このまま尿もれ人生?!出産時の【会陰の傷】【尿もれ】私の克服体験記
4人の子を持つライターの“優空”です。27歳で1人目を妊娠、出産しました。無事に出産したものの、産後トラブルである“尿もれ”や“股裂け”を経験。痛いし情けないしで、「これから一体どうやって生活したら良いの?」と不安になったのを覚えています。当時、私自身がどうやって治したのか、また過ごしたのかをお伝えしたいと思います。同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
「尿もれ」は出産直後に治ると思ったら大間違い!
隠すつもりはありませんが、実は妊娠中から“尿もれ”の症状がありました。妊娠後期くらいから、くしゃみや咳でちょくちょく。
雑誌などでは、この時期はおなかが大きく膀胱が圧迫されるため、“尿もれ”があるのはおかしいことではないとのこと。出産したらすぐ治るだろうと、そんなに心配はしていませんでした。
しかし、出産を終えてくしゃみをした時に“尿もれ”が。「え!?」と驚いたのを今でも覚えています。
大げさかもしれませんが、「20代なのに、このまま尿もれ人生を歩んでいくの?」と落ち込みました。でも、調べてみると治すことができると分かり、ここからは、“尿もれ”と闘う日々が始まったのです。
“骨盤底筋トレーニング”を開始!
インターネットで“尿もれ”を治す方法を調べてみると、“骨盤底筋トレーニング”をすると良いというのがありました。どのくらい効果があるのかまでは分かりませんでしたが、早速実践してみました。
やり方はとても簡単。お手洗いで用を足すたびに途中で止めるのです。グッと力を込めて止めるのですが、初めはなかなか止まりません。力を込めているのに尿は止まらない…。でも諦めずに、お手洗いに行くたびにトライし、止めるように意識をしました。
すると産後3ヶ月くらいから止めることができるようになったのです。その頃にはくしゃみや咳をしても、私の場合は“尿もれ”をすることはありませんでした。どうやら骨盤底筋が鍛えられて“尿もれ”を治すことができたようでした。とても嬉しかったのを覚えています。
同時に“股裂け”の痛みが、襲いかかる日…
“尿もれ”と同時期にトラブルがあったのが“股裂け(会陰裂傷)”です。出産時に自然と切れてしまったのです。先生が綺麗に縫ってくれましたが、その後もしばらく、この痛みは消えませんでした。
触れると強い痛みがあり、普通に座ることもできません。看護師さんに相談すると円座を用意してくれました。円座があると痛みに触れることなく座ることができるのです。
しかし、それでも普通に歩いている時や、お手洗いで大きい方の用を足す時には激痛が走りました。これが怖くて、怖くて…。大便をする時は本当にドキドキしました。今まで普通にできていたことがこんなにも難しいものになるなんて! 妊娠、出産はそれほどの大仕事なのだと改めて痛感しました。
“股裂け(会陰裂傷)”は自分の力で治すことはできません。時間が一番の薬なのです。2ヶ月ほど経過した頃に完治したと記憶しています。それまでは、歩く時も大便をする時も座る時も、痛みが最小限で済むように意識していました。痛みを感じなくなってから、ようやく我が子の笑顔に癒やされる日々が始まりました。
今まで当たり前だった“歩いて、用を足して、座って”という動作が、こんなにも難しいと思ったことはありませんでした。でも、この経験があったからこそ、当たり前の日々を幸せに思うことができ、我が子への愛情も深くなるのかなと思っています。出産という大きな仕事を終えて、我が子と向き合うこの幸せ。本当によく頑張ったなと自分を褒めてあげたいです。みなさんも自分自身を大切にして、いろいろなトラブルを乗り越えていってくださいね。応援しています。
[優空*プロフィール]
9歳、6歳、3歳、1歳の子を持つ4人の母です。今しか得られない、感じられないものに目を向けながら生活するように心がけています。子どもの笑顔に癒やされている毎日が幸せです。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。