「延長コード」の寿命とやってはいけない“3つのNG”「何気なく使ってた…」「感電・火災のリスクも」
毎日の暮らしで欠かせない「延長コード」。しかし、何気なく使っているその使い方、じつは間違っているかもしれません。ここでは、火災や感電を引き起こす「延長コードのNGな使い方」をご紹介します。
NGその1.濡れた手でプラグを触る
水仕事の合間など、濡れた手のままで家電のスイッチを切ったりコードを抜いたりしていませんか? じつはこの行動、感電事故の原因になるとても危険な行為なんです。
家庭用の電圧でも、手が濡れていると体に電気が通るおそれがあります。万が一電流が走れば、健康を害するリスクは避けられません。
プラグやスイッチに触れるときは、必ず手を拭いてからが基本。水仕事中の「ちょっとだけ」は危険のもとです。
NGその2.タコ足配線で使う
延長コードは手軽にコンセントを増やせる便利なものですが、電源タップとの併用は避けてください。
延長コードを使ったとしても、コンセントそのものの定格容量は変わりません。口数を増やしてつなぐ家電を増やせば、あっという間に定格容量はオーバーに。その結果、発熱や発火の原因になりかねません。
ひとつのコンセントの電気の容量は、一般的に1,500Wと決まっています。2口・3口どのタイプでも共通ですので、延長コードをタコ足回線で使用するのは絶対にやめましょう。
NGその3.古い延長コードを使う
延長コードは消耗品のため、寿命があります。一般的に、3〜5年が交換の目安。
古いコードをそのまま使い続けると、ショートや異常発熱など、トラッキング現象を引き起こすおそれがあります。コードの被覆(中の銅線などを覆っている絶縁体の部分)が劣化している、プラグ部分が熱を持っているなどの不具合があれば、数年経っていなくても今すぐに交換してください。
使い方を見直してリスクを防ごう
延長コードは正しく使えば便利な道具ですが、誤った使い方をすると大きな事故につながる可能性があります。日常的に使用するものだからこそ、今一度使い方の見直しを。安全な暮らしを心がけましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア