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舞台『左ききのエレン』-最終章-。吉田翔吾、棚橋佑実子、久下恭平ら語る「今まで抱えてきた苦しみを開放する作品」

エンタステージ

左ききの天才アーティスト山岸エレンと、一流デザイナーを目指す朝倉光一。2人を中心に、世界を魅了するスーパーモデル岸あかり、国際的カメラマン佐久間威風など、個性的なキャラクターの人生が交錯して、いよいよ最終章を迎える『左ききのエレン』。「天才になれなかった全ての人へ」のキャッチコピー通り、それぞれが葛藤しながら自身の存在価値を見出していくドラマは、多くの人の胸に突き刺さる数々の名言を残している。

その舞台化第3弾、舞台『左ききのエレン 〜エレンの帰還編〈EREN IS BACK〉〜』-最終章-が2022年6月29日(水)から7月3日(日)まで東京・六行会ホールで上演される。メインキャストの3人、朝倉光一役の吉田翔吾、山岸エレン役の棚橋佑実子、神谷雄介役の久下恭平はそのままに、加藤さゆり役に生田輝、三橋由利奈役に近藤里奈、流川俊役に鈴木祐大、朱音優子/マチルダ・G役に新川悠帆と、新キャストらを迎えた完結編。切なく、胸を締め付け、そしてとびっきりに熱い、この作品に対する想いを各キャストが語った。

最後が怒涛。ラストスパートが“えぐい”し、ロングラン

――舞台『左ききのエレン 〜エレンの帰還編〈EREN IS BACK〉〜』が今月末に開幕します。それぞれの役の説明をお願いできますか。

棚橋:私が演じる山岸エレンは左ききの天才グラフィックアーティストで、私は右ききなんですけど(笑)、今回はニューヨークにいるところから始まって、周りのみんなが動き出して、日本に帰還する流れになります。

吉田:光一はアートディレクターで、エレンや神谷さんなど天才的な人に憧れている、自分の中で感情がたくさん動く人物です。天才と戦おうとしている凡人というか。今回はそういう熱い感情を、幅広く色々な意味で見せつけられたらと思います。

久下:神谷は元々、光一とみっちゃん(三橋)の上司で、今は独立して海外にいます。今作では、過去の話や回想が挟まったり、海外での様子も描かれます。今回は独立して日本と海外で距離がある中、離れているからこそ後輩や部下をどう思っているかなど、人間性を表現できればと楽しみにしています。

生田:さゆりは、光一とエレンの高校時代の同級生で、色々あって、エレンを支える役割をニューヨークで担っています。本作では、エレンを追いかけるのかどうかなどが見どころですね。

近藤:みっちゃん(三橋由利奈)は、光一と一緒に神谷さんの下で働いていた一人です。光一と離れてお仕事していますが、見守っている感じですかね。ナチュラルに仕事ができる女性です。

鈴木:流川は、海外に行った方々に対して、日本に残った側の人で、序盤でみんなを紹介する役割をやらせていただきます。

新川:朱音優子は光一のいる目黒広告社の営業で、裏方としてみんなを支える存在。マチルダはスーパーサラリーマンみたいな人で、皆さんに様々なシーンで関われるのが楽しいです。

――今回の役で意識しているところ、表現したいところを教えてください。

棚橋:天才のオーラって、出すのが難しいんですよ。みんなに『あ、噂のエレンだ』って言われる存在にならなきゃいけない。でも、私の中でエレンはずっと葛藤しているんですね。

何を葛藤しているかというと、自分は凡人じゃないけど、天才なのも受け入れられない。苦しさを抱えて、それを絵に殴り書きで表現している。基本的に“陰”なオーラを抱えているのですが、今回はそれが最終的に解き放たれるんじゃないかと思ってます。今まで抱えてきた苦しみを開放するような演技・心情の変化を表現できればと思っています。

吉田:今回はシーンごとの切り替えを大切にしたいですね。「さっきと同じ人?」と思うぐらい、光一の中で変化がいくつもあるので、それを見せられたらと思っています。

作品としては、最後が怒涛。ラストスパートが“えぐい”し、ロングランなんですよね。その最期に、この作品が結局何を言いたいのか全部詰まっているので、そこに向かって頑張ります。

久下:作品中は光一にフォーカスの当たる瞬間が多いですが、光一が様々な顔を見せられるかどうかは、神谷だったり周りにいる人間にどれだけ影響を与えたかだと思っているんです。そこは役割として、全うしたいですね。

あと、見に来てくださるのは、会社員の方も多いと思う。光一に感情移入するためには、憧れの上司が必要で、『神谷みたいな上司がいたら追いかけられるな』と思ってもらえるように作らなければいけないな、と思っています。後半で、原作にはない舞台版オリジナルストーリーで魅力的なシーンもあるので、ワクワクしてます。

生田:さゆりらしいクールな表情とかを作り込んでいきたいですし、エレンとの絆をこの稽古期間中に育んで、本番で出したいですね。もともと難しい役柄かなと思うんですけど、表現を変えながら、母性愛や愛に溢れた人になれたらと思います。

近藤:私は今回から参加しますが、原作を読んで個人的に好きなシーンが詰まっているのが今作でした。みっちゃんはあまり動じない人ですが、光一のことになると感情が高ぶったりする。光一と関わる人間がすごく人間らしくなっていくので、そこに注目して欲しいです。

鈴木:見てくださるのは会社員の方が多いと思っていて、僕の場合はスーツを着ているので、まずは身だしなみをしっかりしたい(笑)。今回は特に最初の方で、このままこいつが全部進めるんじゃないか、みたいなところもあるので、うまくこなしたいですね。

新川:朱音は、リアルに私と同世代なので、モデルだったらこんな気持ちになるのかなと意識して演じられたらと思っています。マチルダは支えていくタイプの人。表に出るわけじゃない存在に、感情移入していただけたら嬉しいですね。

役者にしかできないのは、体温を感じさせること

――「左ききのエレン」には名言がたくさん出てきます。自分のセリフ、他の人のセリフでも印象に残っているものはありますか?

久下:本当にいいセリフが多いんですよ。この言葉は今の自分には刺さらないけど、いつか刺さるんじゃないかとか、もっと早くこの言葉聞きたかったなとか。選ぶの難しいですね。

吉田:原作を読んだ時に一番印象に残っているのが、柳の言葉でした。柳は光一を言葉でもガンガン追い込んで仕事させる厳しい人ですけど、彼の言葉で「自分が取った賞とか振り返るな。振り返らずに仕事して死ね」みたいな言葉がある。それは最初に読んだ時、シビれるなって思ったんです。でも、なんか最近読むと『厳しいな』っていう。到底、その道には行けないのかなっていうのもありますね(笑)

久下:翔吾(吉田)さ、部屋の壁に自分が出た作品のフライヤー、バッーて貼ってるんじゃん

吉田:俺の戦歴だと思って貼ってる(笑)。でも、なんか今やってないんだよね。剝がしちゃって。なんとなく。

生田:私は、さゆりの「できることはわかってるけど、やりたいことがわからない」みたいなセリフですね。私自身も器用貧乏というか、勉強やスポーツもそつなく何でも、オール7ぐらい獲れるような人生だったなって思ったんです。でも、何かひとつで10を取ったことって本当にない。実際みんなも、自分のやりたいこととすり合わせて、人生の中で妥協や挑戦をしていると思うんですけど、すごく深いなと思いましたね。

棚橋:私が今回、みんなに一番刺さるメッセージを伝えられるんじゃないかなって思っています。今までエレンは、自分の苦しさを自己主張する叫びばかりだったので、今回は周りに影響を与えるセリフがいくつかありますね。あと「描けよ」って高校生の時に、光一が私に向けてポストイットに書いたんですけど、それが今回のキーになる。だから、私の中では、「描けよ」っていうのが、一番強く感じるキーワードですね。

――新しいキャストが入りましたが注目してみて欲しいところはどこですか

棚橋:まず、キャラクターが増えますね。この最終章でかなり、会社の登場人物も増える。メインとなるようなキャラクターも出るので、そこは期待して欲しいですね。色々な方向から楽しめると思います。

――新キャストの方々は、緊張とかありますか

近藤:ちゃんとみっちゃんになれるかなっていう気持ちはありますね。

久下:原作で大好きで、漫画しか読んでないお客様がいらっしゃった時、やっぱり1番思うのは、パッと見た時の印象や思い描いていた声との質感の違いとか、残っちゃうんだろうなと思う。だから、僕もめちゃくちゃ不安はあった。だって、神谷ってすごいから。

でも、役者がやれることって、原作を大事にして、本読んで、演出家さんが求めているものに近づけるのはもちろんだけど、何より僕らにしかできないのは、体温を感じさせること。そういう意味では、1と2をやって、ちょっと自信がついたというか。この役としての掛け合いだったり、コミュニケーションが取れたら伝わるかなって、手応えとして感じたので、大丈夫だと思うよ。

人生には嫌なことも辛いこともたくさんある。そんな人の心が楽になる言葉がたくさんある

――演出といった意味ではIZAMさんの演出や青井さんのダンスもかっこいいです。今回も期待できますか。

久下:ダンスと言えば翔吾(吉田)だね

吉田:任せてください(笑)これいったら、やばい

棚橋:でも楽しいですよね。なんか、いつも演技のレッスンをしているけど、ダンスがあると、また違うスイッチが入る。ダンスも演技も経験できる舞台って、そんなに多くないと思うから、すごく楽しみです。吉田さんも、ボクサーみたいなウォーミングアップするぐらい、情熱入ってるもんね。

吉田:やんねぇよ(笑)。え、無意識にやってたのかな…。

久下:ダンスの時の照明も、めっちゃ綺麗じゃないですか。本当に劇場で稽古してる動画とか見ると、客席で見たかったなって思いますもんね。なんで、踊ってるんだろうって(笑)。

――最後にお客様に伝えたいことや感じて欲しいことがあれば、聞かせてください

生田:演劇ってそもそも、私たちが出したエネルギーをお客様に受け取っていただいて、それを変換して「明日頑張ろう」とか、何かプラスの感情が胸に残ればいいなと思います。みんな様々な悩みがあって、この作品を見ても明日は変わらないんですけど、その方自身が変わっていただけるような作品になればいいなと思っています。

近藤:一生懸命頑張っても結果が出なかったり、この先頑張っても無理なんじゃないかなって思う時が、自分にもあって。でも作品を読んで、その頑張った先には得るものがいっぱいあるんだなと、作品を見て思いました。だから、舞台を見に来た人にも、この作品を見てよかったなと思ってもらえる舞台にしたいので、楽しみにしていてください。

鈴木:僕は今回の台本を見て、「やりたいことをやっていいんじゃない」って思ったんです。私もこれをやってみようかなとか、ピザ食べてみようかぐらいな軽い気持ちで、何かに挑戦できるような。ホッとできるような気持になってくれればいいなと思います。

新川:基本的に頑張ってる人がたくさん登場するんですけど、元気がない人に寄り添ってくれるセリフもあるので、本当にいろんな人に見ていただきたいなって思います。

久下:生きてて良かったなって思える作品になる気がしています。この作品と出会って頑張ろうぜって思う人もいれば、こんな頑張れないよと思う人もいると思う。でも、それはそれ。今回の作中で「お前、何勝手に終わってんだよ。まだお前の物語終わりじゃねえんだよ」ってセリフがあるんですけど、どれだけ折れそうになっても、自分で終わらせなければ続くから。自分のペースでいいよと伝えられる舞台になるように、頑張ります。

棚橋:皆さん普段は働く上で、嫌なこともいっぱいあるし、辛いこともたくさんある。もう全て投げ出して逃げたい時もあるけど、そういう人の心が楽になるような言葉が、今回たくさんあると思います。なので、見終わった後にホッと一息つけるような、肩の荷が少し降りるような。舞台を見て柔らかい気持ちになって、帰っていってもらえたらなと思っています。

吉田:見た人の気持ちが、もしかしたら一段階、楽になる。その一方で、俺はまだまだ上へ行くぜって心の中で思っている人は、さらにやる気が出る舞台になると思います。僕も台本を読んで両方の気持ちを感じたので、それをそのままお客さんに伝えられたらいいなと思います。楽しみにしていてください。

舞台『左ききのエレン 〜エレンの帰還編〈EREN IS BACK〉〜』-最終章- 公演情報

上演スケジュール・チケット

2022年6月29日(水)~7月3日(日) 東京・六行会ホール

<チケット>
【劇団予約】2022年4月28日~
https://ticket.corich.jp/apply/141897/

■スペシャルシート
最前列から7列目までの席確定。公演パンフレット付。

■ノーマルシート
8列目以降〜最後尾列の席。

■U-15学割チケット(数量限定)
小学生〜中学生までが対象。8列目以降のみ。
※観劇当日のチケット引き換えの際に学生証の提示必須(小学生は不要)

スタッフ・キャスト

【原作】かっぴー
【脚本】川尻恵太(SUGARBOY)
【振付】青井美文

【演出・プロデュース】IZAMANIAX(ベニバラ兎団)

【出演】
朝倉光一:吉田翔吾
山岸エレン:棚橋佑実子
神谷雄介:久下恭平

加藤さゆり:生田輝
三橋由利奈:近藤里奈
岸あかり:白石みずほ
岸アラタ:北村悠
岸あやの/ナタリー・ルッソ:相沢菜々子

柳 一/戸塚:日比博朋(ベニバラ兎団)
ルーシー・B:泉ひかり
斎藤咲知代/アラタにナンパされるギャル:谷茜子(ベニバラ兎団)
朱音優子/マチルダ・G:新川悠帆(ベニバラ兎団)

岸あずさ 他:遠藤しずか
窪塚ヒカル/レイ:杉田真帆
園宮千晶/シャオシャオ/KIKI:采音
海堂/沢村孝/冬月部長:白石大祐

流川俊:鈴木祐大
園宮万作/古谷/大竹/警備員:高田みちこりあん
剛力/威風の高校時代:粕谷佳五
佐久間威風/五十嵐:丸山正吾(Bobjack Theater/ドガドガプラス)

氏田(佐久間マネージャー)/八谷:三浦剛(キャラメルボックス)

岸アンナ/楠瀬:葛たか喜代

【公式サイト】https://ameblo.jp/benibara-de-paris/
【公式Twitter】

@ELEN_ofSOUTHPAW




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