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今年は夏の釣りが終了したかと思ったら、秋を飛び越え一気に冬のフィールドに移行した感じ。紅葉前線も急速に南下し、各地で新ベラの放流がおこなわれている。埼玉県行田市にある水城公園内しのぶ池は、関東の7名城の1つ忍城のお堀を利用して作られた池。自治体などで新ベラが放流されているので魚影が濃く、年間を通しヘラ釣りが楽しめる。ヘラのほかクチボソやモエビなども生息しているので、家族でピクニックを兼ねての釣行も可能だ。

概況とポイント

公園内の池ということもありそれほど深くなく、水深は1.5m前後。足場がよくきれいなトイレやコンビニも近くにあるので、初心者やこれからヘラブナ釣りにチャレンジする人には最適な釣り場。また園内には芝生広場やきれいな庭園などで季節の花々が咲き、春には桜祭が盛大に行われ市民の憩いの場所として賑わっている。

一級ポイントは西岸の南側にある石碑周辺。ここは連日のようにエサ打ちがおこなわれているので居着きの魚が多く、宙・底釣りとも好みの釣り方で楽しめる。午前中は南寄りにある大きな木が日差しを遮り日陰になるので、冬場は万全な防寒対策をしたい。

同じく西岸のアヒル池側は、魚が若干沖めに着く傾向があるので、宙・底釣りとも13尺以上の竿を使ったほうがアタリが多い。

北岸は冬場の好ポイント。今までは公民館側の駐車場に車を停めてポイントまで行くのに遠いため入釣者が少なかったが、道路を挟み北東側に駐車場ができた関係で北側に入る人が多くなった。最近は人気ポイントで、とくに中央付近に入る人が多い。

東岸（道路側）は、以前は入釣者が少なかった。だが、駐車場ができたことで釣り人が多くなった。手前が浅く沖めに魚が着く傾向があるので、竿15尺前後の底釣りが釣果は安定している。

南岸は、夏場は入る人もいるが、水深が1m前後で浅く冬場は日陰になって寒いので入釣する人が少ない。

釣り方とエサ

宙・底釣りとも道糸は1～1.25号、ハリス0.4～0.6号で対応できる。

宙釣り

宙釣りの場合、使用竿はポイントにもよるが12尺前後を使う。タナは80cm前後でバラケとウドン系を食わせにしたセット釣りで狙う。ハリスは上8～10cm下35～45cm、ハリは上セッサ、ハリはバラサ5～6号、下リグル2～4号。ウキは大祐の場合、べーシック1～3番（ボディ4～5cm）でパイプトップを使う。アタリが少ない時はPCムクトップのファスト1～3番（ボディ4～5cm）を使う。

バラケは粒戦100cc＋もじり100cc＋BBフラッシュ100cc＋水100cc。もしくは、粒戦100ccを水100ccに浸し、10分放置してからふぶき200ccを絡める。食わせは感嘆の場合、粉10ccに対し水10ccで作る。計量カップで作る場合は指先で100回くらい練り込んでからポンプに入れる。

セット釣り

セット釣りの場合、バラケが付いている時に出るアタリを狙ったほうがいいのか、逆にバラケが抜けたあとに出るアタリを取ったほうがいいのか、その日の状況を見きわめることが大切。

底釣り

底釣りの場合、竿は15尺前後のバランスが基本。ハリスは上30～35cm下40～45cm、ハリはセッサまたはバラサ4～6号を使う。ウキは大祐の場合、べーシック3～5番（ボディ5～6cm）でパイプ、もしくはファスト3～5番（ボディ5～6cm）のPCムクトップ。

エサはダンゴの底釣り芯華100cc＋ペレ底100cc＋水100ccで、アタリを見ながら手水で調整する。ダンゴの底釣り芯華単品でも対応できる。その場合、粉200ccに対し水100ccで作って手水で調整。

冷え込んでくると両グルテンも効果的。もちグル単品で粉100ccに対し水100～110ccで作る。食い渋る場合は段差の底釣りが効果的。

＜マルキユーフィールドスタッフ・山野正義／TSURINEWS編＞

この記事は『週刊へらニュース』2025年11月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。