北九州市の映像ロケ誘致・支援数は? 令和5年度は41作品&経済効果1億円超に【北九州市】
北九州市のイメージ向上を目的に、映画・テレビドラマなどの撮影の誘致・支援に取り組む「北九州フィルム・コミッション」が令和5年度の活動成果を報告しました。
報告によると、昨年度の撮影誘致・支援作品数は41作品。北九州市立大学地域戦略研究所の調査によると、北九州市内における経済波及効果は1億11万3000円(直接効果6761万7000円、間接効果3249万6000円)に及んだそう。
なお、市民らのエキストラ参加は490人に上りました。
タイのBL映画『Dear Kitakyushu』や『52ヘルツのクジラたち』の撮影・PR
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症による制限が解除されたことに伴い、少しずつ撮影状況が改善。特に海外作品については、渡航制限が緩和され、韓国やタイの撮影が誘致されました。
アジア・日本で人気を誇るタイ王国のBL映画『Dear Kitakyushu』は、北九州オールロケ。タイで人気急上昇中の俳優マーク・シワットさんが主演を務め、映画は北九州国際映画祭やタイで上映されました。また、撮影では北九州フィルム・コミッションとして初めて、ファンに向けた撮影現場の公開が行われました。
北九州市文化大使を務める作家・町田そのこさんの著作を映画化した『52ヘルツのクジラたち』の撮影も支援し、公開に合わせたトークショーを実施。原作の中で北九州市も舞台の1つになっているため、ロケ地マップ作成やデジタル広告を使用し、同市を効果的にPRする機会になったといいます。
<大学生の自主映画撮影の支援>や<ロケ地ガイド作成>
(画像:「北九州市ロケ地ガイド」)
また、ロケ地を通じた同市の魅力や、30年以上にわたる北九州市のフィルム・コミッション事業の歴史など聖地巡礼を通じてさらに「映画の街・北九州」を体感してもらうことを目的に「北九州市ロケ地ガイド」を発行。ロケ地に関する食や観光スポットなどの情報も掲載されており、市内で無料配布されました。
さらには、大学生の自主映画の撮影も支援しており、大阪芸術大学映像学科の学生約20人による自主映画の撮影支援を実施。約2週間滞在し、旦過市場や門司港、河内貯水池など市内およそ10か所で撮影するなかで、多くのエキストラも参加したとのことです。
支援作品などの詳細は、北九州フィルム・コミッションの公式サイトで確認できます。
※2024年9月2日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)