【東京・久我山】70種類以上のパンが並ぶ様は圧巻!「ぱんや照光」
1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア・片山智香子です。かなりな重量感がある「跳び箱パン」がSNSを中心に話題になり、いまやひっきりなしにお客さんがくる人気店「ぱんや照光」惣菜パンも美味しいのだけれど、今回は甘めなパン、これだけは絶対に食べてみて!という3つをご紹介します。
駅からは少し遠いのだけれど、行く価値ありの人気店
京王井の頭線・富士見ヶ丘駅からは徒歩12分、久我山駅からは徒歩15分、京王線・千歳烏山駅からは20分の所にある「ぱんや照光」。
烏山北住宅なる団地の一角にあり、大きな看板が出ているわけではないので、目的を持って行かないとパン屋さんとは気づかないかもしれません。
しかし、パンマニアの間ではその名が知れる有名なお店。わざわざ足を運ぶファンが多く、ひっきりなしにお客さんが訪れています。
店名「ぱんや照光」の由来は…
朝は10時からオープンしていて、「見て楽しい。食べて美味しい。ちょっとビックリ」がコンセプト。パン職人として修行の始まりはチェーン店の「DONQ(ドンク)」、その後、個人店で経験を積み2018年7月に独立し、「ぱんや照光」を開業。
オーナーシェフの高橋洋さんに、どうして「ぱんや照光」なのかお聞きしたところ、なんと、お父様の名前からつけられたのだそう。このような形で親孝行できたら嬉しいかなと。なんて、素敵なお話なんでしょう!そして、ずっと気になっていたので、やっとクリアになりました(笑)
ちょこなつしげる
「ぱんや照光」のパンの面白いところは、POPをみているとクスッと笑ってしまうようなネーミングのものが多いこと。シェフがダジャレ好きということに加えて、小さなお子さんがその商品名で覚えてくれるのが嬉しくて、いまのスタイルを続けているそう。
ちなみに、キャラクターパンの最終仕上げは奥様が担当しているそうで、ご夫婦のあたたかい連携もこのお店の魅力のひとつです。
チョコブリオッシュの生地に、ベルギーチョコクリームとピーナッツクリームの2種類のクリーム入り。濃厚ながらもしつこさを感じないベルギーチョコクリームからはじまり、途中からピーナッツクリームに味変。入口と出口にはチョコクランチとアーモンドをトッピングし、目の部分にはホワイトチョコとチョコチップという組み合わせ。
まず、ビジュアルが可愛い!可愛すぎます!味わいもさることながら、食感の違いにもこだわっており、食べ進めるごとに新しい発見が。最後まで飽きることのない一品です。
リンダ・ズンダ
人気の「跳び箱シリーズ」からご紹介したいのが、玄米入りの生地に、ずんだ餡、クリームチーズ、白ワイン漬けドライアップル、くるみという組み合わせの「リンダ・ズンダ」。
その名前からして気になりますが、とにもかくにも“重い”のです。手に取った瞬間に感じるずっしりとした重量感に驚かされます。
生地には玄米が入っていることもあり、噛めば噛むほど滋味深く、全体的にずんだ(枝豆)の味わいを濃く感じられ、その濃厚な豆の香りに、クリームチーズの酸味、りんごのジュワっとした甘酸っぱさ、それにくるみの香ばしさが口内で絶妙に混ざり合います。食べ進めるごとに違う味わいを楽しめるところが最高。食べ進めるのが楽しくなる、そんな魅力にあふれたパンです。
クリ・栗・レンジャー
抹茶を練りこんだ生地に、マカダミアナッツ、渋皮栗あん、クリームチーズをたっぷりと詰め込み、上には渋皮栗とケシの実をトッピング。
そのユニークなネーミングから世代的には1970年代に放送されていた戦隊ヒーロー「ゴレンジャー」からインスピレーションを受けたものだそう。世代にはたまらない、ちょっと懐かしさを感じる遊び心です。
生地の中には、やさしい甘みの渋皮栗餡とクリームチーズがちょうど半分づつぎっしり入っていて、その間にマカダミアナッツの香ばしさが加わります。
和な味わいになりそうなところをクリームチーズの酸味があることで、味わいの変化があります。なにより、ケシの実好きにはたまらない、たっぷりとかかったケシの実のプチプチ食感も嬉しいポイントです。
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店内にイートインスペースはありませんが、近くに大きな公園があるので晴れた日はそちらで外パンすることをオススメします。
平日は70種類、土日は80種類くらいのパンがあるので、ダジャレネーミングにクスクスしながら、何を食べようか迷うのも楽しいですよ。
WRITER:片山智香子
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【SHOP INFORMATION】
SHOP:ぱんや照光
ADDRESS:東京都世田谷区北烏山1-61-6 サンメイト烏山1-B
OPEN:10時〜18時(なくなり次第終了)
CLOSE:月曜日・火曜日・水曜日