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パリ発コスメ「ビュリー」のオーナーによるマガジン「WAM」。忖度なき、超自分ワールドに胸を突かれる一冊

Harumari

パリ発コスメ「ビュリー」のオーナーによるマガジン「WAM」。忖度なき、超自分ワールドに胸を突かれる一冊

パリ発のビューティブランド「OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリー)」のオーナー Ramdane Touhami(ラムダン・トゥアミ)によるマガジン「WAM」が発売された。とにかく自身のテイストを表現することへのこだわりが全面に感じられる”濃い”仕上がりになっている。広告からエディトリアルまで、徹底的に自分だけをフューチャーした超“自己中心的”なマガジンは、ビュリーファンならずとも一読の価値がある一冊だ。

注目のアートディレクターのすべて

今最もクリエイティブな人物の1人として注目されるラムダン・トゥアミ。世界的な人気を誇るビューティブランド・ビュリーのオーナーであるだけでなく、店舗や商品のデザインを手掛け、クライアントワークも行うアートディレクターとしての顔も持つ。

この度発売されたマガジン「WAM」は、「インスタグラム時代に捧ぐ、究極の自己中心的マガジン」として、ラムダンの興味や情熱がこれでもかと注ぎ込まれた一冊。どのページにも、インパクトのあるグラフィックとともに、精緻を極めたタイポグラフィが並んでいる。

潔いまでに“自己中心的”なワールドが展開

ラムダンが親交のある人々と対談するインタビュー特集など、内容も充実している。

対談相手には、「オフホワイト」など人気ブランドを擁するニューガーズグループ創始者のダビデ・ドゥ・ジーリオをはじめ、日本のクリエイティブ・ディレクター野村訓市、フランスの人気ファッションブランド「ピガール」のデザイナー・ステファン・アシュプールらが登場。ユーモアたっぷり、ざっくばらんな口調で弾む会話が、美しいタイポグラフィで再現されている。

さらに、昨年ビュリーとコラボレーションを行ったルーヴル美術館で撮影したエディトリアルをはじめ、バレンベルク野外博物館と江戸東京たてもの園の写真を並べ、ラムダンが愛する日本とスイス両国の魅力を検証するページや、30日間ノンストップのショッピングヒストリーといった企画がたっぷりと詰め込まれている。また、ラムダンが親交のあるアレッサンドロ・ミケーレが手掛けるハイブランド「GUCCI」の広告を模したヴィジュアルなども掲載されているので、ファッション好きにも見逃せない内容だ。

シンプルでミニマルなデザインや、人や空気を気遣うこととはかけ離れた、いわばどこまでも超自己中心的マガジン。ビュリーの世界観が好きな人や新しいエディトリアルデザインに触れたい人はもちろん、自分自身に迷ったり周りに気を配りすぎている人にもぜひ手にとってほしい。
一見すると文章として読ませることよりデザインを重視したようにも見えるが、内容も読み込むほどに興味深い。とにかく自分の感覚やセンスを信じ抜く・・・その強さにきっと胸を突かれるだろう。デザインからも内容からも、枠にとらわれない天才「ラムダン・トゥアミ」という人物の不思議な魅力に引き込まれてしまうだろう。

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