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食べ放題じゃない!?『ビュッフェ』はバイキングとは別物だった!

オリーブオイルをひとまわし

食べ放題じゃない!?『ビュッフェ』はバイキングとは別物だった!

パーティーに参加の際、料理が並ぶテーブルに足を運び、自身で食べたいものを好きなだけ皿に盛っていく。このシステムを何と呼ぶか?それはビュッフェだろうか?それともバイキング?これらの言葉を同じようにとらえているかもしれないが、じつは使われ方に違いがある。場面に合わせて使い分ける必要があるので、しっかり覚えておこう。

1. ビュッフェとは何か知ってる?

ビュッフェとは、立食スタイルの食事の意味である。セルフサービスでテーブルの料理を取りに行くわけだが、必ずしも食べ放題とは限らない。

ビュッフェの意味とはフランス語でセルフサービスのこと

日本ではビュッフェと聞くと食べ放題をイメージしてしまうが、ビュッフェの言葉が生まれたフランスでは違う意味をもつ。そもそも、日本ではビュッフェと呼ばれているが、「buffet」はバフェまたはヴァファイと呼ぶのが正しい。また、ビュッフェの意味だが、正しくは「セルフサービスの食事」または「立食形式の食事」を指す。そのため、パーティーだけでなく、セルフサービス形式であれば学食や街中の食堂でもビュッフェということができる。ちなみに、ビュッフェでは長いテーブルに料理がのっているが、そのテーブルのことをビュッフェテーブル(ビュッフェ台)と呼ぶ。

ビュッフェスタイル・ビュッフェ方式とは

一般的に、日本でビュッフェといえばビュッフェテーブルに並んだ料理を自身で取りに行くスタイルを指す。最近では、自身で料理を取り分けるだけでなく、シェフが作り立ての料理を取り分けるサービスもある。これがパーティーであれば、着席スタイルに比べて、いろいろな人と話しやすい会になるだろう。立食といっても、壁際に椅子があって、座って食事をいただくエリアが用意されていることが多い。

ビュッフェの種類は立食だけでなく着席スタイルもある

日本ではビュッフェは立食形式であることが多く、料理を取り分けたら立ったまま食べるのがビュッフェだと思いがちだ。しかし、ビュッフェには着席スタイルもある。セルフサービスで食事をするという意味に注目すれば、自身で料理を取りに行き、席に座って食べるのもビュッフェの枠内に収まる。そのため、ビュッフェだったら必ずしも立食とはいえないので、パーティーや店に行く際は立食か着席か確認しておこう。

海外のビュッフェとは食べ放題のことではない

セルフサービスで料理を取りに行くビュッフェは食べ放題と混同されがちだ。実際に、日本で提供されているビュッフェの多くは食べ放題である。しかし、海外ではビュッフェという表記だけでは食べ放題という意味にはならない。たとえば、フランスでは「buffet à volonté」(à volonté は「好きなだけ」という意味)と表記しなければ食べ放題のビュッフェという意味にはならない。海外でビュッフェを楽しむ際は、日本と感覚が異なることに注意しよう。

2. ビュッフェとバイキングの違いとは

ビュッフェと混同されがちなバイキング。ビュッフェと同じくバイキングという言葉も食べ放題を指すことが多いが、実際はどうだろうか。ここではバイキングの意味や歴史などを解説する。

バイキングは食べ放題のこと

バイキングは一定の料金で食べ放題形式の食事を表す。つまり、多くの日本人がイメージするバイキングそのものだといえる。バイキングとビュッフェの違いで大きなポイントとなるのが、一定料金であるかどうかだ。バイキングの場合だとどれだけ食べても料金は変わらないが、ビュッフェは食べた料理の数によって料金が変わる場合もある(小鉢の数によって料金が変わる学食などをイメージすると分かりやすい)。また、バイキングはどれだけ食べてもよいが、ビュッフェはおかわりできない場合もあるなど、詳しく見ると意外にも違いがある。

バイキングは着席スタイル

ビュッフェは着席スタイルで食べられることもあるが、立食で食べられることのほうが多い。一方、バイキングでは着席スタイルが圧倒的に多い。日本ではビュッフェとバイキングのどちらも食べ放題を指すことが多いため、区別するためにビュッフェを立食、バイキングを着席スタイルとすることもある。

バイキングの発祥は日本のホテル

最初にバイキングという言葉を使い始めたのは、帝国ホテルである。1957年の帝国ホテル支配人は、冷製の前菜を好きなだけ取る、北欧の食事スタイルである「スモーガスボード」を、同ホテルに取り込みたいと考えた。新しいスタイルのレストラン開業にあたり、従業員から店名を募集したところ、映画にインスパイアを受けたことから提案された「バイキング」という名前が採用となった。北欧のバイキングたちの豪勢でワイルドな雰囲気が、食べ放題に合うということが、採用となった理由だそうだ。当時は、バイキングの料金が宿泊代金と同じような金額だったにもかかわらず、大盛況となったという。

バイキングは海外では通じない

先述した通り、バイキングは日本発祥のため当然ながらバイキングは和製語だ。そのため日本以外では意味が通じないので注意が必要だ。例外として、日本人観光客が多く訪れる地域にある海外レストランでは通じることもあるが、ごく一部なので基本的には通じないと思ってよい。一方で、ビュッフェはフランス生まれの言葉で広い地域で使われているため、海外でも一般的に通じる。ただし、日本とは違う意味(食べ放題以外の意味)で使われているため、こちらも注意が必要だ。海外で食べ放題を楽しみたいなら「all you can eat」という言葉を探してみよう。英語で食べ放題を指す言葉で、たとえば「all you can eat restaurant」と記載されていれば、食べ放題のレストランという意味になる。

3. ビュッフェ式の食事やバイキングでのマナーとは

食べ放題だとついつい食べることに気が向いてしまうが、ビュッフェやバイキングでも食事マナーは必須だ。ここでは、ビュッフェやバイキングを楽しむために知っておいてほしいマナーを紹介する。

前菜からスタートする

ビュッフェやバイキングだと自分の好きな料理から取りに行きたくなるが、食べる順番がきちんとある。料理は左からコース料理の順番、つまり、前菜、スープ、メイン、デザートの順番に並んでいることが多い。そのため、左側から時計回りに並んで、料理を取っていくことがマナーとなる。また、一度に多くの料理を取るのではなく、コースのように前菜だけ、メインだけといったように食べ終わったら都度取りに行くのも基本マナーだ。なくなってから取りに行くのは面倒だと思ってしまうかもしれないが、順に取りに行くことで上品な印象を与えることができる。ビュッフェやバイキングでもまわりから好印象をもたれる食べ方を心がけてほしい。

皿に盛ったものはすべていただく

食べた分は残さず食べるのがマナーだ。取ってきたものの食べきれないということがないよう、一皿に2~3品程度をのせるくらいがちょうどよい。また、皿に盛り付ける際は冷たい料理と温かい料理を別々に盛り付けよう。見た目がよいだけでなく、それぞれ適した状態で食べることができる。料理を美味しく食べるための工夫も重要なマナーだ。

皿は新しいものを使う

皿を何枚も使ってしまうのは申し訳ないと思いがちだが、食べ終わったら新しい皿に取り替えるのがマナーだ。汚れた皿に料理を盛り付けると味が混ざってしまったり、取り分ける際に使うトングやスプーンを汚してしまったりと、デメリットしかない。また、汚れた皿を持って歩いていると不快感を与えてしまう場合もある。使用済みの皿はテーブルの端に置いておけばスタッフが回収してくれる。店によっては自分で指定の場所に持っていく場合もある。その店のルールに則って対応しよう。

結論

ビュッフェとバイキングを混同していた人は多いかもしれない。バイキングが昔からの言葉で、ビュッフェが最近日本にやってきたオシャレな言葉といった印象があるかもしれない。一番覚えておくべきことは、バイキングは和製語なので海外や、外国人相手には通じない言葉であるということだ。ただ、日本のよき時代に生まれたオリジナルの言葉として使っていきたいものだ。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:管理栄養士 黒沼祐美

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