新『スター・ウォーズ』映画、舞台を25000年前に移して過去作にとらわれない自由なストーリーに
伝統にがんじがらめになってしまった『スター・ウォーズ』が、時代設定をガラリと変えて新たに蘇る?『LOGAN/ローガン』(2017)ジェームズ・マンゴールド監督が準備中の新『スター・ウォーズ』映画が、シリーズの革新に挑もうとしている。
これまでルーカスフィルムは、ジョージ・ルーカスによる伝説的サーガの拡張に必死だった。ディズニー参画後の続3部作やスピンオフの数々は、いずれもアナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーの2世代が活躍した時代、およびその余波の時代を取り扱うものだ。これらの作品の評価やパフォーマンスについて、行き詰まったという見方もできるだろう。
そこで、と言うべきかはわからないが、マンゴールドが手がける新作は時代設定を25,000年前まで一気に戻し、フォースを操る最初のジェダイについての物語を描く。過去作のキャラクターや設定に左右されることなく、真に新しい物語を取り扱うことができ、それでいて『スター・ウォーズ』神話の起源に触れることもできるというわけだ。
「今度の『スター・ウォーズ』映画は、これまでの映画から25,000年前が舞台です。探究してみたいと思っていたエリア、プレイグラウンドであり、私が10代の頃にインスパイアされたところでもあります」。マンゴールドは米にそう語り、「現時点では、ほぼ動かせないような沢山の伝承に手錠をかけられるようなことには、あまり興味がありません」と、過去にとらわれない独自性をアピールした。「それでは誰も満足させられませんよね」。
脚本には、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013 – 2018)「キャシアン・アンドー」(2022)などのボー・ウィリモンが就任。硬派でスリリングな物語が描かれることになりそうだ。作風は『ベン・ハー』や『十戒』調になるとされる。
今後の『スター・ウォーズ』は、まず人気シリーズの劇場版『マンダロリアン&グローグー』を2026年5月に公開予定。レイを主人公にした『スカイウォーカーの夜明け』(2019)続編映画も企画されているが、こちらは公開予定が。正式発表はまだだが、マンゴールド版は2027年12月17日の米公開になると予想されている。これとは別に、『X-MEN』シリーズのサイモン・キンバーグが製作を手がける新しい3部作映画も。
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