大阪・関西万博で「海の蘇生」を体感 ― 坂茂×原研哉の「BLUE OCEAN DOME」完成
「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」会場 ドーム B
ZERI JAPAN(特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン)が2025年日本国際博覧会(略称:大阪・関西万博)で出展するパビリオン「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」が完成し、報道陣に披露された。
全体のテーマは「海の蘇生」で、プラスチック海洋汚染防止、海業の持続的発展、海の気候変動の理解促進を世界に発信する。
建築設計は坂茂、総合プロデュース・展示企画は原研哉。
パビリオンは3つのドームで構成され、竹集成材のドームAは「循環」、CFRP(カーボンファイバー炭素繊維強化プラスチック)のドームBは「海洋」、紙管のドームCは「叡智」をキーワードに、地球という「水の惑星」のリアリティを感じることができる。
今回の展示について両氏は「これまでの歴史を紐解いても、万博は将来への新しい提案があるべき。その原点に立ち返り、竹・CFRP・紙管と軽い素材を用いて、新しい構造を提案した」(坂茂)、「五感を使って感じることができるシンプルなパビリオンを考えた。現在のもっとも大きな問題である環境問題に対して、この万博で大きな変容が起こらなければならない」(原研哉)と語った。
大阪・関西万博は2025年4月13日(日)に開幕する。
「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」会場 (左から)坂茂、更家一徳(パビリオン館長・サラヤ株式会社専務取締役)、原研哉
「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」会場 パビリオン外観
「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」会場 ドーム A
「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」会場 ドーム A 超はっ水・巨大立体アートピースで水を見つめ直す展示
「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」会場 ドーム B を説明する坂茂
「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」会場 ドーム C