「まちだん」は仕切り直し、いったん休止し広報のあり方検討、四日市市議会
三重県の四日市市議会は10月7日の各派代表者会議で、市議会の広報機能として試験運用してきた「まちだん」について、10月いっぱいでいったん休止し、得られたデータも参考にしながら、今後の議会の広報のあり方について考えることとした。当初、早ければ新年度早々の本格運用も考えていたが、急がないことになりそうだ。
この日の正副議長の記者会見でも、石川善己議長が「やりたいこと、やれなかったことなどまとめてもらい、各派代表者会議に上げてもらう」などと説明した。「まちだん」は、宮崎市議会が先行して採用し、四日市も議会と市民をつなぐデジタルの試みとして可能性を試してきた。成果の目安として、会員数、訪問者数、動画視聴数、市民の相談数、継続を求める市民の声、の5つの目標を立てたが、2つの項目で目標を上回らなかったという。
各派代表者会議では、「『まちだん』評価のための期間を延長してほしい」との意見もあった。一方で、「結果がいまいちで、費用なども考えると、『まちだん』の延長は難しいと思う」「動画など期待通りといかなかった面もあり、『まちだん』にこだわらなくてもいいのではないか」などの意見も出ていた。
正副議長の記者会見では、記者の質問に応じて、あらためて石川議長が「弁護士による調査で、市側から指摘された7件の市議の行為は、いずれもハラスメントにはあたらないとの報告を得た」と説明がされた。記者からは「市議に聞いただけの調査で、正しい判断ができるのか」などの質問もあった。今後について石川議長は、市議会での「行動指針」をまとめる議論をしていくことになるなどと説明した。