リスキリング投資を増やす企業が7割超、重視するスキルは「AI活用」 民間調査
パーソルグループのパーソルイノベーション(東京都港区)は1月8日、「企業におけるリスキリング施策の実態調査(2025年12月版)」の結果を発表した。
調査では、半数を超える企業が「リスキリングを実施している」と回答し、企業規模を問わずリスキリングが浸透しつつある状況が明らかになった。
直近1年以内にリスキリング施策を実施した企業は52.6% 初めて半数を超え
直近1年のリスキリング施策の実施状況(※画像クリックで拡大)
調査によると、直近1年以内に所属企業でリスキリング施策を「実施した」と回答した割合は52.6%となり、前年調査から10.8ポイント上昇した。実施率が5割を超えるのは初だという。
企業規模別では、大企業および大企業グループ会社が65.5%と高水準を維持している。また、中小企業(44.6%)やスタートアップ企業(42.9%)でも4割を超え、企業規模を問わずリスキリングが広がりつつある状況がうかがえる。
リスキリング施策で重視するスキルは「AI活用」
リスキリング施策で重視するスキルについて尋ねたところ、「AI活用(ChatGPT等)」が36.1%で最多となった。次いで「データ活用(31.1%)」「セキュリティ(29.6%)」が続き、AIを起点とした基盤的なITスキル全般への関心が高まっていることがわかった。
前年調査ではデータ活用やセキュリティが上位を占めていたことから、生成AIの業務利用が急速に広がったことで、生成AIの業務活用への関心が高まり、優先順位が変化していると同社は指摘している。
「リスキリング投資を増やす」と回答した企業が7割超
2026年度にリスキリングを実施予定と回答した企業に対し、今後1年間のリスキリング投資(時間・費用など)について尋ねたところ、「大幅に増やす」「やや増やす」を合わせた割合は77.2%となった。
また、企業規模別においては、大企業「大幅に増やす(32.9%)」、「やや増やす(40.1%)」と、積極的に投資を拡大する姿勢が明らかとなった。
一方、中小企業では「やや増やす(71.5%)」が最多となり、「大幅に増やす」は12.3%にとどまり、投資規模は抑えながら段階的に取り組みを進める傾向が見られた。
生成AIを前提としたリスキリング設計が本格化
今回の調査結果について、Reskilling Camp Company代表の柿内秀賢氏は、「リスキリングが一過性の取り組みではなく、中長期の人材戦略として定着していることを示唆している」と指摘。AI活用を起点として、データやセキュリティなどの基盤スキルを含めた再設計が進んでいくと述べた。
同調査は、パーソルイノベーションReskilling Camp Companyが、全国の企業に勤める会社員を対象に、インターネット上のアンケート調査で実施した。調査期間は2025年11月11日~12日で、回答者数は661人。
調査結果の詳細は、パーソルイノベーションの公式リリースで確認できる。