<地方に移住ダー!>憧れの田舎暮らし「引っ越さない?」旦那ナイス提案 →現実の生活は?【まんが】
最近のお話です。私、楠木マコは在宅で働くウェブデザイナーです。会社員の旦那リュウジと6歳の娘ミヤとの3人家族です。地方出身だった私は大学進学を機に上京し、就職して結婚しました。旦那は都会生まれ都会育ちで実家もそう遠くありません。そして感染症の影響が少し落ち着きはじめた頃……。
突然の提案に驚きます。でも旦那なら言い出しそうなことだと思いました。旦那は田舎暮らしへの憧れが強いらしく、実家が遠い私によく「帰省できる場所があっていいな」と言っていました。小学生の頃の夏休みは、飛行機に乗って田舎の祖父母の家に行く友達がうらやましかったそうです。
旦那は遠方に引っ越した同僚たちから話を聞き、憧れだった「移住」を現実的に考えはじめたそうです。私も子育てするなら自然環境が充実したところがいいのではという思いがあります。旦那からの提案を聞き、私も「本格的に引っ越し先を検討してみようかな」そう思いました。
決めた!「多少の不便は想定内」いざ、自然豊かな土地へ!
夫婦で前向きな話をしているうちに、どんどん移住の夢がふくらんできます。自然豊かな場所で送る生活が楽しみでたまりません。
ヤバッ町内会の話し合いでしくじり。でしゃばりすぎたかも
そうして私たち家族は夢の移住生活をスタートさせました。ミヤも引っ越しのタイミングで移住先の小学校に入学し、驚くほどのスピードで新生活に馴染んでいきました。
なるべく早く町内に馴染むため家族3人で出向きましたが、参加しているのは高齢の男性ばかりでした。そして旦那の何気ない発言がその場を凍りつかせることに……。
おそらく代表は「地域の名誉職」という位置づけなのでしょう。暗黙の了解で誰がなるかも決まっていました。新参者の旦那が手を挙げたこと、まして女性がやろうとするなんてことは、町内会のみなさんにとってはありえない出来事だったようです。そして翌日、小学校のママ友にスーパーで声をかけられました。
話が伝わる早さにもビックリしますが……なぜか「とんでもない家族が引っ越してきた」という噂になってしまっています。確かに積極的に馴染もうとした結果、少し出しゃばりすぎてしまったかもしれません。ママ友は親切心から忠告してくれたようですが、私は少し胸がザワザワするのを感じました。
ウワサ話も娯楽?プライベートに干渉され……情報つつぬけ
移住先の土地に馴染むには、昔から住んでいる人たちのやり方に合わせることも必要です。私たちは暗黙の了解が分からないまま、グイグイ行きすぎてしまったのかもしれません……。町内会の初会合での出来事を反省した私たちは、この土地の人付き合いにおいて「まずは聞き手に回る」「相手の出方をうかがう」ことに気をつけるようになりました。さらに近所の交流では……。
思いがけず18歳の頃の記憶を呼び起こされた私は、この土地に住むことへの苦しさが増してしまったのです。もちろん移住して良かったと思う面もありますが、夫婦で相談して最終的に「ここに永住はしない」という結論を出しました。ミヤには将来の可能性を広げてあげられるよう、いずれまた引っ越して環境を整えてあげるつもりです。さまざまな価値観があるなかで、自分の信念を持つことの大切さも忘れず伝えていきたいなと思っています。