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格闘技イベント「RIZIN」が2度目の沖縄開催! 宮城寛克が沖縄県勢ただ1人の白星

HUB沖縄

右のオーバーフックを放つ宮城(左)

 格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」が7月2日、沖縄市の沖縄アリーナで行われ、沖縄県勢8人が出場した。キックボクシングルールで戦った宮城寛克(赤雲会)が吉野友規(STURGIS新宿)に3-0で判定勝ちを収め、県勢でただ1人の勝者となった。沖縄の総合格闘技界を長らく牽引してきた現パンクラスストロー級王者の砂辺光久(reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)は、中務修良(NO MAD)に1ラウンド1分40秒でTKO負けを喫した。ライジンの沖縄アリーナ開催は昨年11月に続き、2回目。

強烈右フックでダウン奪う 宮城

 口元をぎゅっと結び、引き締まった表情でリングインした宮城。ニックネーム「琉球の雷獣」。吉野とは以前、練習で拳を合わせたことがあり「その時は試合で対戦するとは全然思わなかったので、すごく複雑な気持ちでした」と振り返る。

 試合開始から身長で10センチ以上上回る相手がワンツーやローキックで主導権を取りに来るが、怯まない。前に出て右フックを連発すると、片膝を着かせてスタンディングダウンを奪う。「手応えはあった。『勝てるかもしれない』と少し欲も出たけど、セコンドから『焦らず行け』という声が聞こえて、その後も焦らず戦えました」

右のオーバーフックを放つ宮城(左)

 言葉通り、第2ラウンド以降もボディやローキックを織り交ぜたバランスのいい攻撃を繰り出していく。接近戦の際に相手の後頭部にパンチが入り、口頭注意を受ける場面もあったが、ガードをがっちりと固めながら最後まで攻め続けた。結果、判定員3人が30-27と同スコアを付けて判定勝ち。1ラウンドでTKO勝ちを収めた昨年に続き、地元沖縄アリーナで2連勝となった。

 「ライジンを沖縄で開催してくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱい。沖縄はまだまだ強い選手がたくさんいるので、みんなで沖縄格闘技を盛り上げたい」と展望する宮城。周囲から「ライジンに出られるのうらやましい」との声掛けもあると言い、「自分も絶対出てやるという気持ちで、上がってきてほしいです」と周囲の選手を鼓舞した。

砂辺「まだ戦いたかった」 悔しさのあまり咆哮

不本意な形での敗戦となり、必死の形相でまだ戦えることをアピールする砂辺光久

 「まだ戦いたかったです」。試合後、悔しさを滲ませる砂辺が率直な思いを語った。

 43戦もの戦歴を積み重ねてきた砂辺に対し、相手の中務は今回が12戦目。試合後の「砂辺さんめっちゃ強いので、めっちゃ怖かったんです」という中務の言葉が示すように、砂辺に分があるとの見方が大勢だった。しかし、波乱が起こる。

 試合開始から約1分。左右のフックからタックルを仕掛けられた砂辺はコーナーポストを背にしてテイクダウンを奪われる。立ち上がった相手に膝蹴りやパンチを浴び、そのままレフリーが間に割って入って試合を止めた。意識もはっきりしていて、闘争心も衰えていなかった砂辺は「まだやれる!」と何度もアピール。当然結果が覆ることはなく、悔しい敗北となった。

 試合後の会見。「相手に恨みがある訳でも、レフリーに何か思いがある訳でもない。ただ戦いたい。今でも戦いたい」と話す砂辺には、やりきれない思いが充満していた。プロデビューから21年。沖縄の総合格闘技界を背負い、一線で体を張り続けてきた。42歳ながら、闘争心は衰えを知らない。「ライジンが沖縄で開催され続けるためには、沖縄の選手が勝って、応援団が盛り上がることが恩返しになると思う。諦めず、またオファーがあれば戦います」と前を向いた。

曹が健闘、祖根の引退式も メインは平本が勝利

飛び膝蹴りを放つ曹竜成也(左)

 北谷町でかき氷屋を営み、「氷の拳」との異名を持つ曹竜也(氷ヲ刻メ/池田道場)は高校時代にボクシングで全国総体や国内などのタイトルを総なめにした藤田大和と対戦。なかなか組ませてもらえない難しい展開の中で健闘したが、0-3の判定負けとなった。

 昨年に続き沖縄アリーナでの連勝を狙った女子のにっせー(チームにっせー/アローズエンターテインメント)は、須田萌里に腕ひしぎ十字固めを受けて1ラウンド2分12秒で敗れた。2018年に世界一危険な立ち技格闘技と称されるミャンマーの「ラウェイ」で世界王者となった渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)は1ラウンド2分5秒でTKO負けを喫した。

激しく拳を交わす(左から)鈴木博昭と平本蓮

 メインでの出場が予定されていたスター選手の朝倉海は拳の状態が悪く欠場。代わりにメインカードとなった鈴木博昭対平本蓮は、平本が2-1の判定勝ち。セミファイナルの山本美憂対大島沙緒里は、大島が2-1の判定で勝利した。

 今回のイベントでは、第7代修斗環太平洋バンタム級王者で県出身の祖根寿麻の引退式も開かれた。祖根は「沖縄から名古屋に出て頑張って、何か残したいと思ってここまできた。これからも新しい夢に向けて頑張っていきます」と挨拶。最後は10カウントで締めくくった。

他の県勢の結果は以下の通り。右が県勢。

◯タナー・ロレンツォ 2R1分5秒 TKO Orihey●

◯伊藤裕樹 2R4分57秒 TKO 宮城友一●

◯大雅 3R 判定 新田宗一朗●

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