JR九州29年ぶりに運賃改定を申請 初乗り200円に引き上げ
JR九州は2024年7月19日、運賃改定申請を行ったと発表しました。申請が認可されれば、2025年4月1日に29年ぶりの運賃値上げを行います。
普通旅客運賃の改定率は平均14.6%。初乗り運賃は170円から200円へ値上げされます。定期旅客運賃については、通勤定期は平均30.3%、通学定期は平均16%の改定を申請。通勤定期に関しては割引率も見直します。
新幹線特急料金は平均12.4%の改定を申請。ただし一部の隣接駅間等で自由席を利用する場合に適用される特急料金と、2022年9月の開業から間もない西九州新幹線の特急料金は据え置きとしています。
そのほか在来線特急料金、グリーン料金および座席指定料金も据え置きとなります。
値上げの背景として、JR九州は現在に至る28年の間、消費税率の引上げによるものを除き改定を行わず、運賃を維持してきました。しかしながら高速道路網の発達や人口減少・高齢化に加え、コロナにより新しい生活様式の定着に伴う利用者の減少、電気料金や物価の高騰による経費の増加もあり、厳しい経営状況が続く見通しです。
こうしたなかで安全やサービスの維持向上、老朽化した車両・設備の更新や長寿命化などを図り、今後も事業継続に必要な対応を着実に実施するため運賃改定の申請に至ったとしています。