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ぎゅっぎゅっ!大きな雪玉を転がして…北海道だからこそ!雪国らしさと、出会いと助け合い 愛らしい「マール」と「レディ」に注目

Sitakke

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子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」、そして2児の母でもある、HBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち・さやか)がご紹介します。

大雪で、毎日の雪かきが大変。

交通にも影響が出て、うんざり…。

しかし、子どもたちにとって、雪は最高の遊び道具です!

雪が積もるたびに、「雪あそびしたい!かまくらとか雪玉つくろうよ!」と、ワクワクしながら外を眺めている5歳の息子。

さっぽろ雪まつりの開催も楽しみにしています。

今回は、筆者の大好きな“おばけのマール”シリーズから『おばけのマールとゆきまつり』をピックアップ!

マールと一緒に、北海道の冬の風物詩を楽しみましょう。

“おばけのマール”については、「今月の絵本通信」の初回で特集しています。

ぜひこちらの記事も併せてお読みください。

▼おとなも子どもも楽しめる!札幌発の絵本「おばけのマール」の魅力とは? #今月の絵本通信

おばけのマールとゆきまつり(中西出版)え・なかいれい ぶん・けーたろう

【内容紹介】
“おばけのマール”シリーズ第2作。
第1作では動物園でお友だちを作ったおばけのマールが、今回は雪のまちへとお出かけします。どんどん大きくなる雪の玉と一緒に、読み進めるごとにワクワク感が広がる場面が印象的。あたたかい雪の降るまちを舞台に、雪国ならではの雪を楽しむことの喜びや、お互いに助け合うことの大切さが描かれています。マールはいったいどんな仲間に出会うのでしょう。(中西出版HPより)

作家のおふたりによる制作秘話

イラストレーター・中井令さん (本人提供)

絵本を読むとき、大人はつい文章ばかりを目で追ってしまいますが、やはり絵本は「絵」が大事。

“おばけのマール”の作者であるけーたろうさんなかいれいさんに『おばけのマールとゆきまつり』へのこだわりや想いを聞いたところ、「絵」にまつわるエピソードがたくさん出てきました!——ゆきまつりを題材にしたのは?

(けーたろうさん)

僕が小学生だった頃、雪まつり絵画コンクールに毎年学校をとおして出品していました。

そのため毎年、制作途中の大雪像を見に母親が連れて行ってくれていました。

そんな原風景がもこの物語の背景にあります。

——この作品のこだわりを教えてください

(なかいさん)

チンパンジーのレディを、実際に近いキャラクターに描くことです。

この絵本は2006年に出版したのですが、レディ(2006年生まれ)は赤ちゃんのときに母エリサを事故で亡くしたため、飼育員さんが親代わりとなって育てた話は有名ですね。

レディが飼育員さんにくっついている姿が可愛くて印象的だったので、絵本の中では神父さんにおんぶや抱っこされている姿を描きました。

———事実に基づいている部分もあって、親しみが湧きますね

(なかいさん)

実は、マールがレディと一緒に円山動物園から大通公園までやってくる道のりは、読者にもわかるように、綿密に取材をして街並みを描きました。

もう現存していないお店などもありますが…。

———マールもいつも可愛いですね!

(なかいさん)

マールを我が子のように可愛いと思って描いています。

身に着けるアイテム、例えばこの絵本の場合は帽子とマフラーですが、私だったら我が子には手編みにするだろうな、きっとこんなものを編むだろうな……と、背景も考えながら描きます。

マールの表情やポーズなども、子どもの頃の記憶を辿って。親はこんな仕草を可愛いと思ってくれていたのだろうなぁと、家族と過ごし成長する日々の中で育んだものを大切にしながら描いています。

——この作品を通して伝えたいことは?

(けーたろうさん)
力を合わせることは重要だということ。

その視点で絵本をじっくり見てみると色々な発見があるはずですよ!

マールも見に行くのかな? 「2024さっぽろ雪まつり」開催!

完成イメージ(HBCホームページより)

「2024さっぽろ雪まつり」2月4日(日)~11日(日)まで開催されます。

大通7丁目会場「HBCドイツ広場」には「ノイシュバンシュタイン城」を再現した大雪像が登場します!

『おばけのマールとゆきまつり』の絵は、よく見ると色々な国の人が描かれていますが、このHBCドイツ広場も「雪まつりにおける国際交流」がテーマになっています。

マールとレディも遊びに行くのかしら……?

さいごに

小学生の頃、帰り道に雪玉を転がしながら帰って、庭に大きな雪だるまを作っていたことも懐かしく思い出しました。

北海道民なら同じような思い出のある人も多いですよね。

『おばけのマールとゆきまつり』は、 “マールシリーズ”としては初期の作品ですが、おふたりの話を聞いたあとに改めてじっくり絵を見てみると、確かに発見がいくつもあります!

皆さんもぜひご自身の目で見つけてみてください。

ちなみに、エキストラとして作者のおふたりもひっそり登場していますよ(笑)

****

「連載コラム・今月の絵本通信」
文|HBCアナウンサー 堰八紗也佳
Instagramも更新中!

編集:Sitakke編集部あい

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