手先が不器用で見る力が弱い子におすすめ!目で見て手をコントロールするあそび「洗濯バサミでできるかな」【発達が気になる子の感覚統合遊び】
あそび05:洗濯バサミでできるかな
こんな子におすすめ!
手先が不器用、見る力が弱い
あそびかた
靴下の形をしたカードが落ちないように、しっかりと止める
数字の場所をしっかり見て、とめる
壁に幅が約 15cm、長さが約150cm のひもを貼ります(ガムテープの接着面同士を貼ってつくるとよい)。数字が書いてある場所に、靴下の形に切ったカード2枚を洗濯バサミでとめます。
ひもと、カード2枚を合わせて1セットにして洗濯バサミで固定します。
立ったまま上半身と腕を使って操作することは、食事の際のお茶碗をもつ動きや、ハサミを操作する動きにつながっていきます。
使う道具
ガムテープ洗濯バサミ靴下型のカード
効果とねらい
腕を水平方向に浮かして操作する力を養う利き手、非利き手の協調動作を促すものをよく見て手をコントロールすることを獲得する
注意点
洗濯バサミに自分の手を挟まないように気をつける操作がむずかしい場合、大人がカードを持ち、洗濯バサミの操作のみ行わせる
あそぶときのアドバイス
洗濯バサミの操作は、子どもたちの好きな遊びのひとつです。空中にぶら下がっているものに、腕を伸ばして操作するのはむずかしさが伴いますが、ゲーム性もあって楽しく取り組めます。食具(食事道具)の操作や、ハサミの操作につながる活動なので、年中、年長の子におすすめの活動です。
なかなか手もとを見ない子でも、自然と手もとを見ます。ゲーム感覚にして友だちとの競争や、時間内に何個つけられるかなど挑戦するのも楽しいですね。子どもの好きなキャラクターなどでカードをつくってもモチベーションがあがります。
遊びをアレンジ
マークとカードのマッチング
マークと同じカードを探して、洗濯バサミで挟みます。マークを覚えて動きながら探すといったマッチングでも楽しめます。
自分で選ぼう(カードの枚数)
カードの枚数が少ないほうが簡単に操作できるので、子どもの上肢機能の発達段階に合わせて、カードの枚数を変えていきましょう。子どもが自分で選択することがポイントです。
ここからやってみよう!
立ってやるのがむずかしい場合は、着席して洗濯バサミを使うことから取り組むとよいでしょう。また洗濯バサミのばねの強さを調整し、緩めておくとよりスムーズに操作ができます。洗濯バサミの種類もいくつか用意し、子どもに選ばせるのも楽しいですね。
【出典】『発達が気になる子の感覚統合遊び』著:藤原里美