浜名湖ルアーフィッシングで37cmキビレをキャッチ! ダイソースプーンただ巻きにヒット
大型のチヌを求めて丸1年。家庭を顧みず浜名湖に通い詰めた結果、ついに念願の良型チヌを釣り上げる!……と思ったら、このチヌなんだがヒレが黄色いぞ……?
浜名湖でチヌを釣る
11月8日、夕マヅメ前。懲りもせず今回もまた良型チヌを求めて浜名湖に出撃したはいいが、どういうわけかここのところ毎回、驚くほど水位が低い。
たまたまそういう日に当たってしまったのか、それともここ最近ずっとなのだろうか。いつも事前に潮見表で確認してはいるが、記載情報と実際の水位があまりにもかけ離れているのだ。
そしてこの日も異常なく超低水位。もはや平常運転だ。
ダイソースプーンで挑戦
使用するルアーだが、もう言わなくてもわかるだろう。そう、筆者はダイソーの100円スプーン信奉者だ。ワームや通販の激安ルアーを投げることもあるが、たいていはこのダイソースプーンを使う。信頼と実績の頼りになる相棒だ。
ロッドは通販の安物アジングロッド。 3000円の安物リール2500番に150m1000円の安物PE0.6号を道糸に巻き、2.5号の安物ナイロンラインをショックリーダーに使う。こういうのでいいんだよ。
ただ巻きオンリーでOK
さて、肝心のルアーアクションだが、ここではただ巻き以外厳禁だ。理由は単純、根掛かりするから。筆者はこの釣り場ですでにルアーを20個以上ロストしている。
もともと根掛かりが多い地帯に前述の超底水位が重なると、もはやただ巻き以外の選択肢はない。ストップ&ゴーやワンピッチジャークなどのアクションはNG。リフト&フォールなどもってのほかだ。フックは必ずシングルフックにしよう。言うまでもなく、トレブルは即根掛かりフラグだ。
全然引かない魚がヒット
着水したら即、巻き始める。少しでも遅れたら根掛かり待ったなし。そうやって軽い引っ掛かりを繰り返しつつ、なんとかルアーを通す。そんなハラハラドキドキのチキンレースを楽しんでいると、ラインが突然ズシっと重くなった。
大型の魚が掛かったのはわかったが、あまり引かない。時々クイッ、クイッと申し訳程度に引くだけで、ほとんど無抵抗だった。どうせボラでも掛かったのだろうと雑にリールを巻きながら岸に寄せると……。
キビレをキャッチ
鯛だ!黒い鯛が頭を見せた!これはまさか浜名湖名物のチヌでは!?興奮を抑えつつ、そのまま陸地まで吊り上げて捕獲。ランディングネットなど持ち合わせていない。アジングロッドが折れる限界まで曲がるスリルがたまらないのだ。
浜名湖に通い詰めて早1年。ついに念願の良型チヌを釣り上げることができた!と思いきや、このチヌ、なんだかヒレが黄色い。こいつはまさか、チヌのパチ物で有名な「キビレ」とかいうヤツではないだろうか?
調べてみたら、間違いなくキビレだった。うーん、残念!とはいえ、キビレはチヌより味が良いらしい。持ち帰って食べるならキビレだ。などと負け惜しみを並べつつ、この日はここで納竿した。
気になるサイズは37cm
久しぶりの良型に意気揚々と帰りの電車に乗り込むなか、筆者はあることに気づく。「あれだけの底水位と根掛かりなら、もうトップウォーターでいいのでは」と。
帰宅後にキビレのサイズを測ると、惜しくも40cmアップには届かなかった。良型に変わりはないものの、大型とは呼べない。浜名湖のチヌに取り憑かれて1年余り。まだまだ解放されそうにはなさそうだ。
<田中優丞/TSURINEWSライター>