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「男役とのギャップを見せるのが怖かった」真飛聖のブログの裏側

Ameba

宝塚歌劇団の男役トップスターとして輝き、現在は女優として活躍する真飛聖(まとぶ・せい)さん。

クールなイメージ……かと思いきや、今年5月にスタートしたオフィシャルブログでは、手軽に作れる“まとぶ飯”や目の前で「ねえねえ、聞いて!」と語りかけてくるような気さくな人柄を見せています。

そんな真飛さんに、宝塚時代との葛藤やブログの裏側を伺いました。

真飛聖

女優

神奈川県川崎市出身の女優。元宝塚歌劇団・花組男役トップスター。
宝塚退団後は、ワタナベエンターテインメントに所属し芸能活動を開始。主な出演作に、ドラマ「あなたの番です」、「その女、ジルバ」や、映画『ミッドナイトスワン』など。

男役とのギャップを見せるのが怖かった

私って「強い」イメージがあるみたいで。お芝居でも「デキる女」の役が多いんだけど、本当の自分は抜けているし、インドア派。

手芸も料理も好きだけど、男役時代は生活感が見えないようにしていたし、退団して突然SNSが身近になった時、「何をどこまで出していいの!?」って怖くて(笑)。

誹謗中傷も怖かった。宝塚時代の仲間に「1つ心無い言葉があったとしても、9つ嬉しい言葉がある現実を知ることができると思えば、悪くないよ」って背中を押してもらって、やっとInstagramをはじめました。

ブログは、私という人間により興味がある人が見てくれる場所だと思っています。よかったら私が好きなこととか、みんなに教えたいことを聞いていってねっていう気持ちで、24時間営業のあたたかい場所になれたらいいなと思って。

カップラーメンも98円のロールケーキも好きだけど、自分へのご褒美として1個千円ぐらいするケーキを食べちゃうこともある。

ブログではそういうリアルを全部含めて、「私、こんなですけど」っていうのを出している感じです。

驚く声も沢山いただくけど、「親近感をもてる」という声を聞くと、やってよかったなって素直に思うし、読んでくれる人との距離が近づいてる感じが嬉しい。勇気を振り絞ってはじめたけど、今はすごく心地のいい場所ですね。

最初は抵抗があった?「#まとぶ飯」誕生秘話

宝塚時代から1日2回、自炊をして、計6時間の公演をこなす体を作るためのメニューを自分なりに考えていました。

美味しいに越したことはないけど、どちらかというと「生きる」ため。実は料理をSNSに載せるのは気恥ずかしくて、最初は抵抗があったんです。

私が宝塚の仲間に料理を振る舞うことも多く、大晦日に集まって、お正月はおせちを並べたりしていたから、「なんで料理載せないの?」と言われて。

そこで、恐る恐る焼いたパンとか、本当にちょっとしたものを載せてみて。「美味しそう」ってコメントをもらえると、やっぱり嬉しい。

お皿や盛り付け、お箸置きまでこだわりはじめちゃって(笑)。

料理で大事にしているのは、なるべく手に入りやすい食材で、かつ作るのも片付けるのも簡単ということ。

「#まとぶ飯」ってうたってるけど、私はいろんな人のレシピを真似ているだけで、参考にしたサイトやレシピは出典元を載せています。

アレンジしたり、自分で作ったものや母の味に関しては、いっちょまえにレシピを書いたりしているんですけど(照)。

自分が見つけた「ルンっ」を大切に

宝塚時代は劇場と家の往復の日々。四季を感じることはもちろん、景色を見る時間もありませんでした。

そうやって忙しい毎日を送っていると、周りを見る余裕がなくなるんですよね。

元々関東に生まれて、宝塚時代は関西。退団して関東に戻ってきたら、新しい路線ができているし、スマホやSNSが普及しはじめて、浦島太郎状態!

なんでも便利になって、不自由がなさすぎると、かえって息苦しさを感じることもあります。

でも、幸せって、人と比べるんじゃなくて、その大きさも関係ない。

風を感じたり、昨日まで蕾だった花が咲いていることに気づけると、私はちょっと「ルンっ」て幸せになるし、この「ルンっ」を大切にしたい。

そういう、“心を動かす”ことを忘れたくないし、忘れてほしくないなと思っているんです。

今年45歳。ビッグウェーブが来た!

「宝塚では娘役ですか?」と言われた時は嬉しかったですね。

それって、私のお芝居から男役要素が抜けていて、普通に女性に見えるということじゃないですか。

もちろん「宝塚」は、大事な履歴書です。だけど同時に、一役者として、「ただの私」を見てもらうのが難しくもあって……。

10年間くらい「宝塚」「男役」「トップ」という肩書があったので、退団時の大きな目標が、宝塚出身ということが“後付け”になったらいいなということだったんです。

私、今年で45歳だけど、まだこれからだと思っていて

挑戦できることが山程あるって思ったら、楽しみしかない。

いかに女性を楽しめるか、まだ全然踏ん張れる、みたいなことを見せられたらいいな。

17年間も「女性」であることを消して生活してきたからこそ、女性を楽しむビッグウェーブが今、来てるんです。

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