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血液がザラメ状に?!血小板に粘りが出てくっ付き合う「ザラザラタイプ」の血液になる原因とは?【図解 血管・血液の話】

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血液がザラメ状に?!血小板に粘りが出てくっ付き合う「ザラザラタイプ」の血液になる原因とは?【図解 血管・血液の話】

「中性脂肪」が高い人の血液はザラザラタイプ【図解 血管・血液の話】

血小板がくっついてザラメ状に!

私たちが食べたものは体を動かすエネルギーとなって消費されますが、余ると中性脂肪(皮下脂肪や内臓脂肪といった体脂肪)として体内に蓄えられます。つまり、中性脂肪がたまりすぎると肥満や脂肪肝を招いてしまうのです。この中性脂肪の数値が高い人、脂肪肝と診断された人の血液は、ほぼ間違いなく「ザラザラタイプ」です。

「ザラザラ」とはどういった状態なのかというと、無数の血小板がくっついて塊になり、ザラメをまぶしたおせんべいの表面のようになっています。そんなふうにゴツゴツした血液の状態では、血管の壁に引っかかったり傷をつけたりして、血管の老化を早めてしまうのは明らかです。

ザラザラタイプは、血小板が粘っこくなってくっつき合うことから始まります。その原因が中性脂肪。血液中に中性脂肪が増えると、中性脂肪の燃えカスで赤血球の膜をもろくする物質(レムナント)も増加。そのため赤血球の膜が壊れやすくなり、血管壁にあたってはじけます。すると中からADP(アデノシン二リン酸)という物質が放出されます。この物質が血小板を粘っこくして塊ができやすい状態にしてしまうのです。

中性脂肪は、健診の数値が基準値内の人でも、前日の飲酒などで急激に上がり、血液がザラザラタイプに豹変(ひょうへん)します。これが頻繁に起こると慢性化するので、早めに対策しておきましょう。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』

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