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沼津・三島エリアのマンホールのふた【まとめ】 ラブライブ!に続きポケモン新登場で熱い!

テレしずWasabee

テレしずWasabee わさびー

ゆかりのキャラクターや風景が描かれた全国各地のマンホールのふたはファンを魅了してやみません。静岡県の東部にある沼津市・三島市の注目の“ふた”を足で歩いて確認、まとめました。

【画像】マンホール画像をもっと! この記事のギャラリーページへ

熱いマンホールふたブーム

足元で熱く拡大を続ける、マンホールのふたブーム。毎年「マンホールサミット」も開催され、近年は、来場者数が1万人を超える人気ぶりだったそうです。

デザインは観光名所や特産品などバリエーション豊富

きれいなデザインが施されている「デザインマンホールふた」は特に人気が高く、マンホールファンの中には、役目を終えた中古品を自治体から購入するコレクターもいるそうです。

ファンは「マンホーラー」、女性ファンは「蓋女」などと呼ばれるそうです。

沼津市のマンホールカード

下水道広報プラットホーム(事務局:日本下水道協会)が自治体と協力して手がける「マンホールカード」も人気です。

マンホールカードは、行政の担当窓口や観光案内所などで原則として1人に1枚、無料配布されており、郵送などの対応はしていないので、現地に赴かないと手に入らないというレア感があります。

累計1035種が発行され、全国の自治体で配布されるカードの中には在庫切れも発生するなど、その人気は加熱しています。

沼津市のマンホールのふた

沼津市は人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のふたがあることで知られていますが、新たな人気キャラも参入し、激アツのマンホールのふたスポットとなっています。

びゅうおのポケふた

2024年6月、ポケモンのキャラクターがデザインされたマンホールのふた、通称「ポケふた」が静岡県内5カ所に設置され話題を呼んでいます。

そのうち1カ所は、沼津市の沼津港大型展望水門「びゅうお」前に設置されました。

◆設置場所◆
びゅうお入口前 1カ所
沼津市千本1905-27
35°04′52.3″N 138°51′17.0″E

描かれているは深海に生息するポケモン「ジーランス」「ハンテール」「サクラビス」と沼津らしい深海生物にちなんだデザインです。

ポケモンファンのみならず、深海生物ファンの心をもくすぐりそうですね。

沼津にちなんた深海に生息するポケモンのデザイン

ラブライブ! サンシャイン!!のふた

ポケふたが設置されている、びゅうおと目と鼻の先にある沼津港の飲食店街入口にある直売所前には、大ブレイクしたアニメ「ラブライブ! サンシャイン!!」の「黒澤ルビィ」(モノクロ版)がデザインされたマンホールふたがあります。

黒澤ルビィのモノクロ版

また、そこからちょっと足を延ばした千本浜公園の遊具広場には「黒澤ダイヤ」(モノクロ版)デザインも設置されています。

黒澤ダイヤのモノクロ版

ラブライブ! サンシャイン!!の登場人物の顔がデザインされたマンホールふた(モノクロ版)は全部で9枚あり、沼津港から北上して仲見世商店街を通り、沼津駅の北口の先まで続きます。

カラー版は顔デザインの9枚および全員集合の後ろ姿と、浦の星女学院の校章の2枚をあわせて11枚です。

仲見世商店街内にはラブライブ! サンシャイン!!カラー版が5枚(6月16日撮影)

顔デザインのカラー版9枚は、仲見世商店街、キラメッセ沼津2階、くるら戸田の3カ所に3枚ずつ、4カ月間隔のローテションで展示されます。

「道の駅くるら戸田」に展示されている3枚(6月16日撮影)

お買い物がてらコンプリートしてみるのも楽しいかもしれません。

風景アートも秀逸

沼津市内で、マンホールカード第1号となったのは、沼津の見所を詰め込んだデザインの風景アートでした。

「大瀬崎からのぞむ富士山」

世界遺産の富士山、その手前に愛鷹山、駿河湾に千本松原、沼津市の市花である白い花「はまゆう」があしらわれています。

千本松原の松は沼津市の市木でもあるので、本当に沼津の見所を全部詰め込んでいますね。

◆設置場所◆
「大瀬崎からのぞむ富士山(カラー版)」
沼津港飲食店街入口 千本港町交差点から東1ブロック
35°05′04.4″N 138°51′30.6″E (公式)

ほかにも戸田の帆船をデザインしたものや、井田の美しい田園風景をデザインしたものもあります。

沼津市水道庁舎にはそれら3枚すべてのカラー版と、ラブライブの1枚(後ろ姿の集合)のモノクロ版が展示されています。

手前3枚)沼津市内の風景 奥)ラブライブ!サンシャイン!!

戸田地区と井田地区のデザインのマンホールのふたは、それぞれ現地に設置されていますが、車道にあるので見学の際には通行の妨げにならないよう、また交通安全に十分注意してください。

戸田地区にある「帆船ヘダ号とタカアシガニ、御浜岬」

◆設置場所◆
「帆船ヘダ号とタカアシガニ、御浜岬(カラー版)」
沼津市戸田 三光寺付近
34°58′10.8″N 38°46′43.7″E (筆者調べ)

井田地区にある「富士と夕日と菜の花の里」

◆設置場所◆
「富士と夕日と菜の花の里(モノクロ版)」
沼津市井田 戸田・江梨線バス停「井田」付近
34°58′10.8″N 138°46′43.7″E (筆者調べ)

三島市のマンホールのふた

沼津市だけではありません。お隣の三島市も、個性的なデザインのふたが市内各地で見られます。

日本一のつり橋「三島スカイウォーク」

まずは日本一長い歩行者専用つり橋「三島スカイウォーク」のデザインが個性を放っています。

三島スカイウォークと富士山がモチーフ

このふたはスカイウォーク付近にはなく、三嶋大社近くの市街地5カ所に設置されていますので、スカイウォークと合わせて街中の観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

展示用カラー版は、三島市浄化センターに展示されています。

◆設置場所◆
三嶋大社西側横断歩道(大浦飯店前)から桜川沿い遊歩道5カ所
三島市大宮町1丁目11−2付近
35°07′21.9″N 138°54′52.4″E
 

三島市下水道課の青木さんによると、スカイウォークのマンホールカードは予想を超える人気のために、現在、在庫切れの状態です。(次回入荷は8月頃予定)

絵本作家によるふた

ゆかりの絵本作家が多い「絵本のまち三島」。三嶋大社からほど近い大通り商店街の一角に、人気絵本作家である宮西達也さんと、えがしらみちこさんのお店が2軒並んでいます。そのお店の前に、それぞれの絵本作家によるマンホールが2022年11月に設置されたんです!

まずは「おまえ うまそうだな」や「おとうさんはウルトラマン」などで有名な、宮西達也さんのギャラリー前。デザインは「おまえ うまそうだな」を彷彿とさせる恐竜ときれいな星空です。

絵本作家・宮西達也さんのデザイン

「MISHIMA OSUI」の文字まで宮西スタイルというこだわりぶり。マンホールが随分と身近に感じられました。

◆設置場所◆
三嶋大社から徒歩5分
三島大通り商店街内 TATSU’S GALLERY前(三島市中央町4-10)
35°07′11.7″N 138°55′03.5″E (筆者調べ)

続いて、水彩絵の具のやさしいタッチが子供だけでなく大人の心まで癒してくれる、えがしらみちこさんの店舗「えほんやさん」前。なんだか著書「あめふりさんぽ」を思い出させるデザインです。

雨の日のおさんぽが楽しくなりそうなデザイン

こちらの「MISHIMA OSUI みしまおすい」の文字も、ファンにはたまらないですね。

◆設置場所◆
三嶋大社から徒歩5分
三島大通り商店街内 えほんやさん(三島市中央町4-10)前
35°07′11.7″N 138°55′03.5″E (筆者調べ)

実はこの2つは本当に下水道として使用されているマンホールではなくダミー。そのため、分厚い鉄の鋳型ではなく、プレートにプリントしたものが貼り付けられています。だからこそ、絵本のままのような繊細なタッチが表現できているのです。

いつまで見られる? 三島桜のふた

三島市生涯学習センター内に設置されたカラー版

「三島桜」がモチーフのデザインには、カラーとモノクロがあります。モノクロ版は街のいたるところで見られますが、カラー版は桜川沿い(西福寺付近)から生涯学習センターへのルートに集中しています。

三島桜のデザインは設置から10年以上が経過しており、よく見ると色あせなど少なからず劣化が進んでいます。

古いマンホールは機能性の高い最新のマンホールに順次交換されるので、新しく設置予定のない三島桜モチーフのふたは、いずれはすべて最新型に入れ替わる見込みです。

ぜひ、今のうちにチェックしてみてください。

◆設置場所◆
三島市生涯学習センター(三島市大宮町1-8-38)敷地内~桜川沿い(西福寺付近)まで複数
35°07′20.4″N 138°54′56.2″E (筆者調べ)

すべりにくいなど機能性が高い最新型

~番外編~ ちょっと感動するデザイン

右と左で握手をしているようなデザインのふたがありました。

何だと思いますか?

実はこれは汚水用マンホールではなく「緊急連絡管」。

災害などの緊急時に隣接する町同士が相互に応援給水するために連結している上水の水道管のふたで、自治体の境界線に設置されています。

向かって右に沼津市のマーク、左に長泉町のマークが見えます。つまり、ここがちょうど境界線ということです。

握手をしているデザインは、いざという時の助け合いのイメージですね。ちょっと感動しませんか?

ご紹介した以外にも、沼津市、三島市、近隣市町には、まだまだいろんなマンホールのふたがあります。

ちょっとでもマンホールふたに興味がわいたら、ぜひ、いつもよりも低めの目線で街を歩いてみてください。思いのほか、アートな世界が広がっているかもしれません。

取材/髙良綾乃


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