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新鮮素材の炭焼やひと捻りした創作料理。食への探究心あふれるモダン酒場【福岡市・渡辺通り】

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青二才アイキャッチ

いつの日からか「裏天神」と呼ばれるようになった地下鉄天神南駅の南側に広がるエリア。昔から網目のような細い路地に個人商店が点在していましたが、ここ数年はさらにその数が増したように感じます。ですが、もとからある建物を再利用するお店も多く、その味わいある下町風情は変わらないままです。

その裏天神に、6月に新しく炭焼を中心に多彩な味が楽しめるモダン酒場「青二才」がオープンしました。以前、ダイニング「ロッジ」があった場所というとピンとくる方も多いかもしれません。

料理人の松尾徹さんが、長年一緒に働いていた同じく料理人である牧山康太郎さん(写真)に声をかけて「青二才」を開店。目指すのは「地域の人に愛されるお店」とお二人は口を揃えます。またコロナ禍以降、深夜まで開ける店が減ったため、同業者含め遅い時間に仕事を終えた人たちが来やすいようにと深夜遅くまで開けることにしたとも話します。

築90年上の古民家を山小屋風に改装された「ロッジ」の内装をほぼ生かしたまま、1階には新たに個室が作られました。

天井を抜いた2階は開放的。90年の時を刻む梁により、趣深い空間になっています。

この日は1階のカウンターで楽しむことにしました。まずは、ドリンクをオーダー。おすすめはオリジナルサワーで、写真は左からバナナリキュールと果実を使ったWバナナの「ばななサワー」、コーヒー豆を浸した焼酎ベースの「コーヒー焼酎サワー」(各600円)です。
このグラスの似顔絵、どなたかわかります? そう牧山さんです。似すぎて飲みながら笑いがじわじわ込み上げます。

料理は刺身、焼物、一品料理、揚げ物など。食材は毎日、複数のお店を回って気になるものを仕入れているため、メニューは日替わりです。「旬の食材はもちろんですが、珍しい食材や品種があったらつい仕入れてしまいます」と松尾さん。「料理を作ることはもう趣味のようなものだから、アイデアをひねったり新しい食材を使ったり、いろいろ試すのが楽しくて」。

こちらはお通し。低温貯蔵により甘みと旨みが凝縮される「よくねたいも」で作る一口サイズのコロッケです。中に自家製塩辛を入れてあり、甘みと塩気、ねっとりとコリコリのコントラストが楽しい!

「刺身盛り合わせ」(1人前980円)です。この日は炙りカマス、アナゴ、ニジマス、水イカの昆布〆、ウニ、本マグロ。鮮度のよさはいうまでもなく、一切れがけっこう大きくて口の中が幸せで満たされます。1人前(写真)でこの充実度!

次は「青二才の手羽唐」(350円)です。手羽の中に自家製サルシッチャを詰めているという他にない手羽唐で、噛むと肉汁が溢れでます。またハーブで使っている大葉やセリの風味もいい塩梅です。

そうこうするうちに注文した炭焼がそろそろ出来上がりそうです。ぶわっと火の上がる様子が楽しめるのも、1階カウンター席の特権ですね。

まずは炭焼の「鶏mix」(780円)です。ネギが盛り盛りで鶏が見えない(笑)。

ネギの下から発掘し、ぷりぷりお肉がこんにちは。Mixはもも、はつ、セセリの3種類です。焼き方が完璧で、火がしっかり通っているのにとてもやわらかい! ネギポン酢との組み合わせもばっちりです。

そしてこちらは「霧島産豚ローストマホーク」の炭焼です(1,980円)。300gの骨つき豚肉はインパクト大! 豪快にかぶりつく……わけではなく食べやすくカットしてくれます。松尾さんが惚れ込んだという豚肉は、産地から直送してもらっているそう。質感、旨み、甘み、どれをとっても上等です。

お腹も心も存分に満たされましたが、最後に「鯖めしどん」(700円)を注文しました。「サバを蒲焼にしたら美味しいかも」と松尾さんが考案した、これまたあるようでなかったオリジナルの一品です。炭で焼いたサバは香ばしく、甘辛いタレと相まって、まさにご飯泥棒。塩サバ好きの多い福岡人にとって新たな発見かも!?

「作るのが楽しいから、ふつうにやってもおもしろくない。食べた人の想像を超える、いい意味で期待を裏切れる料理を出せればと思っています」と松尾さん。この日も、いきつけの八百屋で「ピノ・ガール」というスイカを見つけて食べたらおいしかったからと、メニューに載せていました(100円)。

松尾さんはフレンチ、牧山さんは割烹から料理人としての人生をスタート。それぞれさまざまな飲食店で経験を積み、前の会社で出会い、今、ともに働いています。「僕らはまだまだ半人前、だから『青二才』なんです」と牧山さんは言いましたが、なんのなんの、今日だけでもその実力を感じました。でもその謙虚な姿勢こそがお二人の魅力であり、信頼できるおいしさと心地よさを生み出しているのかもしれません。

ちなみに、お二人は定休日には一緒に釣りに行き、その釣果をお店で出すこともあるそうです。次回は、それらも味わってみたい!

すみ酒場 青二才
福岡市中央区渡辺通5-5-11
092-406-6766

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