コーヒーが苦手だった店主が作る珈琲が評判◎猪名川町の自宅の庭の焙煎工房時々カフェ『天使のはしご』 猪名川町
ふとしたきっかけで人の進む道は大きく変わることがある。多くのお店を取材させていただき色々なお話を聞く中で"自分でも意外だと思う道に進んで今に至った"という話を聞くことがありますが、今回お会いした自家焙煎珈琲『天使のはしご』(猪名川町)店主の渡邊さんもそんな一人でした。
2022年4月に念願だった自分の焙煎工房を自宅の庭に作った渡邊さん。普段は注文を受けた豆の焙煎をしたりコーヒー関連の教室や講座を開催していますが、週末の金・土・日だけはカフェとして営業しています。
今回はカフェ営業日にお邪魔して工房の取材と合わせて美味しいコーヒーとスイーツを楽しんできました。
今でこそ自分で焙煎までしている渡邊さんですが、実は元々はコーヒーが苦手でブラックでは飲めなかったのだそう。
そんな渡邊さんを変えたのは家のすぐ近くにオープンしたカフェでパートを始めた時に飲んだ一杯の自家焙煎のコーヒー。クリアな口当たりは思わずおかわりをしたくなるほどだったそうで、ここから初めてコーヒーに関心を持ち始めたのだそう。
カフェでのお客さんからの質問に答えられるようになりたいと思い、その後師匠となる珈琲焙煎工房「みさご珈琲」の向井氏が開催する単発のコーヒー講座を受講。
そして"とにかくコーヒーをもっと知りたい"という思いと探究心はさらに加速し、半年間かけて本格的な焙煎技術を学べる講座も受講し技術を取得。珈琲焙煎士となり世界が一気に広がっていきました。
その後、コーヒー講座の講師やイベントへのコーヒー屋の出店、自家焙煎豆やドリップパックの製造とどんどん活動が広がり、色々な人と出会う中でまるで導かれているかのように自分の工房を持つ今に至ります。
"自分が飲めるコーヒーを作りたい"と作られるコーヒーは雑味やえぐみを無くしたクリアな味が評判。
勉強をしていく中でかつて自分がコーヒーが苦手だった原因が"ザラザラ感とムカムカ感"だと知り、それをなくすには「ハンドピック」「鮮度」「蒸らし工程」の"作り方"が重要だとわかったのだそう。
「ハンドピック」とは生豆の時にカビや虫喰い未成熟の豆を丁寧に手作業で取り除くことで、これは焙煎後の豆にも再度行われます。そして鮮度の良い豆を使用し、蒸らし工程で水分をしっかり抜くことでえぐみもとれるのだとか。
焙煎を見学した後は工房のカウンター席でカフェタイム。コーヒーは一杯一杯お客さんの好みを聞き、20種類以上ある豆の中から選ぶそう。
筆者が選んでもらったコーヒーは「マンデリンビンタンリマ」。爽やかな酸味とフルーティさを感じるのにコク深くて力強い。すごく飲みやすくてビターチョコのような甘味もあって後味まで美味しかったです。
提供しているスイーツは"身体にいいもの"をコンセプトに渡邊さんが毎日でも食べたいと思えるもの。この日食べたのは絹ごし豆腐や米粉などで作られたヘルシーな「豆腐ワッフル」。ホイップクリームと発酵ソース&発酵の実が添えられていました。
少しもちもちとしたふわふわ食感のワッフルは甘すぎずすっきりとした味わい。コーヒーの味に干渉することもなく相性抜群でした。
期間限定で「2種のルワンダ飲みくらべ」とメニューがあったのでそちらも注文。同じルワンダの豆ですが果肉を残したまま乾燥させる「ナチュラル製法」のものと収穫後に水洗い洗浄する「ウォッシュド製法」のものの飲みくらべ。
ナチュラル製法の方がフルーティな感じがして、ウォッシュド製法の方はすっきりとした感じ。製法によってこんなに味わいが変わるんだなぁとコーヒーの奥深さと作り方の大切さを実感。さっき飲んだものもそうでしたが、美味しいコーヒーって後味が良く飲んだ後の余韻を楽しめます。
評判通りの雑味やえぐみの無いクリアな味わいで"飲みやすさ"を感じる同店のコーヒーは元々はブラックではコーヒーが飲めなかったという渡邊さんだからこそ作り出せるような気がしました。取材翌日の朝は購入したドリップバックコーヒーで1日を始めました。
場所
自家焙煎珈琲『天使のはしご』
(川辺郡猪名川町松尾台4丁目1-18)
営業時間
[カフェ営業日]
(金・土・日)10:00〜17:00
[教室OPEN日]
月〜木の午前もしくは午後(※1週間前までに要予約)