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まるでゲームセンター!? 十勝のリサイクル店を支える超個性的な統括部長「物の価値を守りたい」

北海道Likers

<span class="media-credit">出典: <a href="https://hokkaidolikers.com/">北海道Likers</a></span>

帯広市と幕別町に3店舗を展開する「リサイクルショップ あいうえお」。帯広市近郊にお住まいなら、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

一見すると一般的なリサイクルショップと変わりませんが、店内にはゲームセンターにある“大型のゲーム機”や“大きいサイズの油絵”があったり……と個性的。

今回は、そんな「リサイクルショップ あいうえお」の統括部長・佐藤さんにお話を伺いました。すると、佐藤さん自身もとても個性的な方だったことが判明。「企業は人なり」という言葉があるように、佐藤さんと共に「リサイクルショップ あいうえお」の魅力に迫ります。

帯広・幕別に3店舗「リサイクルショップ あいうえお」

出典: 北海道Likers

「リサイクルショップ あいうえお」は、帯広市に2店舗、幕別町に1店舗を展開。今回の取材では、幕別町の「リサイクルショップ あいうえお 札内店」にお邪魔しました。

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同店の入口。店舗では販売・買取を中心に、買取したものを商品として販売するためのチェックや清掃が行われています。また、帯広近郊限定で出張買取も行なっています。

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服飾品や雑貨、家具・家電・楽器・アウトドア用品・工具など、多種多様な商品がところ狭しと並んでいます。

豊富な商品の中から自分好みのものを探すのは、宝探しみたいでワクワクしますね。

バンドにアート活動も!多彩な統括部長

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佐藤拓也さんは、足寄町出身の33歳。「リサイクルショップ あいうえお」に入社して13年。経験を積みながら、各店舗で店長として活躍。4年前から統括部長として、3店舗の管理を任されています。

高校まで足寄町で暮らし、帯広市にある帯広高等技術専門学院の造形デザイン科で、家具づくりを学びました。高校から始めた油絵の影響から「美術を学びたい」と美術大学への進学を希望していましたが、「手に職を」という両親の希望から家具職人を目指したそう。

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卒業後、埼玉県で1年ほど働きましたが、「なにも見つけられなかった」と帯広市に戻ってきます。職探しをしている最中、同店の募集を見つけて入社。

「足寄町で暮らしていた時、家族で月2回“あいうえお”に行くことが楽しみで、大好きなお店でした」と佐藤さん。

憧れだったお店で働くことになりましたが、売れないものを買取してしまうなど失敗も多数あったそう。しかし、“社員が考えたことに挑戦させてくれる自由な社風“のおかげで、気づけば入社して13年が経っていたのだとか。

「カチッとした会社だったら、たぶん働けないです」と笑います。

出典: マルドロールズYouTube

佐藤さんは現在仕事のかたわら、6つのバンド活動に関わっています。多い時で週に4回もバンドの練習があり、とても多忙。「家にはほぼいません」と笑いますが、夫婦で一緒にバンド活動をしているそうです。

とはいえ、2018年の「リサイクルショップ あいうえお 西21条店」新規オープン前後は多忙すぎて、家族も不満が溜まっていたよう。そこで「家で一緒にいるときは、一人で部屋に籠らない」というルールを作ったんだとか。

今後はバンドメンバーや知人を集めて、アートのグループ展を行う予定。また、週に1本は必ず観るというほど映画好きな佐藤さんは、将来的には「映画を作りたい!」と夢が広がります。

それにしても、仕事をしながら6つのバンド活動までされているというのは驚きですね。

普通ならお断り!? 大型ゲーム機を1人で買取

出典: 北海道Likers

今回取材で伺った「リサイクルショップ あいうえお 札内店」には、通常はゲームセンターにある大型ゲーム機の『太鼓の達人』があります。リサイクルショップには珍しい光景ですが、実は佐藤さんが買取したもの。

以前、電話で「ゲームセンターに置いてある“太鼓の達人”は買取可能ですか?」という問い合わせがあり、店舗スタッフはお断りをしたそうですが、佐藤さんはそのお客さまにリダイヤルして、1人で買取に向かったといいます。スタッフが少なく、たった1人、軽トラックで向かった佐藤さん。「軽トラックに乗るだろうか?」と懸念しましたが……?

「本体が3つに分けられることを知って、これはイケると思いました」

買取後、スタッフで整備をして販売を開始。そして、せっかく店舗にあるのだからと、なんと“1プレイ100円”でお客さまに楽しんでもらうことにしたのだそうです。

一般的なリサイクルショップでは、高額でなかなか売れにくい商品として扱われ、買取してくれないケースが多いはず。しかし、佐藤さんが買取を行なった理由とは?

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「たとえばレコードの買取がきて、自分が売り物にならないと判断したら、そのレコードはゴミになってしまう。物の価値が死んでしまうということです。物の文化的価値を守ることも、これからの店舗運営として大事にしていきたいんです」と佐藤さんは語ります。

今年の6月には、帯広市で新しい店舗をグランドオープン予定。現在、佐藤さんは、5月10日のプレオープンに向けて準備に忙しい日々を送っています。

類は友を呼ぶといいますが、ほかのスタッフさんたちも佐藤さん同様に個性的! 今後も個性のある店舗で、多くのお客さまを魅了してほしいと思いました。

筆者が故郷である帯広市に戻ってきたのが3年前。そのときに初めて存在を知り、利用したのが「リサイクルショップ あいうえお」でした。

初めて店舗へ入ったときに、商品の物量に驚きつつも、リプロダクト品の『イームズ』の椅子があり、「なんだかすごい店だな。また来てみよう!」と思ったことを覚えています。

帯広市・幕別町にお越しの際は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。

<店舗情報>
■店舗名:リサイクルショップ あいうえお 札内店
■住所:北海道中川郡幕別町札内青葉町307-1
■電話番号:0155-56-3348
■営業時間:10〜20時
■定休日:年末年始

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