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備蓄していたのに使えない……。災害時に乾電池が切れていたor本数が足りないときのライフハック

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備蓄していたのに使えない……。災害時に乾電池が切れていたor本数が足りないときのライフハック

本連載では、十分な備蓄がない中でも、身近にあるものを上手に活用することで自分や大切な人の命を守るライフハック、防災グッズレビューなどを防災士がお届けしています。 6回目となる今回は、乾電池が切れていたときや本数が足りないときの対処法です。懐中電灯や電池式のモバイルバッテリーなど、乾電池を入れたまま防災リュックに入れていませんか? 乾電池は入れっ放しにしておくと放電してしまうので、せっかく防災グッズを準備していても、いざというときに使えない可能性があります。また、防災グッズの定期チェックを怠ると、乾電池を備蓄していたのにサイズが合わない……といったことも起こり得ます。そんなときは、次のような緊急時の対処法を試してみてください。

切れた乾電池を一時的に復活させる方法

乾電池がなくなってしまっても、多くの場合、完全に電気を使い切っているわけではありません。少量でも電気が残っていれば、乾電池を温めることで一時的に復活させられる可能性があります。乾電池の温度が上昇することにより、電極反応がより活発になるためです。

ただし、急激な温度上昇は禁物。火に近づけたり高温のお湯につけたりすると、内部の電解液が漏れてくる可能性があります。そのため温めるといっても、人肌くらいでOK。乾電池を2、3分ほど手で握り、人肌まで緩やかに温度を上昇させましょう。

手でしっかりと握り、2、3分ほど温める

温めた乾電池を使用する際は、乾電池のプラス極、マイナス極の両方を厚手の布でしっかりと拭いてあげてください。それぞれの端子に付着している油分や汚れなどが取れて、よりスムーズに電気が入るようになります。

いざというときに電池切れ……を防ぐには

使用する機器に乾電池を入れたままにしておくと自然に放電してしまうため、いざというときに電池が切れていて使えない、といったことが起こりやすくなります。乾電池は懐中電灯やモバイルバッテリーなどに入れたままにせず、乾電池だけで別途保管しましょう。

ちなみに、新品の乾電池も高温になればなるほど電力を自然と消耗してしまうため、寿命が短くなります。乾電池の保管に適した温度は10~25℃。少なくとも30℃を超えない場所での保管が望ましいです(使用時に結露によりさびてしまう可能性があるため、冷蔵庫での保管はNG)。

乾電池の本数が足りないときの対処法

乾電池の本数が足りないときは、アルミホイルを乾電池として代用できます。

アルミホイルを使って乾電池の数を補う方法

(1)アルミホイルを乾電池のサイズに合わせてカットする。

乾電池の縦幅に合わせてアルミホイルをカット

(2)くるくると丸めて筒状にする。

端からくるくると丸めて筒状に

筒の中に空洞ができないように、アルミホイルを内側に押し込みながら丸めると良い

(3)丸めた筒状のものを電池を入れる場所へ押し込む。

入れる場所はどこでもOK

この状態で通常通りスイッチを入れると、乾電池を入れたときと同じように明かりがつきます。

アルミホイルを使うと、電池だけを使用した場合よりも少し暗くなる

(注)アルミホイルを乾電池の代用として使う場合はショートする危険性があります。この方法を使うのはあくまでも緊急時のみとし、日常では使わないようにしてください。

乾電池のサイズが合わないときの対処法

たとえば、単3の乾電池が必要なのに単4の乾電池しかないなど、乾電池のサイズが合わないときもアルミホイルが活躍します。やり方は非常に簡単です。

サイズの合わない乾電池をプラス端子の方に寄せ、マイナス端子と電池との間にできた隙間に、折り畳んだり丸めたりしたアルミホイルを詰めるだけ。

アルミホイル→乾電池の順に入れるとやりやすい

この状態でスイッチを入れると、通常通りに使えます。

明るさはさほど変わらない

(注)この方法もショートする危険性があります。緊急時以外は使わないようにしてください。

  

コンビニでいつでも購入できると思われる乾電池ですが、単3、単4は特に、災害時になると不足しがちです。そのためこうしたライフハックを知り、もしものときに有効活用できることと併せて、普段から備蓄をしっかりしておくことが重要になります。定期的にご自身の防災グッズをチェックし、電池の備蓄が十分にあること、サイズが合っていることなどを確認してくださいね。

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