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聞いてくれる人の心に寄り添う演奏を 大分豊府高校吹奏楽部

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原点回帰し音楽と向き合っていく、大分豊府高校吹奏楽部

 今年1月に行われた「大分県高文連ブラスカーニバル」で金賞を受賞し、全国高校総合文化祭(全総文)の出場を手にした大分豊府高校吹奏楽部。毎年50人を超える大規模編成となるが、それぞれの楽器にセクションリーダーとパートリーダーを置き、さらには企画担当や舞台監督など部員たちで各役割を遂行している。

 

 部員一人一人が演奏に対してストイックであり、何事も妥協しない姿勢が強さの秘訣(ひけつ)。部長を務める阿部ひかり(3年)は「前回大会ではダンスや演出面での課題があり、今回は大道具などにも時間を掛け演出にも力を入れたことで結果が生まれたと思う」と話す。今は、全総文と同時に7月に行われる「大分県吹奏楽コンクール」へ向けての練習を重ねる日々だが、目指すのは賞や順位だけではない。阿部は「以前、『表の金賞と裏の金賞がある』という話を聞いたことがある。演奏の結果だけではなく、音楽に取り組む行動や態度も周りの方々から応援してもらえるようなチームになりたい」と意気込む。

学年問わず仲が良い

 

 「個人ではなく、全員で演奏をする気持ちを大切にしてほしい」と話すのは顧問の中村慎之介教諭。今年春に行われた東都大学野球リーグで、応援演奏を担当したことで目指すものを再認識したという。「亜細亜大学のチアや応援団の方々の、主役に花を添える献身的な姿勢を見て、自分たちの在り方を考えさせられた。演奏を聞いてもらえることが当たり前になってはいないか。自分たちが主役になっていないか。コンクールの結果や賞はもちろん大切だが、聞いてくれる人のその瞬間の感情に寄り添い、お客さまを主役にできるような演奏や活動をしていきたい」

 

 いま一度、原点回帰し音楽と向き合いたいという中村教諭の下、部員の奏でる音色が誰かの悲しみに寄り添ったり、励ましとなったり、多くの人たちの笑顔へとつながっていく。

 

 

県吹奏楽コンクールに向けて練習を重ねる

 

 

(塩月なつみ)

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