田中氏は、日本の多くの政治家の金融政策への理解の低さを指摘。 

(田中氏)「少なくとも今の日本経済にとって財政政策と金融政策を積極的にやっていって、経済を刺激して国民の生活を楽にしていこうとコミットしているのは高市さんだけです。日本の政治家の特徴ですが、金融政策に対する理解がない人が圧倒多数です。金融政策の理解を持つだけで合格点以上です。財政政策については比較的みんな言えるんですけど、両方を十分に理解しているのは高市さんだけです」 

田中氏は、高市氏の経済政策の理解の成長を語る。 

(田中氏)「高市さんも一朝一夕でこれだけの理解にはなりませんでした。実は今から25年くらい前、政策提言で最初に会った国会議員は高市さんでした。その時は率直に言って極めて幻滅しました。それだけ高市さんの発言は薄っぺらいと思いましたが、ところがそこから急激に勉強し始めました。今の高市さんの経済政策観は芯が通っていて、信頼するに足ることを言っていると思います。また側にいる政策アドバイザーが信頼できる人たちです。生活が十分に回復しないときは積極的な財政と積極的な金融政策をやる、これは当たり前ですから。それができなかったのが石破政権だったので、国民の期待に応えると思います。参政党や国民民主党に流れていった人たちが戻ってくるか?そこが高市さんが総理になって高市政権が長期化するかどうかの大きなポイントです。」 

〈出典〉 

自民総裁選、「フルスペック」なら10月上旬投開票案…9日にも方式・日程を決定 | 読売新聞

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