ZION『RUSH BALL 2025』クイックレポートーー元アレキ庄村もゲスト参戦、タフで雄大なサウンドスケープが炸裂
『RUSH BALL 2025』ZION
夕景から徐々に夜の帳へと変わり始めたATMC。『RUSH BALL』初日も終盤へと近づいてきた中、ZIONのロックショーが開宴を迎える。サウンドチェック時から全開のパフォーマンスをブチかまし、そのままシームレスに1曲目の「Takuranke」へと突入!
「初めまして『RUSH BALL』!ようこそZIONへ。一緒に楽しもう!」との光村龍哉(Vo.Gt)の言葉を合図に、続いては「Thunder Mountain」へ。一音出すごと、リズムを重ねるごとにクライマックスが次々押し寄せるような、彼らだから成し得る高揚感が場内を支配していく。
すっかり当たりは日が落ち、「気持ちいい時間になってきましたね。踊ろうぜ、『RUSH BALL』!」と光村(以下同)は手にシェイカーを持ち、「Newel」を投下。ここで何と、元[Alexandros]のドラマー・庄村聡泰がステージへと登場するサプライズも! 今春開催したZIONの全国ツアーでもゲストとして登場したこともあり、もしかして!? と予想していたファンもいたかもしれない。が、『RUSH BALL』で庄村の姿が見られる日が来るとは……何だか胸が熱くなるものがあった。
続く「Dreams Come Through」では、庄村と鳴橋大地(Dr)のツインドラムが実現する一幕も! 吉澤幸男(Gt)の快走するギターソロをトリガーに、光村や櫛野啓介(Gt)、佐藤慎之介(Ba)が向き合って弾き合うさまも圧巻の一言。
「昨年出られなかった『RUSH BALL』へ、今年出られてうれしいです。大阪にもたくさん来るので、これから一緒に遊んでやってください」と語り、ラストは「Hurricane」を広大な泉大津の隅々まで届けていく。壮大なアンサンブルにクラップが自然発生し、どこか祝祭の空気を漂わせるATMC。タフネスな音像を開放感いっぱいに奏でたZION。ATMCのスケール感を優に超えたひとときで、次なるステージが楽しみでならない。
取材=後藤愛 撮影=瀧本JON...行秀
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