カラコルムの山々、EP『週刊奇抜』をリリース&リードトラックのMVを公開【セルフライナーノーツあり】
2021年に青山学院大学と早稲田大学の4人で結成されたニューカマーバンド・カラコルムの山々が、8月14日にNew EP『週刊奇抜』をリリースし、リードトラック「週刊奇抜」のミュージック・ビデオを公開した。
カラコルムの山々の新作EP『週刊奇抜』は、昨今のマーケティングミュージックと一線を画す彼らにしか創造できないコンセプチュアルな作品。リードトラック「週刊奇抜」では架空の雑誌『週刊奇抜』をモチーフに、画一化された現代人への皮肉もありつつ、本来人間が持つ多様な感性を祝福する。
本EPはリードトラック「週刊奇抜」に加え、スネークマンショーを彷彿とさせるラジオコントなどを含む全5曲が収録されている。
そして、9月4日には客演に向井秀徳をむかえリリースイベントを開催。チケットはイープラスにて販売中。
EP『週刊奇抜』セルフライナーノーツ
M1.いっぱいひと
いつの世も次から次へといっぱいひとが押し寄せてきます。本当にみんな違って、みんな良いのでしょうか?しかしみんなでこの街を作っていることだけは確かなのです。なんでも斜めに見たがりな私でも、背中合わせにみんなを祝福したいと願っています。そしてその中に紛れ込む奇抜中毒の少女を、我々は見逃しませんでした。
M2.週刊奇抜
放課後が訪れるやいなや、教室を飛び出した少女が向かうのは高円寺の地下にひっそり店を構える雑貨屋。小さな店の中でひときわ異彩を放つ雑誌、「週刊奇抜」。最先端のあらゆるカルチャーが大人たちの妖しく魅惑的な言葉で綴られています。週刊奇抜はアンテナを張り巡らせた少女の心を上手にとらえ、離しませんでした。密やかに平均化されていく人々の日常の中で、少女の心に生まれたのはうまく説明できない恐怖にも似た感情。
自分が何者かわからないときにこそ真実に触れられるチャンスはあるのかもしれません。皮肉の中に溢れる願いと、少女の幸せがどうかリンクしますように。青春の讃美歌。
M3. コラム・超現実館[生田編]
現実と地続きに繋がった場所にある、超現実。不思議の国のアリスのような「非現実」ではなく、私たちのすぐ隣にあるちょっぴり変な世界。夜に見る夢の景色と、どこか近いのかもしれません。巨大に、そして明らかにおかしく広がる小田急線・生田駅ロータリーで起こったある日の出来事を綴った"超現実"エッセイ。超現実館はあなたの中にもきっとある。
M4. スクープ!AIたちの社員食堂に潜入
日々目覚ましい進化を続ける人工知能"AI"たちが働くオフィスの食堂。我々は彼らの会話を入手することに成功した。そこで交わされていた会話は世間を騒がす大スクープか!?今回はその一部を特別にお聞かせしよう。
M5. The Beginning of City
奇抜中毒で溢れたこの街にも、ようやく始まりの時がやってきた。人々の気持ちが幾重にも交差したこの街の夜景を前にここでようやくほっと一息。しかし我々はいまも、確かに変わりはじめている時代を、じっと睨みつけている。