リスクを可視化!暑熱バンドで熱中症を事前回避!効果的な対策は手のひら冷却!
梅雨も明けて、いよいよ本格的な暑さがやってきましたが、熱中症対策きちんとできていますか?
番組では、先週水曜日の生活情報で、医師の谷口英喜さんを迎えて、「経口補水液」の飲み方と注意点を伺いましたが・・・
意外と、熱中症のリスクが高まっていることに自分では気づきにくい・・・ということもあると思います。
そこで!今日は、熱中症のリスクを可視化可能してくれる「ウェアラブルデバイス」を実際に使ってみましたので、ご紹介します。
ワークマンから発売「暑熱バンド」!
見た目は・・・スマートウォッチのような感じで、時計のように手首に巻くことができるもの。
どういう商品かというと・・・
・主に屋外で使用します。
・例えば、暑い日にスポーツをされる方や、部活動をされる学生さん、猛暑日に屋外で働く職人さんなどにおすすめ。活動中に熱中リスクが高まるとLEDと振動によるアラートで教えてくれるんです。
・他にも、エアコンがない場所で支援をされている訪問介護職の方にもオススメとのこと。
・リスクの低い順にバンドの表面にあるLEDが、ブルー → グリーン → イエロー → レッドと変化し、熱中リスクを教えてくれます。
どんな仕組みかというと・・・
・本体裏のセンサーを体に密着することで、心拍情報から深部体温上昇の変化を独自のアルゴリズムで推定してくれます。
使い方は・・・
・センサー部分が肌に密着させるよう手首に装着し、電源オンするだけ。
・9分毎に4分間、リスクを計測してくれます。
↓こんな感じで手首に巻くだけ!
値段は、税込1900円。色は、ブラックとクリアがあります。
「朝、家から駅まで歩く間(7分ほど)で1回反応があった」
1回の充電で12時間使用可能。
生活防水機能付きなので、多少の水濡れはOK!
そもそも深部体温とは??
「暑熱バンド」は熱中リスクの分析に、深部体温上昇の変化の推定を利用しているんですが・・・
そもそも「深部体温」とはなんなのか?
「経口補水液」の専門家で、済生会横浜市東部病院の医師・谷口英喜さんにお話し伺いました。
Q.そもそも、深部体温とは、なんなのでしょうか?
谷口:体温には「表面体温」と「深部体温」の2種類あります。普段、ワキの下などで測っているのは、表面体温。深部体温は病院などで測ることができるもので、脳や内臓などいろいろな体温を反映していて、約37℃と一定の温度を保っています。この「深部体温」が上がることではじめて熱中症の症状が出てきます。深部体温は表面温度よりも1℃ほど高くなっています。
Q.深部体温と熱中症の関係は?
谷口:大きく関係しています。熱中症になると深部体温が40℃になってしまうこともあります。本当に熱中症になっているかどうかは、深部体温を見ないとわからないんです。
深部体温を手軽に下げるには「手のひらを冷やすべし」!!
以前、気象予報士の水谷花那子さんに「深部体温を下げるには、手のひらを冷やすと効果的」と聞いたことがあるのですが・・・
Q.深部体温を下げるのに、手のひらを冷やすことは効果があるのでしょうか? それはなぜ?
谷口:手のひらにはたくさんの血管がはしっています。手のひらの血管は機能がとても良く、周りが暑いと血管が開いて、外の温度を体内に取り入れてくれるんです。なので、手のひらを冷たい水につけておくと、冷たい温度を体の中に取り入れてくれる作用があります。10~15℃くらいの水に手首くらいまでつけておくと効果的です。冷たいペットを握るだけでもOK。腋の下や鼠蹊部などを冷やすのとほぼ同じような効果を手軽に得ることができます。
しかし、冷やしすぎはNG!! 冷たすぎると血管が収縮してしまうので、効果がないです。氷水だと冷たすぎ!
ちなみに、手のひらだけでなく、足にも同じような血管があります。なので、手足を水につけておけば深部体温を下げることができ、非常に良い熱中症対策になります。
Q.他に、深部体温を下げるにはどのような方法がありますか?
谷口:太い血管=首筋、腋の下、足の付け根を冷やすことでの深部体温を下げることができます。
冷たいものをたくさん飲んでも深部体温は下がりますが、お腹を壊してしまうことがあるので、あまりおすすめできません。
手のひらを冷やす便利グッズも!
放送では紹介しきれませんでしたが・・・
「10~15℃くらいの水に手首をつけるなんて難しい!めんどう!」というそこのあなたに朗報!便利なグッズが出ているんです。
それが・・・まつうら工業から発売! 「体感15℃手のひら冷却 アイスバッテリー」
保冷剤のような感じで、手のひらを冷やすのに最適な温度15℃前後の冷たさが約1~2時間続きます。
Amazonなどで購入することができ、値段は税込1500円ほど。
ウェアラブルデバイスなど熱中症のリスクが可視化可能なグッズを上手に活用しつつ、暑い夏を乗り越えていきましょう!!