NYタイムズ紙「2024年に訪れるべき52の場所」に選出の【山口で観光&グルメ&釣りを満喫】
山口県の山口市は「2024年訪れるべき場所」に選ばれた話題の地。関東在住の私には遠い存在でしたが、ある日、山口の隣長門市出身の友人が3月に車で帰ることに。運転交代を申し出て、急遽山口県への観光とグルメ・釣り旅行が決まりました。
山口県(山口市を含む)の魅力
山口市は京都をまねて町づくりをした場所なので佇まいが京都と似ています。観光としては国宝瑠璃光寺五重塔(五重塔は現在修復中)を筆頭に洞春寺や常栄寺など、由緒ある寺院が数多くあります。
また、瀬戸内海、日本海と三方を海に囲まれた県なので海岸沿いの絶景、釣りも楽しむことができます。
さらに山口市だけではなく下関市にはCMでも使われた角島にかかる絶景の角島大橋、美祢市にある特別天然記念物のカルスト台地の秋吉台・秋芳洞等、岩国市には錦帯橋・岩国城と様々な魅力があります。
私の山口県満喫計画
旅行の期間は8日間です。長門市は私の住む地域からは約1100km離れています。車で移動であれば行き(1日)と帰り(1日)で2日間を要します。
すると観光と釣りで使える日数は6日間です。友人は用事が終わったら私の釣りと観光に付き合ってくれるということで彼が用事の時は自力で釣りをすることにしました。
付き合ってくれる日は天候に応じて観光にしたり釣りをしたりという行き当たりばったりですが最高の計画になりました。
楽しみにしていた釣りは早く来すぎた?
長門市に着いた次の日は彼が用事なので周辺をランガンしました。山口県は瀬戸内海に面しているのでそこでの釣りも考えましたが面倒くさがりの私は近場での釣りを選択し日本海側で釣ることにしました。
それでもロケーションは素晴らしく良い雰囲気の漁港が多数点在していて釣り場としての山口県のポテンシャルを強く感じました。しかし、いくら探しても魚がいない……。なぜ?
どうやら前日に降った雨と記録的な寒波で時折雪も舞う天候に魚の活性が下がってしまったようです。
関東よりも格段に温暖な気候を予測していたのですが、読みは甘かったようです。それでも一生懸命キャストを繰り返します。しかし、結果は全然魚からの当たりは得られず屈辱の坊主……。
成果は漁協の職員の方や地域の方々が優しく話かけてくれたり釣れそうな場所を教えてくれたり山口県の人たちの優しさに触れることができたことだけでした。
ただその中で気になったのは漁協の方の「まだメバルには時期が早いよ。」の言葉です。今回の遠征が意外に厳しいと感じざるを得ませんでした。
時期は早いが春告魚はいた
少し話は変わりますが私は『釣り場情報』などのデータはあまり参考にしていません。。それは私が足場の高い釣り場が嫌いだったりテトラの上等の危険な場所には立ち入らなかったり、釣り人で混み合う場所だと釣りに集中できない「場所を選ぶ釣り師」だからです(笑)。
しかもそういう場所に勇気を出して行っても、良い思いをさせてもらえなかったりすることも少なくないのです。なので私は自力で釣り場を見つけています。
ライトゲームは状況さえ見極めれば意外なところが穴場だったり思わぬ結果が出たりします。そんな釣りの方が私にはスリリングで何倍も楽しかったりするのです。
打ちのめされた初日の坊主で宿に戻り考えました。「予報では明日から次第に天気は回復する。ベストシーズンには早いとはいえ魚の活性は上がってくるはず。
メバルも場所によっては絶対元気なやつがいるはずだ。」と考えて日中は粘り強く活性が上がっている魚を拾うことに。
シーズン突入前を意識し夕まづめはわざと比較的潮のきかない漁港の奥の常夜灯が効いている場所を集中的に攻めてみることにしました。すると2日目は日中に山口県初の魚のササノハベラをキャッチできました。
「やはり徐々に魚の活性は上がっている?」と考え昨日見つけた常夜灯ポイントに行くと陽が完全に沈み明かりが十分効いてきた時、やっと良型のシロメバルをゲットすることができました。
「予想通り時期は早くても元気なやつはいる!」明日からが楽しみになってきました。
予想が的中!だから釣りは面白い!
釣りは魚が釣れなければ魚を釣る攻略の糸口につながりません。逆に魚が釣れればそこから様々な対策を攻略につなげることができます。
その意味で前日の1匹のシロメバルがかなりのことを教えてくれました。ひとつは釣れた場所に関して、次は釣れた時間に関して、最後は釣れたレンジ等々…。
いずれにしても元気な魚はいて明日の状況が昨日よりも良さそうだと思えることから今日をさらに強化した形で臨めば良い結果になるように思えました。
すると3日目は日中から活性の高い魚が出始め予想通り夜もシロメバルが前日より釣れるようになってきました。
ただ、食いが浅くショートバイトが多かったです。やはり時期は少々早いのか…。それでも前日より格段に海の状況は良くなってきました。これも予想的中です。
釣り最終日:とりあえず再現性確立?
4日目は日中から気温が上昇し山口県に入ってから初めての過ごしやすい気候となりました。気温の上昇とともにベラ、カサゴ、マフグと様々な魚種が釣れ出しました。
「これはいいぞ。夕まづめが楽しみだ。」満を持して漁港へ行くと…やはり陽が完全に沈み明かりが効いてきた頃にメバルの時合いが訪れました。ただやはりショートバイトは多い…。しかしショートバイトに対応してワームを短くすると当たりはなくなる…。
最終的に行き着いたのは全て長めのワームをヘチ際に落として底を取り、アクションを加えずゆっくり巻き上げると水面から1~1.5mのところでヒットする。というパターンでした。
またこの日は前日までシロメバルだけだったのに対してアカメバルまで加わり友人が冷え切ったので釣りをやめようと言うまで連れ続く状況でした。これまでの流れから長門市の今期のメバルシーズン突入初日という気がしてとても嬉しい気持ちになりました。
明日からはまた天気が下り坂、まだまだ魚と遊んでいたいのですがこの日の釣り、山口県での釣りはここまでです。
山口県の観光とグルメ
観光で訪れたのは角島大橋、秋吉台、秋芳洞、瑠璃光寺、錦帯橋、岩国城でした。どこもこれまで見てみたかったけれど見ることのできなかった貴重な風景でとても良い思い出になりました。
グルメとしては瓦そばとバリそばを食べました。瓦そばは茶そばを瓦の上に置いて焼き柔らかいところとパリパリになったところの混じったそばをつゆにつけて食べるのですが錦糸卵と甘辛く味付けされた肉がのっておりアクセントとなっています。
また海苔の上にレモンともみじおろしがのっていてつゆに薬味として入れると爽やかに食べることができるという麺料理です。これまで食べたことがなかったのでとても新鮮で美味しくいただくことができました。
またバリそばは一見皿うどんのようですが餡に大量のキャベツが入った和風味で酸味と辛みが癖になる味でとても美味しかったです。
まとめ
今回の遠征を提供してくれた友人には本当に感謝です。全国にはまだまだたくさんの見るべき物、食べるべき物、釣るべき魚が待っていると思います。
これからいよいよ春本番!釣りシーズンも開幕です。また他の釣り場に出かけた時は紹介します。それではまた。
<アングラー「K」/TSURINEWSライター>