乾燥機で服が縮まない方法はあるの? #もやもや解決ゼミ
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今回のお題は、「乾燥機で服が縮まない方法はあるの?」です。
1人暮らしの大学生読者の皆さんは、洗濯も自分で行っているでしょう。干すのもけっこう面倒くさい作業ですが、雨の日は困りますね。コインランドリーに行って乾燥機を使う、という人もいるのではないでしょうか。
しかし、コインランドリーの乾燥機で洗濯物を乾かすと……「あれ? 服が縮んだ?」なんてことがないでしょうか。乾燥機で洗濯物を乾かすときに縮まないで済む方法はあるのでしょうか?
今回は『パナソニック株式会社』ランドリー・クリーナー事業部に取材しました。
結論からいえば、乾燥機を使うと、大なり小なり洋服は縮みます。
乾燥機で衣服が縮むのは
・衣類の素材
・乾燥時の温度
・槽の回転
など理由はさまざまあります。これまでの乾燥機はヒーター式という「高温の温風をあてながら衣服を槽の中で回転させて乾燥させる」ものでした。高温・短時間で乾燥させようとすると衣服は縮みやすいのです。
日光にあてて衣服を乾燥させると縮みにくいのは、じっくり時間をかけて低温で乾燥させるからです。
衣服が縮むのを抑えたければ、同じようにすればいいわけです。
ヒーター乾燥機を使う場合は、乾燥のモードで低温を選択したり、長時間の使用を控えたりするのがいいでしょう 。長時間使うと洋服が縮む可能性が高まってしまいます。
また、ヒーター乾燥機ではなく「ヒートポンプ式」という「縮みにくい」乾燥方式の乾燥機があり、弊社の製品でもこの方式を採用したものがあります。
↑『パナソニック』による乾燥機の方式による衣服の縮み方の比較。ヒートポンプ式では衣服が縮みにくいのです。
これは熱交換の技術を利用した乾燥機で、約65度の低温風を当てて除湿機のように乾かします。このヒートポンプ式では、これまでのヒーター乾燥機と比較して衣服が縮みにくいのです。
もし、衣服を縮まないで衣服を乾かしたいのであれば、ヒートポンプ式の乾燥機を使ってみるのもいいでしょう。
◇けつろん!
「乾燥機を使うと基本的には衣服は縮む」とのこと。これは、高温・短時間で乾燥させようとするのが大きな原因の一つ。そのため、衣服が縮むのを抑えたいのなら、ヒーター乾燥機では「低温を洗濯」「長時間の使用を控える」のがよいそうです。また、ヒートポンプ式の乾燥機を使うのも一つの方法になります。
◇おしえてくれたせんせい
『パナソニック株式会社』
https://panasonic.jp/
文:高橋モーターズ@dcp
編集:学生の窓口編集部
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