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札幌にラテン・サルサの文化を伝えた名店EL MANGO(エルマンゴ)今月末で閉店!惜しむ声…

SODANE

札幌にラテン・サルサの文化を伝えた名店EL MANGO(エルマンゴ)今月末で閉店!惜しむ声…

札幌にラテン、サルサの歴史を刻んで20年と10か月。数々のイベントやライブを提供してきた【 EL MANGO エルマンゴ 】が2024年5月31日をもって閉店することになりました。

様々な人との出会いや店の歴史。思い出を振り返り、オーナー美子さんが語ることとは…

札幌でサルサの魅力を伝える女性

EL MANGO 経営者・サルサダンスインストラクターの今美子さん。

幼少時から器械体操を習い、大学で体育教員免許を取得。札幌の放送局に就職し、ラジオ部門の仕事に携わる中、20代半ばで東京支社勤務の時にサルサと出会いました。

その後、札幌にサルサダンスや音楽文化を広めようと2002年に放送局を退職。本格的にサルサ・キューバ民族舞踊を学び、2003年にレストラン&バー「EL MANGOエルマンゴ」をオープン。店の経営を始めました。

サルサレッスン、サルサパーティーの他、ライブやダンスショーなど様々なイベントを手がけ、札幌でラテン文化やサルサダンス・キューバ音楽と触れ合える数少ない場所として、お客様に支持されてきました。

また、数々のライブステージやレコーディングを行うなど、アーティスト達にも愛されたお店です。

新型コロナ拡大時期も、クラウドファンディングなどで乗り越えてきました。

コロナ禍は、ことのほかライブ・エンタメ業界は一層の自粛を求められ、大きな収入源であるイベントやライブはほぼ中止。維持できずに閉店する店もある中、お客様に支えられ、ここまでなんかと続けてくることができたと言います。

「この20年と10か月、色々なイベントを企画し、たくさんのアーティストとお仕事をして、たくさんのお客様にいらして頂いた。楽しい思い出がいっぱい・・」とこれまでの店の歴史を美子さんは笑顔で振り返ります。

サルサダンスの魅力とは

サルサダンスは、華やかなラテン音楽に合わせて踊るダンスです。キューバやプエルトリコ等カリブ海の音楽がベースとなっています。サルサダンスの魅力は、なんといっても、老若男女関係なく、すべての人が楽しめるところ。

かく言う私も、実はサルサの魅力にハマった一人・・・。

独身時代ではありましたが、知人に誘われて初めて訪れた「EL MANGO エルマンゴ」でサルサと出会いました。

音楽と体を動かすことが好きだった私は、映画の社交ダンスほど敷居が高くなく、カジュアルに気軽にはじめられるサルサダンスがすっかり気に入りました。

何より美子先生の指導が、明るく楽しい。

会社がえりの服装でフラッと寄ることもできるし、オープンで明るい音楽とリズムは仕事で落ち込む時も私を元気にしてくれたと思います。一曲踊ると汗ばむような激しいテンポの曲もあり、まるで部活のようでした。仲間と「サルサ部」と名付けて通った頃が懐かしい・・・。

今回閉店と聞き、久しぶりに訪れたEL MANGO。

依然とまったく変わらない笑顔で迎えてくれた美子さんに会うことが出来てとても嬉しくなりました。

踊るつもりはなかったのだけど、美子先生に「踊ろう!踊ろう!」と誘われると、なんだか踊れそうな気がするから不思議(笑)

私にとっては10年以上ぶりのサルサ。久しぶりに踊ってみて思うのは、うまくできる・できないとかはあまり関係なく、人と人が集うコミュニティツールの一つがサルサなのだと思います。

今いる場所を居心地の良いものにする…それがサルサの魅力なのではと思います。

「ラテンの国々では音楽とダンスは日常的な娯楽として浸透している。人々が集い、話に花が咲き、歌が始まり、それに合わせて踊る。うちのお店には、外国のお客様もいらっしゃるけど、サルサは世界共通。言葉はいらない。それがサルサ」

そう語る美子さんが提供してきた、人と人を繋げる場所。閉店するお店を名残り惜しみ、お店を訪れる人が後をたちません。

「女性の生き方」と「サルサ」の多様性

地元の放送局で会社員として勤めていた中、仕事を辞めてサルサのお店EL MANGOを立ち上げた時のことを伺うと、オーナーの美子さんはこう振り返ります。

「当時、まだ男女共同参画社会基本法が成立して間もない頃・・・東京支社への転勤を命じられた。少し前まで男性と女性で給料も違って、待遇にも差があったような時代。女性社員だった自分にとっては、大きなチャンスを貰えたのだと思う」

1960年代の高度経済成長期以降、労働市場への女性参加が大きく進んだものの、実際には女性を単純・補助的な業務に限定するなど、男性とは異なる取り扱いをする企業が多くありました。男女雇用機会均等法が制定されたのは、1985年。

雇用の際、募集や採用、配置、福利厚生、退職、解雇などにおける男女の差別的な取扱いを禁止するものです。その後、男女労働者の機会・待遇・昇進などの均等が追加される中で、1999年に男女共同参画社会基本法の成立により、男女平等社会を目指す社会活動全体への取り組みが始まりました。

そんな時代を生きていた美子さんにとって、東京で女性社員として奮闘する時間もきっと濃いものだったと思います。そんな中でサルサダンスと出会い夢中になっていったのだそうです。

再び札幌本社へ異動が命じられた時、キャリアをつむ会社員としての道もありましたが、自分の中に芽生えたサルサへの情熱を手放したくないと、自身で店を持つことを決断し、30代前半で経営者に。

女性の生き方として、勇気のいる決断だったと思います。

閉店を前に、お店の歴史や思い出話をする中で、とても印象にのこったのが「女性にとっての55歳」という言葉。

美子さんの放送局勤務時代の同期の女性は、つい最近、会社を辞めてスペイン巡礼を実現したのだそう。女性の「仕事と家庭の両立」が今よりもずっと困難だった時代に結婚・出産を経て働き続けてきた中で、子育てが一段落した「今」できること。女性が「自分」のやりたい事や夢に向かうターニングポイントが55歳なのかもしれない。

「土の時代は終わって、これからは風の時代というじゃない?お店を手放すことは相当悩んだけれど、一つの場所に縛られずに、もっと自由にサルサの魅力を伝えていけたらと思う」

お店EL MANGOの閉店は、美子さんにとって「今できることを始める」ための決断だったのだと思います。

サルサはスペイン語で「ソース」という意味。

いろいろな素材やスパイスが混ざり合ったソースのように、音楽もダンスも土地や時代によって変化する。その『多様性』は、女性の生き方にも重なるものがあるように思います。

ファイナルの思い出を一緒に

「音が出せて、ステージスペースもある開放的な店内。特徴のあるアーチ型の高い天井に、水色と白い壁はラテン雰囲気にもピッタリで大好きだった。お店を手放す決意をするまでは、やっぱり相当悩んだけれど、沢山の素敵な出会い、貴重な経験の数々に感謝しています。閉店するのは大変名残惜しいけれど、ファイナルをみなさんとワイワイ楽しめたらいいなと思っています。ぜひ最後のエルマンゴへ遊びに来てください!」

人と人を繋ぐサルサの魅力が札幌に広がることを期待して。

是非みなさんも一度、体験してみませんか?

 

レストラン&バー【EL MANGO(エルマンゴ)】

住所:札幌市中央区南7条西3丁目 青樹社ビルB1)

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