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スイカはカボチャの根で育つ!日本が世界に誇る『野菜の接ぎ木』の歴史と驚きの効果

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スイカはカボチャの根で育つ!日本が世界に誇る『野菜の接ぎ木』の歴史と驚きの効果

スイカはカボチャの根で育つって本当?

野菜の接ぎ木栽培は日本の発明

ブドウやリンゴなど果樹の接ぎ木は、古代ギリシア時代より果実の香りや色、味を改良する栽培技術として広く用いられ、日本でも昔から、篤農家(とくのうか)が接ぎ木を駆使しておいしいブドウやナシなどをつくってきました。現代においても、果樹、野菜、花き栽培に欠かせない技術のひとつとなっています。

接ぎ木は、増やしたい植物の枝や芽を、根があるほかの植物につないで繁殖させる方法です。接ぎ木は挿し木で増えない植物にも利用され、目的もさまざまです。栽培量の増加や肥料の抑制、病害虫を防ぐなどです。栽培したい植物の芽や枝を穂木(ほぎ)、穂木を接着し、その根になる部分を台木(だいぎ)といいます。

植物は、界→門→綱→目→科→属→種の順に細かく分類され、「科」が同じであれば、ほとんど接ぎ木することができるといわれています。

野菜の接ぎ木は、近年まで不可能とされてきました。しかし1927年、兵庫県のある農家がカボチャを台木とし、スイカを穂木とする接ぎ木栽培を初め
て行ったとされています。1930年代には、スイカと同じウリ科のユウガオが台木として利用され始め、1950年代以降、接ぎ木栽培はナス、キュウリなど、多くの野菜で行われるようになりました。

農研機構野菜茶業研究所が2009年に実施した全国農業協同組合連合会などへのアンケート調査によれば、接ぎ木栽培の利用率は、トマトは約47%、キュウリ約27%、ナス約15%、スイカ約6%、ピーマンとメロンは2.4%という結果でした。

現在接ぎ木栽培は世界各国に広がり、農研機構は接ぎ木ロボットさえ開発しました。接ぎ木栽培は野菜だけでなく、ワイン用ブドウなどの果実類にも使われ、もちろん花の栽培にも応用されています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話』
監修:稲垣栄洋  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
植物学者・静岡大学教授。1993年、岡山大学大学院農学研究科(当時)修了。農学博士。専攻は雑草生態学。1993年農林水産省入省。1995年静岡県入庁、農林技術研究所などを経て、2013年より静岡大学大学院教授。研究分野は農業生態学、雑草科学。

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