世界一寝ていない日本人! 「睡眠不足」が心と体を壊す理由とは!?【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】
実はよく知られていない睡眠が人間の体にとって一番重要な理由
朝までぐっすり眠れれば心身ともに快調で仕事もはかどる。眠れなければ体の疲れがとれず、頭がぼーっとする。誰もが睡眠の重要性をわかっていますが、なぜ眠ると元気になるのか、頭がすっきりするのか、そもそもなぜ睡眠が必要なのかは意外と知らないのではないでしょうか。
実は、睡眠中は心と体のメンテナンスが行われているのです。例えば、免疫力の回復や新陳代謝が促進されて肌のターンオーバーが活発になるのも睡眠中。成長ホルモンの分泌が増え、筋肉や骨の強化、傷ついた細胞の修復なども行われます。さらには昼間にインプットした情報や記憶を整理し定着させるといった脳の機能もサポート。ですから、睡眠を十分にとっていないと、集中力や判断力の低下だけでなく、慢性的な体調不良、生活習慣病のリスク増加など、さまざまな心身のトラブルにつながりかねません。
ところが、2021年に経済協力開発機構(OECD)が行った調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、調査対象となった33カ国中における最下位!つまり、日本人の睡眠時間は世界で最も短いといえるのです。厚生労働省の発表でも、約4割の人が睡眠時間について「6時間未満」と回答(厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」より)。これでは日中のパフォーマンスが上がらないどころか、脳や体は衰える一方。「疲れがとれない」と感じる人は、一度自分の睡眠の質と時間をチェックしてみましょう。
人は寝ている間に心と体のメンテナンスをする
心身のメンテナンスに不可欠な睡眠。人は睡眠中に、脳や内臓、自律神経などの不具合を修復し、疲労回復を促し、記憶の整理や定着などを行います。
■細胞の修復
細胞のダメージの修復を行い、疲労を軽減する
■代謝の調節
血糖値に関わるインスリンや、ホルモンなどのバランスを整える
■免疫力の向上
病気や感染症に対する抵抗力を強化する
■代謝を促進
肌のターンオーバーや、脂肪の代謝を促進する
■筋肉や骨の修復と強化
睡眠中に分泌される成長ホルモンが、筋肉や骨の成長を促進する
■脳のメンテナンス
神経細胞の修復や、脳の老廃物を排出する
■記憶を整理・定着させる
記憶の整理や削除をし、判断力や集中力を向上させる
■ストレスの軽減
ストレスや不安を軽減させ、心の安定をもたらす
【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則